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韓国ドラマ「病院船」から(連載150)
「病院船」第14話➡友の思い⑥
★★★
「私たちが海に潜るのはずいぶん久しぶりだね。あれから何年くらいになるかな…?」
「30年ぶりじゃない? 違った?」
「さあ、もぐろうか」
「行くよ」
「はいな」
3人は次々と海に飛び込む。海の底へと潜っていく。
★★★
ウンジェとのやり取りを思い出しながら散策していると、ひとりでバスケットボールに興じているヒョンが目に飛び込んで来る。
するとウンジェと交わした言葉が複雑な稜線を描き出してくる。
―なぜ言い切れる。答えて。その根拠は?
―…。
―教えるよ。恋をしてるからだ。
―…。
―他に好きな人がいるから―俺を愛せないと断言できる。相手は誰?
ヒョン?
―いいえ。違う。
ヒョンの扱いそこなったボールがジョゴルのそばに転がってくる。
ジェゴルはボールを拾った。ドリブルしながらヒョンとのマッチアップに向かう。
「どうやるんだ?」
休息の時、ジェゴルは訊ねた。
「何を?」
「ポジショニングの秘訣」
「バスケの?」
「いや、女だ」
ヒョンは笑った。
「好きな女に同僚としか見てもらえないのに、なぜ、平気でいられる」
「僕が平気に見えるか? 誰がそう言った?」
「ああ、そうか~」とジェゴル。「振り向かせる方法がないから耐えてるだけか?」
「耐えてるんじゃない。…流れに身を任せてる」
「…」
「少なくとも彼女は…僕のことを嫌がってはいない」
「一生、同僚でも…?」
「それならそれでもいい」
「…」
「ダメなら別の道があるはずだ」
「…」
「流れに身を任せれば、おのずと答えも見つかるだろう」
「年よりくさいな」
ヒョンは鼻で笑った。
「そう焦らなくても時が解決してくれるさ」
「…」
「昔は大人にそう言われると反発した。でも最近は…すごく共感できる」
「大人ぶるなよ」
「十分に大人だろ。お前も僕ももう30歳を超えた」
2人は鼻で笑い合った。
「そろそろ行こう。みんなが待ってる」
2人は腰を上げた。
戻って行くとき、ジェゴルが言った。
「俺たち、仲が良すぎないか? 一応、恋敵なんだぜ」
ヒョンは返した。
「彼女が僕らを男として見ない限り恋敵にはならないよ」
「俺も男じゃないっていうのか?」
「それは僕じゃなくソン先生に訊いてみろ」
2人の話し声は次第に遠ざかった。
臨時ニュースが海辺で流れた。病院船の中でも流れた。
―麻薬密輸組織のメンバーがいっせいに検挙され―所持品の中から銃が見つかりました。
―次のニュースです。釜山の未成年暴行事件に続き…
船長がナビ―のモニタをしきりに弄っている。事務長が機関室に入って来た。
「何してるんだ?」
「ナビゲーションの調子が悪いんだ。どうしてかな…」
―女子中学生二人が緊急逮捕されました。
「まったく、物騒な世の中だよ」
船長は言った。
「中学生が友達に暴力を?」
「悪い大人の影響だろうな」
「それもそうだ―それはそうと、みんな、船で寝泊まりしても元気にしてるな」
「もう慣れたんだよ。はっははは」
「チャ先生は船酔いしなくなったか?」
「そう簡単には慣れない。そのうち慣れるだろうけど…」
「だな…そうだ、今日の”お祝い”はどうなった?」
「みんなで熱心に準備してる」
「久しぶりだから豪勢にな。ふっふふふ」
シャワーを浴び終えた船員(機関・設備スタッフ)が仲間に言った。
「またゲームを?」
「話しかけるな」
「俺もやりたい」
ウンジェは料理作りに励んでいる。
―今朝、巨済の港で麻薬取引していた組織員が、一斉に検挙されました。31億ウォン相当の麻薬を―日本へ運ぼうとしていた模様です。現在、密輸を主導した組織員6人が逃走しており…警察が行方を追っています。
お祝いの準備は次第に整ってきた。
食堂に顔を出したアリムは手を叩いた。
「美味しそうな匂いだわ」
「今日はあなたたちが当番なの?」とゴウン。
「先生のおごりですか?」と甲板長。
「そうです」とウンジェ。
「まあ、こんなにたくさん~奮発しましたね」とゴウン。
「大奮発です」
と応じた後、ウンジェは口を開ける。
「ケーキを買い忘れた…!」
「病院船」第14話➡友の思い⑥
★★★
「私たちが海に潜るのはずいぶん久しぶりだね。あれから何年くらいになるかな…?」
「30年ぶりじゃない? 違った?」
「さあ、もぐろうか」
「行くよ」
「はいな」
3人は次々と海に飛び込む。海の底へと潜っていく。
★★★
ウンジェとのやり取りを思い出しながら散策していると、ひとりでバスケットボールに興じているヒョンが目に飛び込んで来る。
するとウンジェと交わした言葉が複雑な稜線を描き出してくる。
―なぜ言い切れる。答えて。その根拠は?
―…。
―教えるよ。恋をしてるからだ。
―…。
―他に好きな人がいるから―俺を愛せないと断言できる。相手は誰?
ヒョン?
―いいえ。違う。
ヒョンの扱いそこなったボールがジョゴルのそばに転がってくる。
ジェゴルはボールを拾った。ドリブルしながらヒョンとのマッチアップに向かう。
「どうやるんだ?」
休息の時、ジェゴルは訊ねた。
「何を?」
「ポジショニングの秘訣」
「バスケの?」
「いや、女だ」
ヒョンは笑った。
「好きな女に同僚としか見てもらえないのに、なぜ、平気でいられる」
「僕が平気に見えるか? 誰がそう言った?」
「ああ、そうか~」とジェゴル。「振り向かせる方法がないから耐えてるだけか?」
「耐えてるんじゃない。…流れに身を任せてる」
「…」
「少なくとも彼女は…僕のことを嫌がってはいない」
「一生、同僚でも…?」
「それならそれでもいい」
「…」
「ダメなら別の道があるはずだ」
「…」
「流れに身を任せれば、おのずと答えも見つかるだろう」
「年よりくさいな」
ヒョンは鼻で笑った。
「そう焦らなくても時が解決してくれるさ」
「…」
「昔は大人にそう言われると反発した。でも最近は…すごく共感できる」
「大人ぶるなよ」
「十分に大人だろ。お前も僕ももう30歳を超えた」
2人は鼻で笑い合った。
「そろそろ行こう。みんなが待ってる」
2人は腰を上げた。
戻って行くとき、ジェゴルが言った。
「俺たち、仲が良すぎないか? 一応、恋敵なんだぜ」
ヒョンは返した。
「彼女が僕らを男として見ない限り恋敵にはならないよ」
「俺も男じゃないっていうのか?」
「それは僕じゃなくソン先生に訊いてみろ」
2人の話し声は次第に遠ざかった。
臨時ニュースが海辺で流れた。病院船の中でも流れた。
―麻薬密輸組織のメンバーがいっせいに検挙され―所持品の中から銃が見つかりました。
―次のニュースです。釜山の未成年暴行事件に続き…
船長がナビ―のモニタをしきりに弄っている。事務長が機関室に入って来た。
「何してるんだ?」
「ナビゲーションの調子が悪いんだ。どうしてかな…」
―女子中学生二人が緊急逮捕されました。
「まったく、物騒な世の中だよ」
船長は言った。
「中学生が友達に暴力を?」
「悪い大人の影響だろうな」
「それもそうだ―それはそうと、みんな、船で寝泊まりしても元気にしてるな」
「もう慣れたんだよ。はっははは」
「チャ先生は船酔いしなくなったか?」
「そう簡単には慣れない。そのうち慣れるだろうけど…」
「だな…そうだ、今日の”お祝い”はどうなった?」
「みんなで熱心に準備してる」
「久しぶりだから豪勢にな。ふっふふふ」
シャワーを浴び終えた船員(機関・設備スタッフ)が仲間に言った。
「またゲームを?」
「話しかけるな」
「俺もやりたい」
ウンジェは料理作りに励んでいる。
―今朝、巨済の港で麻薬取引していた組織員が、一斉に検挙されました。31億ウォン相当の麻薬を―日本へ運ぼうとしていた模様です。現在、密輸を主導した組織員6人が逃走しており…警察が行方を追っています。
お祝いの準備は次第に整ってきた。
食堂に顔を出したアリムは手を叩いた。
「美味しそうな匂いだわ」
「今日はあなたたちが当番なの?」とゴウン。
「先生のおごりですか?」と甲板長。
「そうです」とウンジェ。
「まあ、こんなにたくさん~奮発しましたね」とゴウン。
「大奮発です」
と応じた後、ウンジェは口を開ける。
「ケーキを買い忘れた…!」