韓国ドラマ「青い海の伝説」第15話①
韓国ドラマ「青い海の伝説」第14話⑫
★★★
食事の後、セファはジュンジェを誰もいないところに引っ張り出した。
「いつまで続ける気?」
「何を?」
「私と話さないし、目も合わせない」
「…最後にもう一度聞く。俺の身に何かあっても」
「何度聞かれても同じよ」
「…」
「あなたに何かあったら私は生きていけない」
「だから聞いてる。どうしてなんだ?」
「それは…(あなたがいないと私も死んじゃうから)」
「…!」
「(人魚の心臓は陸では長く持たない。あなたに愛されることで、かろうじて生きてるの。ジョンフンもそれで死んだ。愛する人が去り、心臓がどんどん固まっていってしまった。私もそうなるの。海に帰って行かない限りはね。結局しんでしまうの)」
「死んでしまうだと?」
「…何ですって?」
「今何て言った?」
「何を…」
「もう一度言ってみろ」
「…」
「何がどう固まって―どうなるって?」
「心の声が聞こえるの?」
「心臓が固まる?」
「どこまで知ってるの?」
「死ぬんだろ?」
「いつから?」
ジュンジェは怒鳴った。
「なぜ、お前が死ぬんだ?」
★★★
「…あなたは一体、何を知ってるの?」
「何もかも―みんな知ってる」
セファの顔は青ざめた。
「私が何者かを…どこから来たかを…知ってるの?」
「ああ。みんな思い出した」
「…」
「一緒に傘を差した男も、手を握った男も、ラーメンを作った男も…俺だったじゃないか」
「…」
「お前は溺れた俺を助け記憶を消した―人魚」
「それらを思い出したの?」
「ああ。全部な」
「どうやって…」
「だから、答えろ。死ぬってのは何だ?」
「聞いたんでしょ?」
「全部…事実なのか?」
「…」
「俺がいないと心臓が固まる? お前は…死ぬのか?」
「聞いたなら分かってるはずよ。聞いたなら答えるけど、私は人間じゃないの」
「…」
「陸にいる限り、あなたに愛されないと―私の心臓は固まっていく」
「つまり…俺が死んだら、お前も死ぬのか?」
「そうよ。だから、あなたに何かあったら私は何も楽しめないし、幸せにもなれない。仕方ないの。あなたが死んでいなくなったら、私も死ぬの」
セファの話を聞いて、ジュンジェは精神科医の話を思い出した。
― 君が彼女を愛さなければ、彼女が君を愛さなければ、あのような悲劇は避けられたはずだ。愛し合った結果、お互いを死に追いやった。それこそが悪縁なのでは?
ジュンジェは目を潤ませた。
「マ・デヨンは関係なかった」
「…」
「俺がお前を殺す人間なのかも」
「そうじゃなくて…」
セファはジュンジェに歩み寄ろうとする。
ジュンジェは後ずさった。後ずさるジュンジェを見て、セファは伸ばしかけた腕をおろす。
二人は潤んだ目で見つめ合った。
自分の部屋に上がったセファはベッドにうつ伏して泣きじゃくった。涙は流れに流れ、たくさんの真珠になった。
前世の結末が繰り返されるだと…?
夜のバルコニーでジュンジェはひとり物思いに耽った。
― 君が身を引き、彼女を元の場所へ帰せば―同じ結末は避けられるだろう。
ナムドゥがジュンジェのところへやってくる。
「大喧嘩をしたのか?」
「別に…」
「シムチョンは何で泣いてるんだ?」
「泣いてる?」
「泣きじゃくってるぞ」
「思うけどさ。本気じゃないならこの辺で終わりに…」
「何を言ってる…終わりになんてできるか。俺はあいつに何もしてやれてないんだぞ」
「お、おいっ。俺に八つ当たりする話かよ」
「…兄貴」
「何だよ」
「俺に会いに来たのはあいつの意思だが、諦めないのは俺の意思だ」
「…何の話だ?」
「だけど、あいつを帰さないといけないのに、そうせずにすむ方法ばかり考えてしまう」
「…?」
「このままじゃ危険かもしれないのに…」
「ああ、まいった」
ジュンジェの訳の分からない話を聞かされ、ナムドゥも自分の気持ちのもどかしさを切り出す。
「さっきからどうも変なんだ。シムチョンに何か貸しがある気がするんだよ。ああ、もう、思い出せそうなのに…」
ジュンジェが後頭部を叩く。
「思い出さなきゃいいだろが」
ナムドゥは前につんのめった。顔をしかめ、叩かれた場所に手をやった。
「叩くなよ。痛いじゃないか!」
食事の後、セファはジュンジェを誰もいないところに引っ張り出した。
「いつまで続ける気?」
「何を?」
「私と話さないし、目も合わせない」
「…最後にもう一度聞く。俺の身に何かあっても」
「何度聞かれても同じよ」
「…」
「あなたに何かあったら私は生きていけない」
「だから聞いてる。どうしてなんだ?」
「それは…(あなたがいないと私も死んじゃうから)」
「…!」
「(人魚の心臓は陸では長く持たない。あなたに愛されることで、かろうじて生きてるの。ジョンフンもそれで死んだ。愛する人が去り、心臓がどんどん固まっていってしまった。私もそうなるの。海に帰って行かない限りはね。結局しんでしまうの)」
「死んでしまうだと?」
「…何ですって?」
「今何て言った?」
「何を…」
「もう一度言ってみろ」
「…」
「何がどう固まって―どうなるって?」
「心の声が聞こえるの?」
「心臓が固まる?」
「どこまで知ってるの?」
「死ぬんだろ?」
「いつから?」
ジュンジェは怒鳴った。
「なぜ、お前が死ぬんだ?」
★★★
「…あなたは一体、何を知ってるの?」
「何もかも―みんな知ってる」
セファの顔は青ざめた。
「私が何者かを…どこから来たかを…知ってるの?」
「ああ。みんな思い出した」
「…」
「一緒に傘を差した男も、手を握った男も、ラーメンを作った男も…俺だったじゃないか」
「…」
「お前は溺れた俺を助け記憶を消した―人魚」
「それらを思い出したの?」
「ああ。全部な」
「どうやって…」
「だから、答えろ。死ぬってのは何だ?」
「聞いたんでしょ?」
「全部…事実なのか?」
「…」
「俺がいないと心臓が固まる? お前は…死ぬのか?」
「聞いたなら分かってるはずよ。聞いたなら答えるけど、私は人間じゃないの」
「…」
「陸にいる限り、あなたに愛されないと―私の心臓は固まっていく」
「つまり…俺が死んだら、お前も死ぬのか?」
「そうよ。だから、あなたに何かあったら私は何も楽しめないし、幸せにもなれない。仕方ないの。あなたが死んでいなくなったら、私も死ぬの」
セファの話を聞いて、ジュンジェは精神科医の話を思い出した。
― 君が彼女を愛さなければ、彼女が君を愛さなければ、あのような悲劇は避けられたはずだ。愛し合った結果、お互いを死に追いやった。それこそが悪縁なのでは?
ジュンジェは目を潤ませた。
「マ・デヨンは関係なかった」
「…」
「俺がお前を殺す人間なのかも」
「そうじゃなくて…」
セファはジュンジェに歩み寄ろうとする。
ジュンジェは後ずさった。後ずさるジュンジェを見て、セファは伸ばしかけた腕をおろす。
二人は潤んだ目で見つめ合った。
自分の部屋に上がったセファはベッドにうつ伏して泣きじゃくった。涙は流れに流れ、たくさんの真珠になった。
前世の結末が繰り返されるだと…?
夜のバルコニーでジュンジェはひとり物思いに耽った。
― 君が身を引き、彼女を元の場所へ帰せば―同じ結末は避けられるだろう。
ナムドゥがジュンジェのところへやってくる。
「大喧嘩をしたのか?」
「別に…」
「シムチョンは何で泣いてるんだ?」
「泣いてる?」
「泣きじゃくってるぞ」
「思うけどさ。本気じゃないならこの辺で終わりに…」
「何を言ってる…終わりになんてできるか。俺はあいつに何もしてやれてないんだぞ」
「お、おいっ。俺に八つ当たりする話かよ」
「…兄貴」
「何だよ」
「俺に会いに来たのはあいつの意思だが、諦めないのは俺の意思だ」
「…何の話だ?」
「だけど、あいつを帰さないといけないのに、そうせずにすむ方法ばかり考えてしまう」
「…?」
「このままじゃ危険かもしれないのに…」
「ああ、まいった」
ジュンジェの訳の分からない話を聞かされ、ナムドゥも自分の気持ちのもどかしさを切り出す。
「さっきからどうも変なんだ。シムチョンに何か貸しがある気がするんだよ。ああ、もう、思い出せそうなのに…」
ジュンジェが後頭部を叩く。
「思い出さなきゃいいだろが」
ナムドゥは前につんのめった。顔をしかめ、叩かれた場所に手をやった。
「叩くなよ。痛いじゃないか!」