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雨の記号(rain symbol)

 春のワルツ 第15話「墓前の誓い」


春のワルツ 第15話「墓前の誓い」

まずはNHKのガイドから

チェハが本当は“イ・スホ”という別人であることを知ってしまったイナ。チェハの両親も一緒になって自分をだましていたことに対し、イナは激しい不信感を感じる。そして、ウニョンの母の墓前で「スホを消して、チェハとしてウニョンを愛する」と誓うチェハの姿を見て、一生チェハとして生きるよう詰め寄る。

一方、チェハは、ウニョンに真相を知られることを恐れ、また幼い頃のスホとしての罪の意識から、何かと彼女に冷たくあたってしまう。幸せの絶頂にいたウニョンは、そんなチェハの真意がわからず、戸惑いを隠せない。

イナへ許しを請い、愛するのはウニョンだけだと告げるチェハだったが、15年間のチェハへの思いの行き場を失ったイナは・・・。


●石に願いを
チョンサン(青山)島の木の下で、石を積み上げて「自分が幸せだからほかのみんなにも幸せになってほしい」と願うウニョン。そんな彼女の姿をフィリップは不思議に思います。第2話でも、幼いウニョンが「お兄ちゃんがずっとうちにいてくれますように」と石を置いていたシーンも印象的でしたね。オーストリアでは、石に見立てた雪玉を積むウニョンの姿を見てチェハが昔を思い出したりと、「石」はウニョンの過去を暗示するシーンとして幾度も登場します。
韓国の町や村の入り口には、「ソンファンダン(城隍堂)」と呼ばれる守護神を祀った場所があります。いわばその集落の象徴ともいえる場所で、そこには必ず立派な木があり、その木には神が宿るとされています。都市部ではあまり見られなくなってしまいましたが、地方には今も多く残っている光景です。
そのような「ソンファンダン」の木の近くでは、石を積み上げて願かけをするという習慣があります。ウニョンが願いごとをしていたのがまさにそれ。外国育ちのフィリップにとっては新鮮に感じられたウニョンのしぐさも、韓国の人たちにとっては日常的な光景なのです。


 「イ・スホ」と呼びかけ、チェハに振り返られたことにショックを受けたイナ。
 「あなた、誰」と叫ぶなり、そこを走り去った彼女は、昔のチェハを思い出しながら涙にくれる。
 イナの言葉が気になるチェハは、そのことを彼女に訊ねる。
「そのことを話すのはあなたじゃなくて」
 イナの言葉は冷たい。
 おりしもそこにウニョンが姿を見せる。戸惑っているチェハをよそにイナはウニョンを連れて出ていく。

 アルバムの企画進行で菜の花畑でピアノを弾くチェハ。
 チェハ、ウニョン、イナのそれぞれの思いが交錯する。
 チェハの胸に去来するウニョンへの懺悔の思い。ピアノが弾けなくなってチェハは駆け出していく。自分を追ってきたウニョンに侘び始めるチェハ。その言葉の半ばを理解できないものの、私たちはしあわせになれる、と返すウニョン。
 ウニョンの母の墓前で、スホじゃなくチェハのままでウニョンをしあわせにする、と誓い許しを請うチェハ。
「許せない」
 イナは叫ぶ。チェハの後をつけてきていたのだ。
 傷ついた私の心はどうなるの、私の15年はどうなるの、とイナはチェハを詰る。

「ウニョンがしあわせならそれでいい」 
 フィリップは愛する者の幸せを祝福する心境に達していた。
 夜、イナはウニョンに昔はぐれたイ・スホのことを「初恋だったの?」と訊ねる。
「恋だったかどうかはわかりません。それぞれ一人ぽっちで、私たちはお互い寂しい者同士だった。いつも一緒だった」と答えるウニョン。「だから、ひょっとすると好きだったかも」
「今も?」
「今は・・・いなくなった人だから」
「もし、現れたら?」
「現れませんよ」
「もし、来たら」
「その人のことは考えたくありません」
「それでも・・・待ってるのね」
 事情をすべて知ったイナのつぶやきは二人の胸中を察して重く響く。

 翌日、チェハのウニョンへの態度はガラリと変わる。ウニョンに対してよそよそしくなる。ウニョンはそれに戸惑う。昨日から様子がおかしいとは思うものの、理由にたどりつかない。どうしてチェハがあのスホだと気付かない、と僕らは苛立ちを持たされる。しかし、どうして気付かない、と苛立ってもしかたない。ここが話の持って行きどころだとわかって興味をいよいよそそられる。どんな過程で気付くのだろう、というのが大きな見せ場のひとつになってくるからだ。
 
 チェハもイナも様子がおかしくなり、フィリップはやきもきしだす。チェハを責め。ウニョンをなだめ、イナの言動を呆れて眺める。

 イナを混乱に陥れているのは、チェハが自分の知っている昔のチェハではないということだった。
 イナは昔のチェハの写真で彼との思い出にひたり、今のチェハに憎しみを漲らせて写真を握りつぶそうとするが、できない。今の彼とどうつながりかかわっていけばいいかがわからないのだ。

「この人は自分を愛してくれている」
 ウニョンはチェハの気持ちを感覚で感じ取っていた。
 だのに行動は自分を遠ざけようとしている。それがわからないでいた。
 しかし、ドアに手をつめた時のチェハの親身な振る舞いといたわりの言葉に、ウニョンは確信を得る。チェハをそうさせているものを知りたいと思ったのだ。ウニョンはチェハのところへ行き、自分の思いの丈をぶつける。
 ウニョンの言葉に自分の思いを隠せなくなったチェハはウニョンをひしと抱きしめる。
 チェハはイナのところへ行き、自分たちを許してくれと頼む。
「許さない。忘れないで、あなたはユン・ジェハよ」
 イナはチェハの頼みを撥ね返すが、
「そのユン・ジェハがウニョンを愛してしまってすまない」
 とわびてチャハは部屋を出ていく。
 イナは涙をかみしめる。

 チーム長からの伝達指示を受け、イナの部屋に行ったウニョンは、そこでスホにそっくりの男子の写真を見ることになり・・・。

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