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初趣向のバンド

威張れる話ではないが、若い頃はよく他人にレッテルを貼る人間だった。そして一度貼ってしまうとずっとそのレッテルに自分が引き摺られていた。ところが年を食うとそのレッテルがかなり不完全なものと判ってきた。以前は近寄らなかった人と楽しく飲めたりする。ただ、貼ってやったレッテル通り、素直に育つバカもいるのでここは要注意でもある。

その点、ミュージシャンは多彩な人が多く色んな面を見せてくれることが多く、レッテルの貼り様が無い。この人は知り尽くしていると思っていても、組むメンバーでコロっと変わったりもする。18日、江坂のTwin Reverbで開催されたシンガーソングライター本城由利子(Vo)さんのライブに静沢真紀バンドの3人が参加した。メンバーは森智彦(Dr)さん、栗山みつ子(Vl)さんに真紀バンドから静澤真紀(g)ちゃん、有福珍(b)クン、岡田英之(Key)さん。



ほぼ開場時間に常連のEさんとお店のドアをくぐると・・三脚が乱立。なんなんだ、ここは?撮影会か(笑)。恐る恐る予約してない旨を告げると受付の女性が最前列に案内してくれた。後ろのカメラマン絶対に舌打ちしてるな(笑)。後で判ったがこの案内してくれた女性が本城さんだった。勝手が判らず不安になってステージを見るとWoodstockのネオンサインが・・・あ、この店なら大丈夫(笑)と単純なワシ。



演奏が始まり、カメラの列に納得。本城さんはパフォーマーでもあったのだ。こういうの初めてだったが、悪くないなぁ。学芸会並みのABCなんちゃら?よりよっぽどいい。衣装はヴェトナムのアオザイみたいだが、帽子はアジアのどっかにあるのを見て自作されたそうな。最初は子供のズボンかなと(笑)・・本城さんファンに殺されるな。



真紀ちゃんがのびのび弾いてたのが印象に残る。またヴァイオリンの女性がお上手だし、曲にマッチしていた。カントリー以外のヴァイオリン奏者はクラシックから来たワタシが弾いてあげてんだよ!という上から臭を感じることが多いのだが、栗山さんは心から楽しそうに弾いていた。ま、これはガキの頃、キラキラ星辺りの初歩でヴァイオリン教室を破門されたバカの戯言と聞き流して頂きたい。



メンバー紹介中に真紀ちゃんの妖怪趣味を披露した本城さん。普段は寡黙な真紀ちゃんがつい饒舌になった瞬間を捉える。僕の好きな妖怪は岡山の脛擦りと言う奴。なーんも悪いことはせず、歩いてる人の脛を擦って行くだけの可愛い奴。現在は石井完治と名前を替え、東京でギターを弾いている(ちょっとウソが入ってるかも)



全員で記念撮影。お疲れ様ぁ~
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