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アイデアノート

入社三年後に、工場から2輪研究所へ異動になった。新しい技術が身近なものになってきた頃、考えたアイデアを手帳に走り書きするようになった。但し、文系の悲しさで実行方法までは考えつかない。いわゆるフラッシュアイデアばっかりだった。これを設計の友人にコーヒーを飲みながら審査、検証してもらっていた。

結果から言うと全部却下(笑)。アイデア倒れの山だった。やはり方法はお前が考えろと言う態度が一番いけなかったのだろう。サイドバルブエンジンのヘッド、シリンダー一体化構造なんてのは今でも悪くないと思うのだが。曰く『加工が難しい』、『メンテが大変』とボロクソだった。くっそー(笑)。ま、サイドバルブエンジンなんてもう作られてないからなぁ。

更に4輪の先行エンジン開発部門に移った。残念ながら管理部門からの特許申請は出来ない為、特許料が入ったら6:4、それもぼーずは4で良いという太っ腹な申し入れをしたのだが、主任研究員のMには『こんな特許出したら、僕の評判に関わります』 そーかなぁー?左右のエキパイから逆位相の排気音を出して相殺するっちゅうのあかんか?『点火時期をずらしても、排気音は逆位相にはなりません!!』・・・そんなにはっきり否定せんでも(笑)。

本社に移ると更に言うだけになり、水を分解して燃料電池で走る電動車を提案。これは安いし、安全と言ったら 『どうやって分解するの?』 うーん、新触媒かな? 『簡単に分解されない、安定した物質が水なの!』と上席研究員になったMに喝破された(笑)。これが出来たら石油は化学製品の原料用になり、化石燃料としての用途がなくなるのに。わはは・・・そう簡単にはいかんか。

前にも書いたが、電気自動車最大のネックは電池の重さと充電時間の長さだ。強力なレーダーアンテナの近くでは蛍光灯が点灯すると聞くが、モーターは廻らんのかなぁ。研究所に戻ったは良いが、モデル領域に異動した為、廻りにエンジニアがいなくなってしまったのだ。これをMにメールしたら・・・『いい加減に止めろ、暇人』と言われるだろうな。第一、そんな強力なレーダー波が街中に出ていては、体に悪そうだし・・・。

そこで更に考えた。ぼーずの電動歯ブラシ、携帯電話は非接触で充電するタイプだ。このタイプの充電器を全道路に埋め込み、車には受ける機器を積む。直接駆動すればバッテリーは要らなくなし、積んでもせいぜい緊急用の小型で良いはずだ。実現性は? で、どうやって課金する?・・・当然それらは誰か別の人に考えてもらおう。やっぱりMにメールするか(笑)。
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