


韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第15話(4)
Korean drama "Ikemen (beautiful man)" Episode 15 (4)
ミニョとシヌの二人はビニールシートを敷いて憩いをとっている。ミニョに首ったけのシヌはコーヒーを淹れてきた。
「俺が淹れた特別なコーヒーだ。飲むか?」
シートの上で寝転んで本を読んでいたミニョは顔を出す。
「どこが特別なの?」
するとシヌは黙ってミニョの額にキスをする。
「これが普通なら、俺が淹れたコーヒーは・・・」
今度は口もとにキスをする。ミニョはそれが人から見られないように本でかくす。
キスを終えるとミニョがいう。
「一生、私にだけ淹れてね」
と幸せそうな表情をする。
ワンはうっとりして自分が幸せそうな表情だ。
フニは水音を立てて水中から飛び出した。
「そのストーリーは勘弁してくれ。鳥肌ものだ」
「何言ってるの。ロマンチックじゃない」
「ああ、恥ずかしい」
「テギョンよりはマシだわ」
「その話を聞いた時は俺だってびっくりしたよ」
フニはため息をついた。
「ミニョさんの前途はいったいぜんたい・・・」
二人は教会で結婚式を挙げる。
「コ・ミナム」
テギョンは自信たっぷりに切り出した。
「お前と結婚してやる。光栄に思え」
「ありがとうございます」
ミニョは深々と頭をさげる。
「これからは”あなた”と呼びますか?」
テギョンは話を制した。
「呼び方は俺が決める。口出しはするな」
言い置いてさっさと一人で先に歩いていく。
取り残されたミニョは慌ててテギョンの後を追う。
「兄貴、待ってください。まだ式は終わっていません」
「俺は忙しい。待ってられるか」
「でも・・・」
テギョンは立ち止まる。不満そうなミニョに言う。
「口ごたえはするな」
ミニョは頭にきた。
「こんなの結婚じゃありません。やめます」
そう言って花束を投げ捨てた。
すると売り言葉に買い言葉だ。
「コ・ミナム。俺たちは終わりだ。アウトだ」
テギョンも花束を踏みつけ、蹴って行ってしまった。
するとミニョは”こんなはずじゃ・・・”とうろたえる。
「兄貴、すみません。私をおいていかないでください」
ドレスのすそをたくしあげて追いかける。
フニとワンはベンチ仕立てのプールサイドの水場に入っている。
「テギョンは何でも自分本位だからな。心配だよ」
「・・・」
「こうなったら他の二人を推すか?」
「あの二人は大丈夫よ。私はあんたといる自分が心配よ」
「やれやれ」
「あ――っ、昼に飲むカクテルは・・・酔いが早いわ」
「酔いが回る?」
ワンにねっとりした目を向けられて、フニも悪い気はしない。
「そうか。じゃあ、もっと飲め」
グラスを握ったまま、ワンにすりよる。サングラスを外し、真顔でいう。
「今夜は気楽にとことん飲もう」
二人はいつになく真剣に見つめあった。
(続く)
<script type="text/javascript" src="//translate.google.com/translate_a/element.js?rification: google3493cd2db9cb=googleTranslateElementInit"></script> google-site-ve