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オプガードコーチ、キム・ヨナ練習指導ため31日入国
“フィギュア女王”キム・ヨナを指導している、ピーター・オプガードコーチが31日韓国に来る。キム・ヨナのマネージメント社である“オールザットスポーツ”は、オプガードコーチが31日明け方、仁川(インチョン)空港を通じて、入国すると29日明らかにした。
オプガードコーチは1ヶ月ほど、韓国に留まってキム・ヨナの練習を指導する。
(ニュース記事より)
キムヨナが今季世界選手権でSPとして演技し、アイスショーで公開する予定だった「ジゼル」の練習映像が出回っている。
その動画がたまに出向くブログに貼り付けてあった。それをクリックし、彼女が練習する姿を見た。ほっとした気分を味わった。
彼女、自分の世界にしっかり没頭しているな、と思った。
ジャンプはひとつもないし、演技もごく部分的なものにとどまり、時に考え込んでいるような様子も見られる。
この程度のものを見て、ほっとなどしてどうする、と言われてしまいそうだが、それこそが彼女の演技の創造過程を表していると言えそうだった。意義ある光景と僕は感じた。
駆け出しのフィギュア選手なら、教えられた演技をただ無心にくりかえして練習していればいいだろう。それが一応やる気や情熱を示すことにはなる。
しかし、彼女はそういう意欲的なところを見せるつもりは最初からなかったようだ。ふだん、どんな風に練習場で過ごしているか、自分の素を取材陣にスケッチさせただけのようである。
ジャンプがひとつもないこんな映像、誰が見るのだ、と思いながら、これを見ている者は多いかもしれない。
しかし、キムヨナとトップを競う選手たちはこれを見て油断ならない、と考えたのではあるまいか。一番にマークしなければならないのはやっぱり彼女かもしれない、と。
つなぎのところの演技に、おやっ、と目を見張らされる場面もあった。ボンドガールとはまったく違った気配の動きである。この気配が連続するとどんなことになるのか。
絶対の自信を持つジャンプとそれらがしっかり融合した時、彼女の練り上げた世界は、どんな躍動美を僕らに見せてくれることになるのか。
確かにふだんのとりとめもない練習の様子しかそこにはなかった。
しかし、淡々としか見えなかった映像の断片がひとつにつながり、彼女のすばらしい演技が今にも立ち上がってきそうでゾクゾクさせられた。
キムヨナの「ジゼル」はもうすぐ僕らの前に登場する。
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