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韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第4話(13)
Korean drama "You're Beautiful" Episode 4 (13)
冷淡で嫌味な口ぶりのテギョンにワンはアカンベーの表情を向ける。
ジェルミは二人のやりとりに「またか」という風に舌打ちした。
「こんな時にあいつは何やってんだ!?」
カン・シヌは一人心配そうにしている。
その頃、お人好しで人懐っこいミニョは女優のモ・ファランとお近づきになっていた。
「僕はテギョンさんと同じくA.N.JELLのメンバーです。兄貴はほんとにいい人です」
「そう? 他人には優しいのね」
モ・ファランはコーヒーにウィスキーを混ぜて飲み始める。ミニョはそれに少々驚きながら、テギョンの部屋での出来事を思い出した。
「兄貴はあなたのファンなんですよ」
モ・ファランはウィスキー割りコーヒーを飲みかけてやめた。
「あの子が? ・・・私のファン?」
ミニョは頷く。
「兄貴の部屋にあなたの作品がたくさんありました。兄貴はファンだと思います」
モ・ファランは笑った。
「そうなの? じゃあ」
顔を上げた。
「私がサインをしてあげようか?」
「えっ?」
「私がサインしてあげるから、彼に渡してくれる?」
ミニョは頷いた。
「気持ちを伝えるサインなら兄貴はとても喜ぶと思います」
モ・ファランはミニョの言葉に感心した。
「あなたは優しい子ね」
大女優にほめられてミニョははにかむ。
「コ・ミナムと言ったわね」
「はい」
「コ・ミナム・・・コ・ミナムは・・・一人じゃないのね」
初めて会った人に図星をさされ、ミニョは不思議な思いになった。
Bスタジオ周辺はあわただしい動きだった。
「A.N.JELL、リハ入ります」
スタッフが忙しく動き回る中、アン社長も姿を見せていた。
「社長、どうも」
「おお、やってるな。けっこうけっこう」
笑顔を返しておいてアン社長は首をかしげる。
「ところで・・・こんな時にマ室長とミナムはどこへ行ったのだ?」
その頃、ミニョはBスタジオを探してあわてふためき、階段を駆け下ってくる。
「大変大変! Bスタジオはどこなのよ?」
階段をくだり、廊下伝いを走るミニョ。
アン社長はワンをつかまえ、叱り付けている。
「早く、電話しろ!」
ワンは携帯を握って説明する。
「これがミナムの携帯なんです」
アン社長が呆れ果てているところにミニョが走ってくる。
「来ました来ました」とワン。
ミニョは走ってきてアン社長の前に立った。
「すみません。迷ってしまって・・・すみません」
「いいから、準備しろ。急げ。すぐだ!」
「はい」
ワンはミニョの手を引いて走り出す。
「マ室長から連絡は?」
「ないわ。急ぐわよ」
「ほら、早く行け!」
後ろからアン社長が二人を追い立てた。
「OKよ」
ワンの思い描いたイメージでミニョの変貌が完成する。そこにいるのは男としてのA.N.JELL一員コ・ミナムだ。
「先に行ってるから早く来て。じゃあよろしくね」
ビューティシャンに後始末を頼んでワンは出て行った。
ミニョは自分の変貌した顔をろくに見もしない。
フニから連絡が入らないからだ。
「連絡こないけど、どうしたのかな・・・?」
不安に駆られていると、背後から声がかかった。
カン・シヌが立っていた。
「電話を待ってるのか?」
(続く)
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