初めて彼の歌を聴いたのは、ラジオやLP(当時CDなんてないからね)ではなく『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』という長い邦題のついた映画であった。地名のWoodstockでは判りにくいと思われたのだろう。どうしてもロードショーで観たかったので封切りの70年に観たはずだ。
当時はかなりの話題作だった。人類の終末を描いたSF映画『オメガマン』では生き残った主人公が無人の映画館で映写機を操作し、残ったフィルムを映してたった一人で観るのがこの『Woodstock』であったほどだ。
この中でJoeはBeatlesの“With A Little Help From My Friends”を見事なロックバラードとしてダイナミックに歌い上げた。Youtubeなんぞ無い時代だから、当時大好きだったBandが出まくる映画と言う事でその後、何度も観たがその都度JoeとバックのGrease Bandによる演奏に圧倒された。
映画ではWhoと並び、主役級の扱いを受けていたと思う。絞り染めのTシャツにジーンとブーツ姿で汗まみれになりながらエアギター?をかき鳴らして熱唱する姿に、高校生ボーズはイチコロでやられた。なんちゅう、カッコいいヴォーカルだ。
その後はLeon Russell達とMad Dogs & Englishmenを組み、同タイトルのLPが大ヒットした。この頃までは長髪にマッチョな男というイメージが強かったが、汗に濡れた髪が透け気味という兆候はそのまま進み(笑)最後は見事なオッサンに変身してくれた。
ロック・ヴォーカリストでありながらソウル系の歌も秀逸で、万人受けすると言うよりは、コアなファンが多かったんじゃないかな。故柳=ジョージさんも『Joe=Cockerを歌う』というライブをやっていた覚えがある。11.5時間には同じ曲もあるのだが、アレンジが変わっていたりして飽きない。もう新譜は無いだろうと書いたが、きっとコレクションは増えて行くと思う。24時間は・・・ちょっとやり過ぎかな。
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