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断捨離の果て

ジャケットから本体を取出し、平らな所に置き軽く帯電防止スプレーをかける。柔らかなビロードのクリーナーで両面をぬぐった後、ターンテーブルに乗せる。一呼吸し心を落ち着けてから、盤面にそっと針を落とす。アンプのボリュームを上げると至福の20数分が訪れる。アナログLPの醍醐味だ。 

長い間、手動アームのプレイヤーを使っていたので、細心の注意を払ってはいるが、心ならずもレコードに傷を付けてしまったことがある。どれだけ針をそっと置くことに神経を費やしたか。僕が今のDJを一切認めないのは、レコードをぞんざいに扱うからだ。

既にある、他人の曲を細切れにして繋ぎ合わすことは、余り気分が良くないものの許容範囲内である。自分達の演奏テープだがビートルズにもそうやって作った曲もあった。嫌なのはあのスクラッチという奴。あまつさえ盤面に手を置き無理やりターンテーブルを動かすとは・・・シバくぞ!ボケ。

ここまでして大事にしてきたLPだが、台無しにしたこともある。上記の手順に従い、レコードをかけたところ聴くに耐えないガリガリ音がする。レコードを替えると普通なので配線のトラブルではない。なんじゃいな??ふとスプレーを見て凍りつく。防水スプレーやんけ!これ。さすがは技術の3M、レコードは洗おうが無水エタノールで拭こうが元に戻ることは無かった。Sam Cookeの中で一番好きなLPだったのに。

現在、実家の我が部屋スペースはもはや飽和状態。泣く泣くLPを手放すことになった。唯、これだけはリサイクルショップに出す気にはならない。先日古本を売りに行った時、レコードショップを見つけた。系列の吉祥寺店は良く買いに行っていたし、レコードの扱いもいい。ここにダンボール2箱を送り込んだ。

最初は全部売るつもりだったのだが、高校バスケの先輩が『ビートルズが欲しい』と言っていたのでその辺を見繕って持って行った。そしてある3枚だけはどうしても手放すのが嫌で、手元に残した。West Road Bles BandのLP。

若い頃の伸ちゃんがこっちを向いて笑っている。得意の虚空を見つめているポーズもある。珍しいホーさんのショートカット、小堀さんカッコええなぁ。やっぱりこの3枚は持って帰ろう。問題が一つ。先日プレイヤーを売ってしまった。3枚だけの為にプレイヤーを買うか??悩みは尽きないが・・・またものが増える。嗚呼。
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