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韓国ドラマ「病院船」から(連載151)
「病院船」第14話➡友の思い⑦
★★★
―女子中学生二人が緊急逮捕されました。
「まったく、物騒な世の中だよ」
船長は言った。
「中学生が友達に暴力を?」
「悪い大人の影響だろうな」
「それもそうだ―それはそうと、みんな、船で寝泊まりしても元気にしてるな」
「もう慣れたんだよ。はっははは」
「チャ先生は船酔いしなくなったか?」
「そう簡単には慣れない。そのうち慣れるだろうけど…」
「だな…そうだ、今日の”お祝い”はどうなった?」
「みんなで熱心に準備してる」
「久しぶりだから豪勢にな。ふっふふふ」
シャワーを浴び終えた船員(機関・設備スタッフ)が仲間に言った。
「またゲームを?」
「話しかけるな」
「俺もやりたい」
ウンジェは料理作りに励んでいる。
―今朝、巨済の港で麻薬取引していた組織員が、一斉に検挙されました。31億ウォン相当の麻薬を―日本へ運ぼうとしていた模様です。現在、密輸を主導した組織員6人が逃走しており…警察が行方を追っています。
お祝いの準備は次第に整ってきた。
食堂に顔を出したアリムは手を叩いた。
「美味しそうな匂いだわ」
「今日はあなたたちが当番なの?」とゴウン。
「先生のおごりですか?」と甲板長。
「そうです」とウンジェ。
「まあ、こんなにたくさん~奮発しましたね」とゴウン。
「大奮発です」
と応じた後、ウンジェは口を開ける。
「ケーキを買い忘れた…!」
★★★
「ケーキ―をなぜ?」とアリム。
ウンジェは答えた。
「今日は甲板長の誕生日よ」
「ほんとに?」
アリムだけでなくゴウンも驚いている。
「だったらケーキ―は欠かせない」
「私たちがありあわせの材料でカーキー風の物をつくろうか?」と韓方科の看護師。
アリムは頷いた。
「そうしようか」
「いいえ、その必要はないわ」
看護師のチョ・ミヒャンはケーキ―の箱を取り出した。
「知ってたんですか?」とアリム。
ミヒャンと仲良しの看護師も続く。
「甲板長の誕生日を?」
ミヒャンは頷く。
「どうして?」
ミヒャンはうろたえ気味に答える。
「偶然、知ったの」
「偶然に?」
「怪しいわ」アリムは怪訝そうにした。
ミヒャンはアリムの肩を叩いた。
「何が怪しいのよ」
ジュニョンは腕で甲板長の腕を小突いた。甲板長はあらぬ方を見てとぼけた。
「さあ、今日は飲み明かそう」
船長の音頭でパーティーの開始が告げられた。
「今日は思う存分食べてください」
「みんな注目!」
アリムがすかさず立ち上がった。
「みんな薬は用意しましたからね。思う存分、食べて飲んでください」
「また?」とゴウン。
「はっは、さすが気が利くな」と事務長。
「えっへへへ♪」
アリムは笑いながら薬を配って回る。
各人が薬を飲み終わったところで船長があらためて仕切り直す。
「用意はいいか?」
「は~い」と黄色い声。
「本日、ソン・ウンジェ先生が身銭を切り、病院船スタッフのために
この肉を買ってくれました。さあ、乾杯しよう。乾杯!
「カンパーイ!」
「みんな~、グイッといこう、グイッと!」
「いただきまーす」
「ごちそー様でーす」
その頃、得体の知れない連中が海岸から上陸した。静まり返った暗闇の中を一群の忍者のように走った。
数人の一団がアタッシュケースを手にし、建物の外に出た時、黒マスクの連中に行く手を遮られた。
「やれ!」
1人の合図で黒マスクの連中が一団に飛びかかる。襲われた側も応戦し、入り乱れて乱闘になった。
黒マスク側は鉄パイプの類を手にしてたので最初は優位だった。しかし、襲われた側が銃で対抗したので主導権はいつしか逆転した。
病院船では船の甲板長を務めるヤン・チュノの誕生祝が始まろうとしている。
ミヒャンが手にしたケーキの上のロウソクをチュノが一発で吹き消した。みんなが拍手した。
「2人、お似合いだな」と事務長。
2人はみんなの前で照れ臭がった。
「とぼけちゃって…隠さなくていいんだよ」
船長の声にみんな笑った。
ウンジェも笑った。