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韓国ドラマ「プレーヤー」(連載28)

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韓国ドラマ「プレーヤー」(連載28)

☆主なキャスト&登場人物 
○ソン・スンホン➡(カン・ハリ(チェ・スヒョク))
○クリスタル➡(チャ・アリョン)
○イ・シオン➡(イム・ビョンミン)
○テ・ウォンソク➡(ト・ジヌン)
○キム・ウォネ➡(チャン・インギュ)


 「プレーヤー」第2話→(警察も検察も思いのまま)⑭


★★★


「おい」
 ビョンミンはジヌンを睨み返す。
「俺まで疑ってるのか?」
「ふん」
 ジヌンは笑いを吐いた。
「USBをあいつに渡したんだろが?」
「こうなるとは思わなかったんだよ」
「口答えするな」
「ただ答えただけだ」
「何だと!」
「やめなさいよ」
 アリョンが叫ぶ。キンキン声を響かせる。
「いい大人が何やってるのよ!」
「話は後だ」
 ビョンミンは言った。
 するうち、アリョンはぐいと身体を前後に揺らした。自転車漕ぎを始め、両手首を絞めつけていたビニール紐を外した。
 ビョンミンは感心した。
「どうやったんだ?」
「揉めるのは詐欺師を捕まえてからにしましょう」
 アリョンはロープから出て、2人のロープを外す。
「ブタ野郎より100倍マシだよ」
 ロープから抜け出てビョンミンは言った。
「こいつは放っておいて行こう。お前は来るな」
「待てよ」
 両手を紐に縛られたままジヌンは2人の後を追った。


★★★

 目の前から姿は消したが、チャ会長配下の連中は外でジヌンたちを見張っていた。縄をほどき元気の出たジヌンは片っ端に連中を叩きのめしていく…。




 シムチーム長は別動隊を率いて、チュ・ヨニの勤務する病院を探り当ててやってきた。
「どなたです?」
 シム刑事は名刺を見せた。
「瑞雲地方署です。通報を受けましたので」
「通報ですか?」
「ええ。捜せ」
 シム刑事は鋭い声で配下を促した。
 刑事たちはドカドカと部屋に踏み込む。
「何するんです! 待ってください」
「邪魔しないで」
 シム刑事もチュ・ヨニの腕を振り払って中に進んだ。
「閉まってるな。開けるぞ、1、2ーの3」
 とドアを押した瞬間、つっかいを外されたように刑事らは中に倒れこむ。
 ドアを引いたのはチャン検事だった。
「これはまたお揃いで、ご苦労さんです」
「何するんだ!」
 顔を起こして刑事はびっくりする。シム刑事も起き上がる。
「チャン検事~! どうしてここに?」

「腸の検査に来たんだ。そういうチーム長は?」
 シム刑事は顔をそらす。苦々しい声になる。
「通報があったんです」
「何の通報です?」
 シム刑事は膝を押さえた。説明に戸惑っているとチャン検事は奥のカーテンを引いた。
 打撲傷の女が眠っている。
「ん?」
 シム刑事は唸り、苦笑いする。
「何であそこに?」

 チャン検事がいる手前、確保するわけにいかない。配下を率い、出て行こうとするとチャン検事配下のメン係長が遮った。
「どうしたんです。中にいてください。はっははは」
「何ですか…」
 シム刑事らは大人しくなった。
 
 チュ・ヨニらは外でこの様子を眺めている。


 チャン検事は椅子に腰をおろした。
「みんな揃いましたし―ご対面といきますか」
 シム刑事を睨みつける。
「何を言ってるんですか。私は何も…はっははは」 
 メン係長も長身を合わせて笑う。
「どういうことなのか…」

 笑いながら出て行こうとするシム刑事らをメン係長は真顔で制した。
「逃がすわけにいかない!」




 ジヌンが連中をすっかり叩きのめしたところにハリがひょっこり姿を現した。
 とんでもない状況が続いているのでハリはとっさに身を隠した。
 ジヌンは2人を促した。
「あいつを捕まえに行くぞ」


 様子を窺い、ハリはつぶやいた。
「だいぶ怒ってるな…」
 ジヌンらはこっちに向けて歩いてくる。
「見つけたら、あいつを殺してやる!」
 ハリは背を返して逃げる。
 ジヌンは息まきながら歩いてくる。
「絶対、タダじゃおかないからな」
 連中の前から姿を消すわけにいかない。やむなくハリは気絶した振りで目をつぶる。
 何秒か経過させて目を開ける。
 ジヌンの怖い顔がすぐ目の前にある。
「お前、そこで何してる?」
「おっ? ああ~、あっ!」
 ハリは顔を顰める。首と肩を動かして答える。
「過眠症ですっかり寝ちゃったよ~」
「過眠症?」
 頷きながら首を押さえる。ジヌンの膝を叩く。
「大丈夫だ。ヨイショ」
 起き上がる。
「行こう」
「この野郎!」
 3人を促して行こうとするハリの上着をジヌンはひっつかむ。
 ビョンミンとアリョンに訊ねる。
「どうする?」
「落とせ」とビョンミン。

「ここから?」
「おい、ちょっと待て」とハリ。
 しかしジヌンは離さない。
「心配して駆けつけて来たんだぞ」
「落とすんだ」
「やめろ! 待てったら!」
 ハリはジヌンの身体にしがみついた。


 シヌ刑事はメン係長に逆らいながらも言うことに従って病院から去った。
 病室にはチャン検事が一人残った。
「もう、心配しなくていいですよ」
「ありがとうございます」
 チ・ソングから暴行を受けた彼女は深々とお礼を伝えた。
 頷いて行こうとするチャン検事に声をかける。
「検事さんが来たら渡すようにと」
 ギプスの包帯の中から何かを取り出して差し出す。
「助けてくれた方が」


 チャン検事は手にして目の前にかざした。USBメモリには”正義の女神像(➡テミス持つ秤は司法の公正さを象徴する) ”が刻まれていた。
 チャン検事はそれをじっと見つめた。

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