雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「ただひとつの愛」第4話(エピソード1)






韓国ドラマ「ただひとつの愛」第4話(エピソード1)


〇主な登場人物 
イ・ヨンソ(シン・ヘソン)
キム・ダン(エル)
チ・ガンウ(イ・ドンゴン)
クム・ニナ(キム・ボミ)
チョン・ユミ(ウ・ヒジン)
フ(キム・イングォン)
チェ・ヨンジャ(ト・ジウォン)
クム・ルナ(キル・ウネ)
パク・グァンイル(イ・ファリョン)
キ・ジュンス(イ・ジェヨン)



第4話(エピソード1)


 クラシックバレエの定番曲「白鳥の湖」が流れている
 来る公演に向けてキム・ボミなどバレリーナたちのレッスンは追い込みにかかっている。

 練習が盛り上がっている時、いきなり音楽が途絶えた。
 誰かが流れる音楽を切ったのだ。
 みんなが踊るのをやめた瞬間、野太い男の声が室内に響き渡った。
「まだ早い!」
 みんなは緊張して声のした方角を見やった。
 若々しさの漲る中年男がそこに立っている。
「誰だお前は?」
 練習風景を見守っていたベレー帽の男が訊ねる。
「16分の1拍早いぞ」
 ベレー帽には目もくれず中年男は言った。腕を組んだまま中央に進み出る。
「曲より先に悲しんだり愛したりしたら、気が抜けてしまうだろ」
 クム・ニナの前で言った。
「お前は誰なんだ?」
 そして皆を見回す。
「お前たちもだ。背筋が曲がってるじゃないか!」
 大きな叱咤に団員たちはブルッと身を震わせた。
「バレリーナは背中で演技する。それが基本だろ」
「…」
「1人でも筋肉が緩めば流れは合わなくなるんだ」
 男の目と言葉をまっすぐに受けたのはクム・ニナだった。
 この男が誰かは知っている。クム・ニナは目を落して男の言葉を受け入れた。
 黙って男の話を聞いていたベレー帽の男は回転いすから立ち上がった。男の前に進み出た。
「お前は何者だ?」
 男は無視して話を続ける。
「”白鳥の湖”が―ハッピーエンドだなんて子供だましだ」
 ベレー帽の男は呆れて天井を見やる。呆れて額に手をやる。
「芸術監督を任命されたチ・ガンウです」
 それを聞いて団員らは互いに目を合わせた。


 その時、脇の方から女の声がした。
「チ・ガンウ監督」
 目をやると女は深々と頭を下げた。
「副団長のクム・ルナです」
 挨拶を受けてチ・ガンウは腕時計を見た。さっそく指示を出した。
「30分以内に全員を集めてください」



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