日々新化、ランニングする整形外科医

#ランニング #整形外科
マラソン3時間切りを目指す整形外科医の日常から想うことを中心に発信していきます。

運動療法の評価とは?

2023-07-01 14:00:24 | 日記

学会後で改めて思うのですが、運動療法が良い事をどう表現するかの難しさに改めて直面したと思います。

 
なぜなら基準となるものがほぼないからです。どういう動きが良いかという基準がないのです。ですから、動作に基準を作るべきですが、ここにも問題があります。動作自体が動いているので、基準を作りにくい事です。これに関しては医療の領域では限定する意味で歩行にする事である程度可能になります。
 
 
歩行の中の動きをどう分解するかですが、共通の局面を作らないといけません。その上でそれぞれの動作の局面を言葉を用いて分けるにはある程度の範囲が必要ですので動作の時期を分けて言います。期分けをするので期分けの範囲があります。その期分け、局面をフェイズと言います。どのように分けるかでどういう形が取れているか?ここで初めて良いか悪いかの議論が成り立ちます。ただそのフェイズもきちんと共通認識にされてない、現存の歩行分析のフェイズで議論が成り立つのかが問題としてあります。
 
一応歩行のフェイズでおそらく共通していると思われる項目です。ですが動作ですのでより細かく言った方が正しい議論がしやすいですが、まずはこのフェイズだけでも覚えていただけると嬉しいです。右足接地のみを見て言っていますが、フェイズとして述べる時議論するためには片脚の動きがどうなっているかで議論するしかないと思います。例えば跛行がある場合、右と左で動き方がかなり異なります。この際それぞれの脚の同じフェイズでの違いを見ないと歩行の改善策を見つけにくいと思います。
 
その上でどのフェイズでどういう形をとっているか?
 
ここでも難しさがあります。例えば右脚の初期接地(イニシャル コンタクト)の図ですがこの時足関節、膝関節、股関節の角度、重心の位置が微妙に異なるだけで動きが異なります。病的で明らかな場合は良いですがこの微妙な差をどちらが良くて悪いかは、数値化して言うことが難しいことです。
 
なぜそうなるのかはその個人の状態や個人個人での良いところの角度に差があり、どこが正しい角度というように数値化が難しいことです。ある程度この範囲内ということはできるのかもしれませんが、そもそもその人が正しく歩けているのか、もっとよく歩くことができていれば今が正しい数値ではないとも言えます。
 
採血データですと正常値がありますが歩行フェイズでの関節角度の正常値を求めようとするとある人にとっては正常値でもある人にとっては異常値みたいなことも生じてしまうのです。数字は比較して見やすい項目ですが、骨格運動自体が連鎖して動き、骨が200個位と多数あることからもその変量が多すぎるのが数字で表すことに難しさを生じさせています。ですから単純に良いか悪いかを言いにくいのだと思います。
 
難しい話になった所を最後まで読んでいただきありがとうございます。でもこれをどのように分かりやすく言ってしまうか?別の目線が必要だと感じました。
 

日本リハビリテーション医学会

2023-06-29 21:20:00 | 日記

今日は日本リハビリテーション医学会学術集会に行ってきました。とにかく初参加ですので、どんな感じか楽しみでした。前日入りして福岡泊まりました。仕事もあるので残念ながら1日だけの参加です。

 

とにかく今自分がしている運動療法の位置づけをどのように表現していくか?そのためリハビリテーション学会からの視点も必要になると思い、参加してきました。

 

1日だけですので真剣ですが、十分見切れたとは言えませんが、得るものはあったと思います。

 

表現に仕方は難しいですが、どう表現するか足りないところが少し認識できたように思います。

 

博多の夜の食事は馬肉専門店に行きました。



一部紹介です。なかなかのお店でした。大将とお話して楽しかったです。身体の困っている所もあって左半身が痛いのだと。ちょっと動作とストレッチ教えたらなるほどと喜んでいました。

 
途中現役のキックボクサーも来て一緒に身体のお話しして、行ってみて良かったと本当に思えるお店でした。
 
最後にラーメン🍜食べて。


久しぶりの福岡満喫です。

弾丸日程でしたがまた新たな事に取りかからないといけないなと思いました。

 
 

 


開放性運動連鎖(OKC)と閉鎖性運動連鎖(CKC)とは?

2023-06-28 05:30:33 | 日記

いきなり難しいこと言ってすみません。

 

運動連鎖の話はしてきましたが、もう一つ踏み込んで言うとOKC(オープンキネティックチェーン)とは開放性運動連鎖を意味し、末端が自由な状態にあり、逆にCKC(クローズドキネティックチェーン)とは閉鎖性運動連鎖を意味し末端が外部抵抗と接触している状態を言います。棒とピンジョイントの関係で言えば次図のようになります。

リハビリテーションの分野でもこれを人の骨関節の関係に応用して膝の前十字靭帯損傷のリハビリテーションにCKCの有効性が高いとのことから認知されるようになってきました。ぱっとみてCKCは自由な末端がなく、リングになって繋がっているので一つの動きが他の棒に比較的拘束的に影響します。言ってしまえばCKCの方が自由度が低いといえます。

 

例えばOKCなら

動きは連なっていますがどちらのパターンもあるようになります。

 

末端が閉じていることによって一つの骨の動きに連動しやすくなるので、より連鎖しやすいのがCKCであると言えます。上のCKCの図はかなり短い閉鎖性なので必ず連動して動かさざる負えません。

 

CKC、OKCのどちらが良いという訳でなく、KCC(キネティックチェーンコントロール)というコントロールするという考え方からするとCKCの方がコントロールしやすいという事ではないかと思っています。

 

人間の動きでいうと歩いたり走ったり自ら立って動く動きの中からの方がコントロールしやすく、動きを修正しやすいということです。

 

リハビリテーションの中では当たり前のような話かもしれませんが難しい話だと思います。人の骨格で考えると多数の繋がりがあり、一定の方向の連鎖でないと正しい連鎖でないのだとしたらそれを獲得することも難しいです。全体的にかみ合わない間違った連鎖があるとそれを正しい方向にコントロールするのは簡単な話ではありません。コントロールするということの難しさ、もしコントロールできるのであれば凄いことですよね。ですからコントロールという言葉が一つついただけでものすごく高い技術力がいると言えるのではないでしょうか?

 

難しい話を最後まで読んでいただきありがとうございました。

 


職場のリハビリスタッフと親睦会

2023-06-25 16:15:46 | 日記

一昨日は職場のリハビリスタッフと若い整形外科の先生と親睦会でした。私だけアラフィフで一般的にはジジイですが、負けません😅。とは言えませんが久しぶりで、楽しかったです。

 

リハビリスタッフですから身体動作の話が大好きです。その中のお話で、術後のリハビリでベッドサイドで下肢を持ち上げるリハビリがよくありますが、これどう思ってる?と聞いてみると以前からチェックするだけには使っていたけど、敢えてやらせてはいないと・・・。

 

ついつい寝て脚上げするのって運動してるって感じもするし、やってしまいがちじゃないでしょうか?

 

なんとなく良くないと思っていたみたいですが、なんで良くないか説明できるか聞いてみたら・・・。難しいでしょ?

 

一番良かったのが歩く動きにないからとの事でしたが、これでも分からないんじゃないかな。良くない事を説明するのって難しいですよね。

 

実は良くない事を説明する前に良い事を説明できる事が先じゃないかと思っています。良い事をきちんと良いと説明できると悪い事も嫌味なく説明できるようになるのではないかと思います。

 

なんでKCC(キネティックチェーンコントロール)が良いか。これを説明できるように頑張ってね、と思いつつ(私も頑張りますが)みんな酔っ払ってそれどころじゃなくなってきたので・・・。

 

分かってるだけでこれだけ日本酒🍶飲んでます。そりゃ酔い潰れるわ。明日の仕事も考えてねって思いますが、私も飲み過ぎてますので・・・、言えないけど。潰れてはいませんので😁

 

とにかく良い事を説明できる大切さ。と思ってますので、お互い良い所を言いあってみてと。思っていても良い事って言わなかったりしますよね。あーだ、こーだになりまして。私もよく覚えてませんが😅

 

まあ楽しければ良いです。翌日会った参加者からはみんなありがとうございました、と嬉しそうに言われたので良かったかな。翌日私も辛かったですがたまには良いですね。


ブログを書き始めて思う事

2023-06-10 18:14:39 | 日記

今朝少し走って走りの確認してきました。動いてない所をストレッチして少しでも動くようにして、その感覚で走る。走ってしまうと元々の癖の動きも出てしまうのでどれだけあっているかが難しいのですが、走る勢いが更に動きを拡大させる事もあるのでとにかくやってみるなのですが。あえて500m程度を身体が気持ち良く動いてるのを感じて走ります。かっこよく言ってますが、田んぼ道🛣️ですからあの人何やってるんだろうねって見られているかもしれませんが😁

 

ところで本題ですが、ブログ書き始めて数回ですが、難しいですね😅

改めてブログ書いている人、その他SNSで発信している人、尊敬します。文章作るだけでも大変なのにyoutube編集とか大変なのだろうなと思いますし、発信するということはエネルギーを使います。悪意のある発信は良くないと思いますが、自分が使うエネルギーだけ考えても全般に発信するという事に関しては素晴らしい事ではないかと感じてしまいます。なぜブログを書こうと思ったか、ブログを書きはじめたきっかけやブログを書き始めて感じた事などを書いても良いかなと思いました。

 

皆さん、単純に多かれ少なかれ世の中に発信したい事があるからなんらかのSNS媒体で発信するのだと思います。数年前からいずれブログは書こうと思っていましたが、自分の医師としての立場だったり、やるべき準備ができてないので勝手にやらないでいました。

 

今行っている事で医療ももっと良い方向に変えられるんじゃないかなと思う事があり、なかなか言葉で全ての内容を伝えることができないのですが、院内でも良いと思って同じ方向でやれる仲間達が出来てきて少しずつ患者さんにも伝わってきているとは思っています。

 

ですがまだまだ足りないので、何らかさらに発信していく形を取らないとと思ってその一つにブログを考えてました。ですがあれこれが整ってないとか、勝手に自分でセーブしてました。ほとんど無意識の癖かもしれません。

 

そんな時、先月その仲間の一人と飲む機会があって『ブログ始めました』と言われました。そのブログを見させてもらって、納得。私自身がやらない理由ばかり自分勝手に作ってました。とにかくやってみるというチャレンジがなかったのですね。彼の行動力に脱帽です。元々行動力の人とは思っていました。とにかく私は目が覚めました。

 

形など気にせずやる。とにかくやり始めて何を書くかすら難しいですが、書いていく事から読んでいただいた方に少しでもなるほど、それ良いねと言われる内容で少しずつ伝えていきたいと思っています。そうは言っても肩肘はらずにある程度楽しくですが。ある意味それがブログという形の良いところなのかもしれません。

 

今朝、その先輩ブロガーに昨日の内容良かったですと褒められまして嬉しくなりました😊。

 

走りを変える事、病気や怪我から自分の良くなかった動きを分かって変える事も新しいことをはじめるチャレンジとも言えます。でも新しいことはなかなか定着しないし、大変なので瞬間でも良いから出す感覚を掴む事、それをいろいろな方向に広げて繰り返す事が必要です。今朝の走りの確認は広げて繰り返すの初期段階だったとも言えます。今の私のブログも頑張って定着させようとしている事かもしれません。もちろん今は書く事も大変ですが新しい自分が当たり前になれば大変な事すら忘れるのかもしれません。ほんとかな😅

 

病気や怪我の人は多くはそうなる因子の動きがあります。見方によっては今までの自分の動きを否定されてしまうことになりますが新しい自分の方が最終的に良い自分になれます。新しい自分が輝けると思って、教えられた運動に励める患者さんは輝いてみえます。心から応援したい気持ちになります。もちろん私も全力投球です。

 

そんなことでもう少し定着のためにブログ投稿頑張ります。