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韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第9話(13)
Korean drama "You're Handsome" Episode 9 (13)
ジェルミは続けた。
「何だかわからないけど、かわいそうだな・・・」
テギョンは二人のやりとりを複雑な思いで聞いていた。その探し物は自分の手にあるからだった。
彼は革ジャンのポケットから髪飾りを取り出した。
ミニョをちらと見てこれをどうしたものかと考え、握りしめた。
寮に帰り着いたテギョンは髪飾りを手に歩き回った。
「探したいなら素直に言えばいいんだ・・・どうして、人の話を最後まで聞かない・・・?」
テギョンの独り言は続く。
「探すなと言われたのに、俺が渡したら笑い者じゃないか。じゃあ、どうすればいい・・・? ああ、もういい。渡すもんか」
しかし、どうも思い切れない。髪飾りを見つめなおす。
「いや、よく考えよう。無理なく渡す方法はあるはずだ・・・どうすれば円満にこれを渡せるかどうかだ・・・あのブタウサギめ、ほんと苛々させるな」
ブタウサギ?
ふいに閃くものがある。
「そうだ、ブタウサギだ」
テギョンはファンからプレゼントされたぬいぐるみの部屋にやったきた。
「ウサギとブタを一匹ずつ見つけないとな・・・」
今まで見向きもしなかった部屋でテギョンは真剣に該当のぬいぐるみをあさりだした。
まず、ウサギを見つけた。
ウサギを右手にぶら下げ、ブタをさがしにかかる。
「これだ」
テギョンは厳しい目で二つの相性を検証した。
唇を曲げ、満足そうに微笑んだ。
潔癖症らしく屋上で入念にほこりを払った。
「では、手術を始めるとするか」
部屋に戻って加工が始まる。
「サイズは問題ない」
「ブタよ。お前の鼻を切り取るぞ」
思っていたより手間暇のかかる作業だった。
テギョンの額には汗が浮き、滝のように流れた。
「いよいよ手術の山場だ」
最初に切り取ったブタの鼻に糊付けを開始する。
「やった・・・上出来だ」
あとは乾かすだけだ。
団扇でブタウサギの鼻に風を送る。
「10分経過、術後の状態とチェック」
ブタウサギの鼻を指で何度も押して仕上がり具合を試す。
「OK。完ぺきだ」
最後に髪飾りを手にする。
「このピンはお前にやるからな」
(続く)
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