お盆が近づいて来ました。
これは日本だけの習慣なのかどうかはわかりませんが
お盆のその意味は、お釈迦様の教えから由来したようです。
現在一般に言われていますのは、
お盆には地獄道(幾層にも分かれているそうです)で修行している霊も帰ってくることができる、と言うことで子孫である現界に生きる私たちが迎え火を焚いてその霊を迎える、そして霊界に戻る霊を送り火を焚いて送ります。
前年お盆からお盆まで亡くなった方の新盆には、
わかる様にヤグラや家の中に提灯を灯し目印にしました。
お盆の時期には家族一同が集まる様に
仕事や学校が休みになります。
仏壇には、特別に料理やお菓子、果物を上げて、
お墓参りをしたり、お盆料理(ありましたっけ?)、強いて言いますと、夏野菜、冷えた料理、、代表的なスイカなど食べながらみんなで楽しくお盆休暇を過ごします。
盆踊りもあり、地域によっては豊穣を祝っての様々な催しもあります。それは、お米の収穫を神様ご先祖さまに感謝する意味もあります。
ヤグラを組み、周りに輪になって和太鼓の演奏で、みんなで「〜〜ことしゃ(今年は)、豊年だーよ ♫」と踊ります。
そこには仮装した人が現れ、みんなを笑わせます。
子供達は浴衣を着て、出店で、ボンボンを買って遊んだり金魚すくい、花火などしながら楽しくその時間を過ごします。
飲み物の代表はラムネでした。
現在のお盆は簡素化された様にも感じますが、
多くの地域にこの風習が根ざしています。
お盆が来るとあのホロ苦い思い出が蘇ります。
ほとんどの家の人は生活に精一杯、我が家も同じ、
浴衣はなかったのですが、その時はどうしても浴衣が着たいと
駄々をこねて母に要求しました。
浴衣は浴衣地で作ってあるなどもわからず、家にあった合わせ(三季用)でいいと思ったのです。
母は何度も言い聞かせた様ですが、
多分それを着て盆踊りに、、。
しかし、
母の言っていたことが気になり、
盆踊りにも集中できず、
早々と家に戻って来ました。
聞き分けのできなかった自分、
盆踊りの場でのなんとなくバツの悪い思い、
意地を張っていた自分に、
ちょっぴり恥ずかしいやら腹が立つやら、、。
こんな取り留めのないことが今でも思い出されます。
日本ではどこの家にも神棚と仏壇があり、
ご先祖供養は、お正月、小正月、春と秋のお彼岸、
お盆、命日など、特別な日はお供物も豪華にして
供養をしてきました。
本来であれば毎日、私たちと同じ食べ物を備えて、
毎朝挨拶、就寝時には感謝の気持ちを込めて
お参りすることがご先祖様が喜ばれると、
教えを頂いています。
お線香は、
まだ、文化が発達していない土葬の時代に、
亡くなった人の臭気を消す意味がありました。
ですから今は必要がないのですが、
習慣としてお線香を炊く事が続いています。
お線香の代わりに香りの良いお香を焚くことも
良しとされています。
また、仏壇の蝋燭灯明も電気のなかった時代の風習で、
現在は仏壇内に蛍光灯などの電気を設置して所もあります。
ご先祖を祀る、供養するということは、
何代も遡れば、神様に到達するということであり、
私達は先祖を通してこの世に生を受けたことに、
感謝するという意味合いがあります。
現在は核家族と言われ久しいのですが、
西洋文化が入ってきて、
同時に日本の古神道信仰(神向)が忘れ去られています。
日本の精神性劣化のため、信仰、思想が歪められ、
歴史が改竄され、
文化伝統も受け継いでいくという気概が少なくなっています。
つまり、神様、ご先祖さまを蔑ろにしていることであり、
神様も幽界で修行をしていらしゃるご先祖様も
残念に思われているかもしれません。
特に毎日お食事をお上げし、供養をさせて頂くということは、
修行をし易く、又何らかの苦しみにあるご先祖の救いにもなるといわれています。
その言われはお釈迦様の弟子の一人の霊界で苦しい修行をしている母を救う話から来ています。
私達は長きにわたって神様から離れ、
混沌とした社会の中で生きています。
対立闘争、戦争、、支配と被支配者、国と国の覇権争い、民族同士、国民同士の対立、分断、、。
その中で多くの人たちが寿命の前に亡くなる事が多くなっています。その寿命は神様から与えられたタイムリミットかもしれません。
この終末の時にあって、生き死にの長さは意味のないことかもしれませんが、私達は死すれば、幽界での修行が待っている事を、考えておいた方がいいと思います。
天地創造の神様に、自然を司る八百万の神々に感謝申し上げ、
ご先祖様の供養を怠らない、
それも、霊格向上に必要なものと思われます。
ご先祖様の霊格の一番高い方が守護の役目をもち、
想念に合わせた背後霊、守護霊団が
私達を導き御守護をくださっています。
従いましてご先祖さまを心を込めて供養していくということは子孫である私たちの幸不幸に関わってきます。
このお盆の時期に、
改めて神様ご先祖様の御守護があってこその
自分達という事に思いを馳せる事が
大切に思いいます。
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2023 8/10