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韓国ドラマ「プレーヤー」(連載31)
☆主なキャスト&登場人物
○ソン・スンホン➡(カン・ハリ(チェ・スヒョク))
○クリスタル➡(チャ・アリョン)
○イ・シオン➡(イム・ビョンミン)
○テ・ウォンソク➡(ト・ジヌン)
○キム・ウォネ➡(チャン・インギュ)
「プレーヤー」第2話→(警察も検察も思いのまま)⑰
★★★
チャカチャカ動いていたビョンミンの手は止まった。
最後にバチーンとエンター・キーを押した。
「OK ― 準備完了だ」
「楽しみにしてるよ」
ビョンミンの連絡を受けたハリはアリョンにも念を押す。
「大丈夫だよな」
「ばっちりよ。そっちこそしっかりして」
アリョンはそう言って先に歩いて行った。
ハリは足を止めた。アリョンを見やった。
「生意気な…!」
★★★
チ会長は会場に向かいながら息子に言った。
「大丈夫か? やりたい放題のようじゃないか」
チ・ソングは負けずに言葉を返す。
「気にしなくていいんでしょう?」
チ会長は息子を睨む。
「ふざけるんじゃない」
ソングは前を見たまま反発する。
「そんなことを言えるの?」
「こいつが」
その時、前方からチ会長に声がかかった。
とっさにチ会長は表情を和らげる。
「笑顔だ」
ソングにひと言投げて手を差し出す。
「これは裁判官…」
「どうも…」
すぐ次の手が伸びてくる。
「議員の方まで来てくださり、本当に光栄です。」
「おめでたい席ですから…」
「それはどうも…あっはははは」
チ会長は来賓から次々お祝いを言われる状態になった。
チ・ソングは前で手を合わせ、にこやかな表情でそれを見守る。
笑顔を見て別の議員もソングをほめる。
「政治家になれそうな息子さんですね」
「そんな…」
1人が牽制球を送る。
「選挙の時にお力添えを?」
「うちの党にも1人くらい若い議員が必要だ」
「私にはとても…恐れ多いです」
ソングの殊勝な態度に大物たちは笑みを交わし合う。
チ・ソングは右手を胸にやり、一方の手で一同を促した。
「中へ入りましょうか」
すでに多くの来賓が集まっている。
チ会長とチ・ソングが大勢を引き連れて会場へ入ってきた。
待ちかねていたようにカメラのフラッシュが炊かれた。
その中で2人は次々と来賓のお祝いの言葉と握手を受けた。
2人が着席すると潮が引くように会場は落ち着いた。
― これよりヒョンジン文化財団の発足式を始めます。盛大な拍手を。
拍手が起こる。明かりが落とされる。用意された大型スクリーンに動画が流される。
映像を見いりながら同じテーブル席の一人がチ会長に切り出した。
「準備が大変でしたね」
チ会長は笑顔で頭を下げる。
ハリとアリョンは壁を背に立ち姿で映像に目を向けていた。
クラシック音楽に乗ってチ・ソングが挨拶で登場した。
左胸に手を当てて彼は切り出す。
☆主なキャスト&登場人物
○ソン・スンホン➡(カン・ハリ(チェ・スヒョク))
○クリスタル➡(チャ・アリョン)
○イ・シオン➡(イム・ビョンミン)
○テ・ウォンソク➡(ト・ジヌン)
○キム・ウォネ➡(チャン・インギュ)
「プレーヤー」第2話→(警察も検察も思いのまま)⑰
★★★
チャカチャカ動いていたビョンミンの手は止まった。
最後にバチーンとエンター・キーを押した。
「OK ― 準備完了だ」
「楽しみにしてるよ」
ビョンミンの連絡を受けたハリはアリョンにも念を押す。
「大丈夫だよな」
「ばっちりよ。そっちこそしっかりして」
アリョンはそう言って先に歩いて行った。
ハリは足を止めた。アリョンを見やった。
「生意気な…!」
★★★
チ会長は会場に向かいながら息子に言った。
「大丈夫か? やりたい放題のようじゃないか」
チ・ソングは負けずに言葉を返す。
「気にしなくていいんでしょう?」
チ会長は息子を睨む。
「ふざけるんじゃない」
ソングは前を見たまま反発する。
「そんなことを言えるの?」
「こいつが」
その時、前方からチ会長に声がかかった。
とっさにチ会長は表情を和らげる。
「笑顔だ」
ソングにひと言投げて手を差し出す。
「これは裁判官…」
「どうも…」
すぐ次の手が伸びてくる。
「議員の方まで来てくださり、本当に光栄です。」
「おめでたい席ですから…」
「それはどうも…あっはははは」
チ会長は来賓から次々お祝いを言われる状態になった。
チ・ソングは前で手を合わせ、にこやかな表情でそれを見守る。
笑顔を見て別の議員もソングをほめる。
「政治家になれそうな息子さんですね」
「そんな…」
1人が牽制球を送る。
「選挙の時にお力添えを?」
「うちの党にも1人くらい若い議員が必要だ」
「私にはとても…恐れ多いです」
ソングの殊勝な態度に大物たちは笑みを交わし合う。
チ・ソングは右手を胸にやり、一方の手で一同を促した。
「中へ入りましょうか」
すでに多くの来賓が集まっている。
チ会長とチ・ソングが大勢を引き連れて会場へ入ってきた。
待ちかねていたようにカメラのフラッシュが炊かれた。
その中で2人は次々と来賓のお祝いの言葉と握手を受けた。
2人が着席すると潮が引くように会場は落ち着いた。
― これよりヒョンジン文化財団の発足式を始めます。盛大な拍手を。
拍手が起こる。明かりが落とされる。用意された大型スクリーンに動画が流される。
映像を見いりながら同じテーブル席の一人がチ会長に切り出した。
「準備が大変でしたね」
チ会長は笑顔で頭を下げる。
ハリとアリョンは壁を背に立ち姿で映像に目を向けていた。
クラシック音楽に乗ってチ・ソングが挨拶で登場した。
左胸に手を当てて彼は切り出す。
― ヒョンジン文化財団、理事長のチ・ソングです…
テーブル席のチ・ソングに一同の目が集中する。ソングは照れ臭そうに頭に手をやった。
― ”隣人と 国と 世界と共に”これをモットーに会社を運営してきました。ヒョンジン文化財団は、チ会長の社会貢献哲学に基づき設立された
ヒョンジンの理念そのものです。
映像を見守るハリはアリョンを見やった。取り出したスルメのようなものをアリョンの口元に持っていく。アリョンは一瞥で拒否する。ハリは自分の口に放り込む。腕組みして映像に見入る。
― 愛は分かち合えば更に大きくなります。ヒョンジン文化財団は…
ビョンミンは”事”のカウントダウンを開始する。
3、2、1で手を叩いた。
「よし! と…俺なしでは何もできない、ってことだ」
スクリーンからチ・ソングの姿が消えた。
入れ替わってアニメの映像が流れ出す。会場内でひそかな笑い声が発生する。
アニメの犬が踊りだしたからだ。
次の瞬間、それはざわめきに変化する。
「急にどうしたんだ?」
アリョンも吹き出した。ハリを見た。ハリも笑いをこらえている。
「あれ、ちょっとひどくない?」
「そういうヤツなんだ」
踊る犬の映像にアリョンも笑いをこらえるのに必死だった。