韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第13話(11)
Korean drama "You're Handsome" Episode 13 (11)
人のいいミニョはユ・ヘイの魂胆を知らず、気さくに応じた。
「そうなんですか。では私が代わりにいただきます」
これを聞いてテギョンらはうろたえた。テギョンは”それはダメ”と言わんばかりに首を横に振った。シヌは首をすくめて小さくなった。ジェルミは今にも目が飛び出しそうな顔をした。
ユ・へイはスパゲティをフォークで巻き取り、ミニョの口もとに運ぶ。
「たくさん食べてね」
「ま、待った!」
ジェルミが強引にミニョとの間に割り込む。
「それなら僕が食べる。大好物なんです」
ユ・ヘイの手からフォークとスプーンを奪い取った。
「いただきまーす」
悲愴な顔になりながらスパゲティを口に運ぶ。テギョンとシヌは同情で目をそむけた。
もちろんスパゲティはとんでもない味だった。スパゲティをたくさん頬張ったまま、ジェルミはうらめしそうにテギョンを見た。
「兄貴はお酢だった・・・?」
いたたまれないとばかり、テギョンは目をつぶった。500ccのビンをさかさまにして流し込んだのだから無理もないのだった。
ジェルミが泣き出しそうにしてるのを見てミニョは呼びかけた。
「おいしくないんですか? じゃあ、一緒に食べましょう」
「お前はいい」
テギョンが言った。
ミニョは怪訝そうにする。
シヌはテギョンに耳打ちする。
「このまま引き下がれない」
テギョンは頷く。
「次はチャーハンだ」
テギョンは本腰入れて野菜を切った。
ジェルミは気合を入れて卵を割った。
シヌは真剣にフライパンを振った。
そしてまともなチャーハンが出来上がった。
チャーハンに舌鼓を打ちながらミニョは言った。
「兄貴、夜盲症について調べたんですが、ほうれん草、ニンジン、レバーがいいそうです」
「全部嫌いだ」
「それでも食べるように心がけてください」
ユ・へイは熱心に写真を撮り続けている。テギョンの次はシヌに照準が合わされた。ミニョと二人のシャッターチャンスをうかがって撮った。それに気付いたシヌだったが、わずかに心を揺らし、ミニョの湯飲みに黙ってお茶を注いだ。
「ありがとうございます」
「そうだ。いいお茶があるから飲もう」
シヌはミニョに言った。
ミニョは嬉しそうに笑顔を返す。
シヌはユ・へイを気にかけながらお茶を取りに立った。外に出て、自分の車のところにやってきた。トランクを開ける。そこには花と・・・靴の入った紙袋・・・シヌはしばし考え、靴を取り出す。手にする。
これをあげるタイミングはついに得られなかった・・・。
そこにユ・へイから声がかかる。
「シヌさん」
シヌは慌てて靴をしまった。
ユ・ヘイはシヌのそばに歩み寄ってきた。
「コ・ミナムと一緒に取材を受けたとか・・・恋人ごっこは楽しい?」
(続く)
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