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韓国ドラマ「30だけど17です」(連載29)
「30だけど17です」第3話(期限付き同居の始まり)⑨
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
★★★
車を出そうとしていたウジンはドックが通りに飛び出して来たのを見て驚いた。
「トックがどうして」
ウジンは慌てて車の外に飛び出す。トックのもとに駆けつけようとする。
業者らは道路を横切った。ソリも横切った。
ドックも渡ろうとするところへバイクが走ってきた。ウジンの横を走り過ぎる。ウジンはもう間に合わない。
道路を渡ろうとするドックと走ってくるバイクの位置に気づき、慌ててそこに飛び込んだのはソリだった。
「あっ!」
チャンとウジンが叫ぶ間もなく、バイクとソリらの身体は交錯した。
「気をつけろっ!」
バイクは男の捨て台詞を残して走り去った。
ウジンはソリの許に駆け寄った。
「大丈夫?」
バイクを目で追ってチャンも叫んだ。
「そっちこそ気をつけろ!」
チャンも身を挺してドックを庇ったソリのそばに駆け付けた。
「おばさん、だい…あっ、血、血が!」
チャンが叫んだ。
確かに”赤い血?”みたいなのがソリのお腹から辺りに流れ出ている。
「び、病院だ。救急車を早く…!」
チャンは動揺した。ウジンはズボンの中の携帯をまさぐった。
★★★
「おばさん、大丈夫?」
「違う」
ソリは顔を上げた。
「違うの。ブドジュース、ブドジュース」
「えっ?」
ウジンの声に、ソリは腕の中に入れていたドックから手を放した。背中にバイオリンを背負った不自由な体勢から何とか起き上がった。
チャンを見て言った。
「ジェニファーがくれたジュースなの」
「よかった」路面に尻をおろしてチャンは息をついた。「それ見た瞬間はビビっちゃった」
ウジンはドックを胸に抱き上げていた。
「あっ」チャンはソリを指さした。「鼻に傷が」
「ほんとだ」
ウジンはソリの傷を気にした。
指で触って擦り剝けに気づいたソリは軽く笑みを浮かべた。
南米から帰国したキム・ヒョンテは、ソリが長期入院していた”のぞみリハビリ病院”に向かった。
「少し寄り道して向います」
ヒョンテから帰国の報告を受けた病院の医師は言った。
「朗報だぞ。例の長期入院の件、OKが出そうなんだ」
「本当ですか? 先輩、恩に着ます」
顏をほころばせて”のぞみリハビリ病院”に立ち寄ったヒョンテは、いるはずの病室にソリがいないのを知った。
ヒョンテは通りかかった看護師に訊ねた。
「ああ、ソリさんですか? 実は目を覚まされて…」
「目を覚ましたんですか。それはいつですか?」
「目を覚ましたあと―リハビリ中に、突然いなくなったんです」
「そんな…!」
ヒョンテは病院を飛び出した。入ってきたタクシーを止めて街に向かった。
チャンはウジンに言った。
「あのおばさんだけど…しばらく居させてあげるのはダメ?」
「しばらくの間でも、他人を家にはおけない」
ウジンは受け付けない。
「でも、彼女は愛するトックの命の恩人なんだよ」
「トックのことでは謝礼を払うつもりだ」
チャンは立ち上がった。もどかしそうに言った。
「おばさんに必要なのは謝礼じゃなくて、この家なんだ。亡くなった両親とレンガも運んだんだって」
ウジンはチャンから目をそらした。
「叔父さんを見つけて家を買い戻すまで―ここで待たせてあげようよ」
「…」
「トックの命の恩人を見捨てるなんてひどすぎる」
ウジンはチャンを見上げた。
「しばらくの間…」
話を続けるチャンに興奮して立ち上がった。
「他人と関わるのは…」
そう言った後、大きく息を吐いた。
「いいかチャン、ダメなものはダメだ」
強い調子の言葉にチャンはうな垂れた。チャンに背を向け、グチった。
「階段下の部屋くらい貸してやってもいいのに」
「30だけど17です」第3話(期限付き同居の始まり)⑨
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
★★★
車を出そうとしていたウジンはドックが通りに飛び出して来たのを見て驚いた。
「トックがどうして」
ウジンは慌てて車の外に飛び出す。トックのもとに駆けつけようとする。
業者らは道路を横切った。ソリも横切った。
ドックも渡ろうとするところへバイクが走ってきた。ウジンの横を走り過ぎる。ウジンはもう間に合わない。
道路を渡ろうとするドックと走ってくるバイクの位置に気づき、慌ててそこに飛び込んだのはソリだった。
「あっ!」
チャンとウジンが叫ぶ間もなく、バイクとソリらの身体は交錯した。
「気をつけろっ!」
バイクは男の捨て台詞を残して走り去った。
ウジンはソリの許に駆け寄った。
「大丈夫?」
バイクを目で追ってチャンも叫んだ。
「そっちこそ気をつけろ!」
チャンも身を挺してドックを庇ったソリのそばに駆け付けた。
「おばさん、だい…あっ、血、血が!」
チャンが叫んだ。
確かに”赤い血?”みたいなのがソリのお腹から辺りに流れ出ている。
「び、病院だ。救急車を早く…!」
チャンは動揺した。ウジンはズボンの中の携帯をまさぐった。
★★★
「おばさん、大丈夫?」
「違う」
ソリは顔を上げた。
「違うの。ブドジュース、ブドジュース」
「えっ?」
ウジンの声に、ソリは腕の中に入れていたドックから手を放した。背中にバイオリンを背負った不自由な体勢から何とか起き上がった。
チャンを見て言った。
「ジェニファーがくれたジュースなの」
「よかった」路面に尻をおろしてチャンは息をついた。「それ見た瞬間はビビっちゃった」
ウジンはドックを胸に抱き上げていた。
「あっ」チャンはソリを指さした。「鼻に傷が」
「ほんとだ」
ウジンはソリの傷を気にした。
指で触って擦り剝けに気づいたソリは軽く笑みを浮かべた。
南米から帰国したキム・ヒョンテは、ソリが長期入院していた”のぞみリハビリ病院”に向かった。
「少し寄り道して向います」
ヒョンテから帰国の報告を受けた病院の医師は言った。
「朗報だぞ。例の長期入院の件、OKが出そうなんだ」
「本当ですか? 先輩、恩に着ます」
顏をほころばせて”のぞみリハビリ病院”に立ち寄ったヒョンテは、いるはずの病室にソリがいないのを知った。
ヒョンテは通りかかった看護師に訊ねた。
「ああ、ソリさんですか? 実は目を覚まされて…」
「目を覚ましたんですか。それはいつですか?」
「目を覚ましたあと―リハビリ中に、突然いなくなったんです」
「そんな…!」
ヒョンテは病院を飛び出した。入ってきたタクシーを止めて街に向かった。
チャンはウジンに言った。
「あのおばさんだけど…しばらく居させてあげるのはダメ?」
「しばらくの間でも、他人を家にはおけない」
ウジンは受け付けない。
「でも、彼女は愛するトックの命の恩人なんだよ」
「トックのことでは謝礼を払うつもりだ」
チャンは立ち上がった。もどかしそうに言った。
「おばさんに必要なのは謝礼じゃなくて、この家なんだ。亡くなった両親とレンガも運んだんだって」
ウジンはチャンから目をそらした。
「叔父さんを見つけて家を買い戻すまで―ここで待たせてあげようよ」
「…」
「トックの命の恩人を見捨てるなんてひどすぎる」
ウジンはチャンを見上げた。
「しばらくの間…」
話を続けるチャンに興奮して立ち上がった。
「他人と関わるのは…」
そう言った後、大きく息を吐いた。
「いいかチャン、ダメなものはダメだ」
強い調子の言葉にチャンはうな垂れた。チャンに背を向け、グチった。
「階段下の部屋くらい貸してやってもいいのに」
ソリも横からウジンにお願いした。
「叔父さんを見つけるまで居させてくれませんか? 部屋でじっとしてます」
「いえ、そういう問題じゃなく…トックの謝礼はしますから」
「そうじゃなくて、ひどすぎるよ。」
チャンは天井に目をやった。ウジンを見た。
「トックを助けてくれたし、そうだ、元の飼い主だから謝礼と一緒にこの子も返そう」
ソリを見た。
「トックはどこに行った? ああ、そこか」
寝屋に行って両手を伸ばす。
「さあトック、こっちにおいで」
ソリのところに連れて来る。抱かせる。
「さあ、連れて行って。トック、元気でね」
ウジンの表情は険しくなってくる。
「幸せに暮らすんだよ」
「ユ・チャン!」
とうとう怒鳴った。ソリはびっくりする。
「おうッ、何だよ」
チャンは抵抗を見せる。
チャンを睨みつけたウジンの携帯が鳴る。
「はい、もしもし」
「不動産業者です」
「…」
「お客様が気に入って、もう一度、中を見させてくれと言って来てます」
「…」
「恐れ入りますが」
横でジェニファーの声がする。
3人はそろってジェニファーを見た。ジェニファーはピンクのカーディガンを握っている。
「これは誰の服ですか? どちらの趣味か私にはわかりません」
「ああ」ソリが反応する。「それは私のです」
カーディガンを見て、ウジンはソリと起こしたひと悶着を思い起こした。
自分の腰に巻き付けて彼女の言った言葉も…。
「”本当にウンコみたいなんです。…でもそれで大丈夫”
ウジンは業者の言葉を聞き流しながらソリを見た。
「もしもし…もしもし?」
問いかけてくる業者の声にウジンは遅れて反応する。
「ええ、はい…、それですが、少し待っていただけませんか? 事情がありまして…そうですね。ひと月ほど…はい、すみません」
ウジンは電話を終えた。
ジェニファーを見て言った。
「それ、階段下の部屋に」
そう言って場所を離れた。
目の前からいなくなったのを見定めてチャンはガッツポーズを取った。
「やったーッ!」
チャンはソリの前に立った。
「もう大丈夫だよ、おばさん」
「何がです?」
チャンは拳を握って説明した。
「一か月はここにいていいってことさ」
「本当ですか」
ソリの声は弾んだ。
2人は顔を見合わせ、感激し合った。