人間ドックでお世話になっている芙蓉診療所成人病医学センター様が主催する
平成26年度特別健康教室が、12月6日(土)新宿日清食品のイベントホールで開催され、
日比谷同友会の会員も多く参加しました。当日は一汁三菜の心に添いながら季節の食材を
使った身体に良くて美味しい食事を頂いた後、虎ノ門病院の院長大内尉義先生から「健康
長寿の秘訣-健康年齢を一年でも長く」をテーマに講演があり、そのあと帝京大学臨床研究
センター長寺本先生や芙蓉診療所医学センターの赤塚先生、大坪院長などとの座談会が
行われました。
講演は、今、100歳以上の人は5~6万人いるが、今後、2025年には30万人、
2060年には65万人と大幅に増加するなど超高齢化時代を迎えることになる。
この人生が長くなる老齢化時代においては、「介護を必要としない健康年齢を
長く続けることが如何に大切か」と言う事から始まりました。
高齢者が健康な状態から要介護状態に移行する場合脳卒中などのケースがあるが、
75歳以上の多くは「フレイル(Frailty)」と呼ぶ、これまでは老化現象として見過
ごされてきた「健康と病気の中間的な段階」を経て要介護に陥るそうです。
高齢になるにつれて筋力が衰えるのは「サルコペニア」と呼ばれ、さらに生活機能が
全般的に低くなると「フレイル」となります。「フレイル」は、①移動能力の低下
②握力の低下 ③体重の減少 ④疲労感の自覚 ⑤活動レベルの低下のうち
三つが該当するとこの段階と認定されます。要介護状態に行かないためには
この「フレイル」を早期に発見し適切に対応する必要があり、防止したり遅らせたり
再び健常な状態に戻ることも可能です。そのためには「食事・運動・生活習慣の改善」の
3つの要素が大事であるとのことです。
まず食事はタンパク質を含んだ食事を腹八分、そうすれば長寿遺伝子(サーチュイン)が
活性化するとのことです。さらに、カルシュウムウムも一日900ミリグラム(50歳で通常700
ミリグラム)を目標として取ると良いそうです。食品としては乳製品、大豆、緑の野菜でしょうか。
運動はちょっときついくらいの運動(例えば早めに歩く)を定期的に一日30分、普通の
ウオーキングでも6000歩以上歩けば効用が現われます。最近人気の水泳もありますが
重力がかかる歩きの方が良いとのことです。
生活習慣はやはりタバコ・ストレス・アルコール(飲み過ぎ)を如何に改善するかです。
また、後期高齢者になると好きな物を食べる方が良い、70歳を越したら少し小太り
(BMI25位)の方が良い、認知症と言っても初めは自分では判断が難しいが、車を
駐車場に入れてどこに止めたか分からないのは年齢からくる健忘症、入れたことを
忘れてタクシーで帰れば認知症を疑うなど沢山の興味深い話がありました。
心配であれば早く検査を受けることだそうです。芙蓉診療所様の健康教室で大内先生の
話やその後の座談会を聞いて、健康年齢を続けるのは結局自分の努力次第、実行できる
ものは早く行い自立した健康な人生を出来るだけ長く続けたいと思いました。
最後に先生からの亭主を早死にさせる10か条(?)
1、夫をうんと太らせる。砂糖、菓子をうんと食べさす。
2、とりわけ大事なのは、夫をいつも座らせておくこと。
3、酒をうんと飲ます。
4、動物性脂肪をうんと食べさせる。
5、塩分の多い食べ物に慣れさせる。
6、コーヒーをがぶがぶ飲ませる。
7、煙草をすすめる。
8、夜ふかしをさせる。
9、休暇旅行に行かせぬ。
10、最後の仕上げに、終始文句を言っていじめる。
NTTグループも多く利用している新宿の芙蓉診療所様において、検診に
余裕がある4月~6月の間、期間限定の日比谷同友会割引価格で人間ドックが
受けられます。時期を見て周知しますのでご利用下さい。