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韓国ドラマ「病院船」から(連載115)
「病院船」第11話➡私に構ウジェも外で父親と姉のやり取りを聞いていた。2人の話を聞きながら人生を失敗した父の話は途方もなく自分本位で、今日は姉の言い分の方がよく理解できた。
2人の話は平行線に終わり、姉は病室を出てきた。
「姉さん、父さんは何を言ってるんだ」
ウンジェは何も答えず厳しい表情を残して行ってしまった。間をおいてヒョンも出て来た。ヒョンもウジェの肩を軽く叩いて去った。
2人を見送った後、ウジェは病室に入った。いきなり言った。
「父さん、正気かよ」
ジェジュンはウジェに座るよう促す。
「ふざけるな」
「めそめそしないで座りなさい」
「…」
「お前は家長になる身だ。そんな弱気じゃ姉さんを守れないぞ」
しかし、ウジェは父親の姿が情けなくて見苦しくてそばで泣き続けた。
★★★
ヒョンはウンジェの後を追った。父親に対するウンジェの失意と口惜しさが理解できるからだった。
ウンジェは病棟内の廊下を抜けて渡り廊下へ出てきた。ウンジェは声を押し殺して泣いている。ヒョンは黙って見守る。
波がをこらえながらウンジェは口を開く。
「あの…」
「我慢するな…それでいいんだ」
「…」
「怒って大声出してもいい。思いっきり泣いてもいいんだ」
ウンジェは振り向く。
「なぜ? なぜいつもあなたの前で情けない姿を見せなきゃならないの?」
「人間だから」
「…」
「君は機械じゃなくて人間だから」
ウンジェはヒョンに背を向ける。これ以上ヒョンに涙を見せたくなかった。
ヒョンはウンジェに歩み寄った。両腕をぎゅっと握った。
「君を支えさせてくれ」
「…」
「せめて…辛い時だけでも」
ウンジェは目をつぶった。
「いいえ…必要ないわ」
「…」
「もう、私に構わないで。弟が連絡しても、父が死にかけても関係ない。もし、私が死んでも、絶対…絶対、手を差し伸べないで」
ウンジェはヒョンの手を振り切り、重い足取りで歩き去った。
ウンジェは1人になって湧き出る涙をぬぐい、これでいいんだ、と自分に言い聞かせて控室に戻った。
ジェジュンはカルテの改ざんで大金をせしめる作戦を諦めていなかった。ウンジェに相手にされなかったジェジュンはウジェに言った。
「姉さんを説得して―お前がカルテを変えさせろ」
ウジェは悲痛な顔になった。
「無理だ」
「それでもやってみろ」
「死ぬ気かよ」
「手術してもどうせ助からない。ちゃんと調べあげた。手術をしても助かる確率は20%未満だ」
「…」
「10人中8人が死ぬ。8人に俺が該当しないとは言い切れない」
「姉さんがいる。姉さんが何とかしてくれるさ」
「ウンジェは俺のために十分頑張った。借金を作ったせいであいつは何年も返済に追われてる」
「父さん、銀行への返済はもう終わる」
ジェジュンは項垂れる。ため息をつく。
「消費者金融もある」
「何だって!」
「なんとしても再起して借金を返し―ウンジェに償いたかった。だが、運がなくて借金だけが増えた」
ウジェは呆れを通り越した目を父親に向ける。
「ウジェ、よく聞いてくれ。これでも俺はお前たちの父親だ」
ウジェは口元をワナワナ震わせる。
「財産は残してやれないが、借金だけは残さずに逝きたい。それせめてもの願いなんだ。ウジェよ」
死んででも自分のプライドを守ろうとしてる父にウジェは天を仰いだ。悲嘆に暮れた。
いつまでも父親に構っていられない。
所定の業務に戻ったウンジェは次から次に運ばれて来る患者の対応で走り回った。
父親の指示を頭に置き、ウジェは姉の仕事ぶりを見て回った。患者のために走り回る姉を見れば見るほど、父親の指示はあまりに無鉄砲で馬鹿げたものに思えた。
父親との確執で苦しんでいるウンジェをヒョンは一人の男として支えたいと願った。ウンジェに拒まれたヒョンはやり切れない気分を運動で発散した。
落ち着いたところに電話が入った。ヨンウンからだった。
「ああ、どこだ?」
「戻ったわ」
「何?」
ヨンウンは説明した。
「近所に作業場を借りたの」
「治療はどうするんだ?」
「化学療法を受けるのは嫌なの」
「どうしてだ」
「あれを受けるのは大変じゃない。髪だって抜けるし」
「ヨンウン」
「受けたから治るってわけでもない」
「…」
「時間稼ぎでしかないでしょ」
「その時間を使ってドナーを探せるじゃないか」
「望みは薄いわ。下手に期待するのも嫌だし、しがみつくほどの人生でもない」
言うだけ言ってヨンウンは一方的に電話を切る。
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ヒョンは自分からヨンウンに電話を入れたがつながらなかった。