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■■■ ふくれ
■■■
■ 露出防水層のふくれ発生のメカニズム
防水下地コンクリートスラブ・モルタル・防水層間の水分が、太陽熱により膨張し
、防水層を「剥離」させた現象です。
この水分は、新築時の残存水分若しくは後から漏水で浸入した水分です。
新築時の水分による「ふくれ」は避けられない現象です。
完全に「ふくれ」を無くすことは出来ませんが、絶縁工法・脱気工法等を行い
「ふくれ」発生を少なくすることは可能です。
■ 露出防水層のふくれの原因について
露出防水工法において、下地と防水層の間にある水分や溶剤が気化してふくれを
発生させることが あります。その原因は次のような状況が考えられます。
(1) コンクリートを打設してから、コンクリートの養生時間が短いため、
水分が多く存在する場合。(新築時現場打設したコンクリートスラブの水分は
完全に乾燥するまで1年ほどかかると言われています。)
(2) コンクリートスラブ下に打ち込まれた断熱材や、デッキプレートなどで、
下面から余剰水が蒸発しないために、スラブに水分が多く存在する場合。
(3) 吸水性の大きい骨材(人工軽量骨材・火山砂利骨材・パーライトなど)を
用いたコンクリートなどは骨材に含まれた水分の乾燥が著しく遅いとき、
一見表面が乾燥しているように見えても、内部に水分が多く存在する場合。
(4) 材料の吸水性が大きく乾燥に日数を要する下地。例えばALCパネルが、
長期間降雨を受けた場合などは、内部に水分が多く存在していた場合。
(5) 工程上、下地未乾燥のまま、防水施工を余儀なくされた場合。
(6) 防水施工中に、降雨降雪に遭遇した場合。
(7) 防水施工の諸問題
①防水施工時、プライマー、接着剤が十分塗布されていなかった
②プライマー、接着剤の乾燥が不十分であった、
③プライマー、接着剤が乾燥し(低温になり)接着効果が低下した場合、
④防水施工面が湿潤していた、
⑤付着物により接着性を阻害されていた
⑥下地の種類により溶剤を異常に吸込んでいる場合
(8)塗布系防水材に含まれている溶剤の気化乾燥不良
(9)防水材料が現場施工前に伸縮・吸収・透水・浸水し、
「皺」「縮み」「剥離」が生じ「膨れ」に発展した場合。
(10)防水層の納まりが悪く防水端部より、雨水が浸入し「膨れ」に発展した場合。
■ 露出防水層のふくれの防止対策
防水対策を次に示しますが、一般的には(1)、(2)、(3) が多く実施されています。
(1) コンクリートスラブが十分乾燥している条件下で行う。
(2) 通気テープを用いて水蒸気を誘導し、25m2~100m2ごとに設けた脱気筒、
脱気盤や立上り部の脱気孔に導いて外部に水蒸気を放散させる方法。
(3) 通気シート、例えばポリエチレン発泡シートなどに特殊な溝をつけて、
溝空間を利用して水蒸気を通気放散させる方法。
(4) 入隅に穴あきパイプを設置して水蒸気を通過させる方法。
(5) コンクリートスラブ中に脱気装置を埋め込んでおく方法。
(6)防水工法の一環として脱気工法を併用する方法。
なお、さらに脱気工法に関して一般的に次にような方法や指針が示されています。
■ 露出防水層の脱気工法の概要
脱気工法は下地コンクリートに含有される水分の影響により、露出防水層に
ふくれやしわなどの発生が予想される場合に適用します。
一般的に脱気工法が採用されると下地としては次のような場合です。
デッキプレート型枠コンクリート下地
断熱材打込み下地
改修工事におけるコンクリート保護層下地
寒冷地などで乾燥が不十分な下地
実際に使用される露出防水層の脱気工法は、通気テープ又は通気シートの
いずれを使用し、下地含有水分による湿気を脱気装置を通して大気中に放出させ、
シート防水のふくれやしわなどの発生を防止するシステムです。
脱気装置としては、脱気筒が使用されるケースが多いが、その他、
歩行に妨げにならないように考慮された、脱気盤や立上り面に開口部を設け、
外部に水蒸気を逃がす方法などがあります。
★格安良品ステンレス脱気筒★
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■■■ 損傷
■■■
■ 防水層の損傷防止
損傷防止について、日本建築学会「建築工事標準仕様書・同解説JASS 8 防水工事」に
よれば次のように記されています。
防水層の施工完了後、防水層の上で行う他業種の工事、さらには防水層の
保護・仕上工事によって防水層を損傷しないように、その養生についての
注意事項である。
(1) 防水層の上部で、火花の散るおそれのある溶接・溶断及びグラインダー
掛け作業を行うと、落下した火花により防水層に穴があくなどの損傷のおそれが
あるので養生を行います。なお防水材料には、溶剤を使用するものが多いため、
防水工事中は近接した箇所でのこれらの作業は避けなければならない。
(2) コンクリートの圧送管の運搬、圧送時の振動・揺れ、移設又は解体、
ねこ車などの運搬車の外板で防水層が傷つかないように養生シート、
さらに足場板や合板などで養生します。またパイプ・足場・脚立及びはしご
などを使用する場合には、防水層に局部荷重がかからないように、
板類を敷き養生する。
(3) 設備配管の資材やその加工材の取扱い、設備器具の取付け作業、
保護・仕上げとしてのコンクリートの伸縮目地材の据付け作業、
さらにはタイル張り工事における水糸張りなどによって防水層が
損傷を受ける例が多いので厳重に注意します。特に室内では他工事の作業が
多いので注意しなければならない。
(4) 仮設材料・資機材類の運搬及び取付けなどの作業のため、防水層の
上を歩行する場合には、防水層を十分に養生するとともに関連工事関係者に
防水層を損傷させないように、注意を徹底させることが必要である。
■ 改修後の露出防水層のメンテナンス
1.露出シート防水での使用上の注意点について。
露出防水の上での花火、たき火、喫煙などの火気の使用は厳禁です。
防水層を燃焼させたり変質させたりする恐れがあります。
防水層の上は維持点検以外には歩行しないで下さい。
防水層の上に強アルカリ、強酸などの薬品、油、溶剤などの付着させないで下さい。
万一付着した場合には速やかにふき取り、中性洗剤で洗い流して下さい。
防水層の上で動物を飼育しないで下さい。
点検などで防水層の上を歩行する場合には、靴底の柔らかい履き物を使用して下さい。
濡れた防水層の上は滑りやすいので、凹凸模様のあるゴム底などの滑りにくい
履き物を使用して下さい。
テレビアンテナ、空調設備、物干し台などを防水層の上に設置する場合には、
防水層を損傷しないように必ずゴムマットなどの下敷き材を施して下さい。
防水層の上で運動や工作作業をしないで下さい。やむを得ず作業をする場合には、
防水層に損傷を与えないように養生シートなどで保護して下さい。
防水層の上で除雪を行う場合には、防水層に衝撃を与えないように作業して下さい。
防水層の上に土を置き植物を植えないで下さい。
屋上周辺の増築工事あるいは改装工事を行う場合には、防水層を損傷させないような注意をするとともに、工事前に施工業者にご連絡下さい
■防水層の劣化調査
露出防水層は入念な点検と清掃、適切な維持管理によってかなり寿命を延ばす事が可能です。適切な時期に全面改修されることをお奨め致しますが、その前に簡単な補修で今の防水層を長持ちできたら非常に経済的です。小社では豊富な技術データにより専門家が実地調査して最も効果的な長寿命化補修提案を策定しております。
防水層の劣化調査ご用命ご相談は
調査・お見積は一切無料でひつこい営業はしません。つか出来ません。(^-^;
但し、私共は少人数でやっておりますし、お客様には出来るだけ迅速な対応と
細やかなホローしていきたいと思っておりますので地元、堺市内とその隣接する市区町村※に限定させていただきます。勝手なこと申し上げ申し訳ございませんが、ご理解の程何卒、よろしくお願い申し上げます <(_ _)>
※高石市・和泉市・泉大津市・河内長野市・富田林市・羽曳野市・大阪狭山市・松原市大阪市(平野区・東住吉区・住吉区・住之江区)
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■ 露出防水層のふくれ発生のメカニズム
防水下地コンクリートスラブ・モルタル・防水層間の水分が、太陽熱により膨張し
、防水層を「剥離」させた現象です。
この水分は、新築時の残存水分若しくは後から漏水で浸入した水分です。
新築時の水分による「ふくれ」は避けられない現象です。
完全に「ふくれ」を無くすことは出来ませんが、絶縁工法・脱気工法等を行い
「ふくれ」発生を少なくすることは可能です。
■ 露出防水層のふくれの原因について
露出防水工法において、下地と防水層の間にある水分や溶剤が気化してふくれを
発生させることが あります。その原因は次のような状況が考えられます。
(1) コンクリートを打設してから、コンクリートの養生時間が短いため、
水分が多く存在する場合。(新築時現場打設したコンクリートスラブの水分は
完全に乾燥するまで1年ほどかかると言われています。)
(2) コンクリートスラブ下に打ち込まれた断熱材や、デッキプレートなどで、
下面から余剰水が蒸発しないために、スラブに水分が多く存在する場合。
(3) 吸水性の大きい骨材(人工軽量骨材・火山砂利骨材・パーライトなど)を
用いたコンクリートなどは骨材に含まれた水分の乾燥が著しく遅いとき、
一見表面が乾燥しているように見えても、内部に水分が多く存在する場合。
(4) 材料の吸水性が大きく乾燥に日数を要する下地。例えばALCパネルが、
長期間降雨を受けた場合などは、内部に水分が多く存在していた場合。
(5) 工程上、下地未乾燥のまま、防水施工を余儀なくされた場合。
(6) 防水施工中に、降雨降雪に遭遇した場合。
(7) 防水施工の諸問題
①防水施工時、プライマー、接着剤が十分塗布されていなかった
②プライマー、接着剤の乾燥が不十分であった、
③プライマー、接着剤が乾燥し(低温になり)接着効果が低下した場合、
④防水施工面が湿潤していた、
⑤付着物により接着性を阻害されていた
⑥下地の種類により溶剤を異常に吸込んでいる場合
(8)塗布系防水材に含まれている溶剤の気化乾燥不良
(9)防水材料が現場施工前に伸縮・吸収・透水・浸水し、
「皺」「縮み」「剥離」が生じ「膨れ」に発展した場合。
(10)防水層の納まりが悪く防水端部より、雨水が浸入し「膨れ」に発展した場合。
■ 露出防水層のふくれの防止対策
防水対策を次に示しますが、一般的には(1)、(2)、(3) が多く実施されています。
(1) コンクリートスラブが十分乾燥している条件下で行う。
(2) 通気テープを用いて水蒸気を誘導し、25m2~100m2ごとに設けた脱気筒、
脱気盤や立上り部の脱気孔に導いて外部に水蒸気を放散させる方法。
(3) 通気シート、例えばポリエチレン発泡シートなどに特殊な溝をつけて、
溝空間を利用して水蒸気を通気放散させる方法。
(4) 入隅に穴あきパイプを設置して水蒸気を通過させる方法。
(5) コンクリートスラブ中に脱気装置を埋め込んでおく方法。
(6)防水工法の一環として脱気工法を併用する方法。
なお、さらに脱気工法に関して一般的に次にような方法や指針が示されています。
■ 露出防水層の脱気工法の概要
脱気工法は下地コンクリートに含有される水分の影響により、露出防水層に
ふくれやしわなどの発生が予想される場合に適用します。
一般的に脱気工法が採用されると下地としては次のような場合です。
デッキプレート型枠コンクリート下地
断熱材打込み下地
改修工事におけるコンクリート保護層下地
寒冷地などで乾燥が不十分な下地
実際に使用される露出防水層の脱気工法は、通気テープ又は通気シートの
いずれを使用し、下地含有水分による湿気を脱気装置を通して大気中に放出させ、
シート防水のふくれやしわなどの発生を防止するシステムです。
脱気装置としては、脱気筒が使用されるケースが多いが、その他、
歩行に妨げにならないように考慮された、脱気盤や立上り面に開口部を設け、
外部に水蒸気を逃がす方法などがあります。
★格安良品ステンレス脱気筒★
■■■
■■■ 損傷
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■ 防水層の損傷防止
損傷防止について、日本建築学会「建築工事標準仕様書・同解説JASS 8 防水工事」に
よれば次のように記されています。
防水層の施工完了後、防水層の上で行う他業種の工事、さらには防水層の
保護・仕上工事によって防水層を損傷しないように、その養生についての
注意事項である。
(1) 防水層の上部で、火花の散るおそれのある溶接・溶断及びグラインダー
掛け作業を行うと、落下した火花により防水層に穴があくなどの損傷のおそれが
あるので養生を行います。なお防水材料には、溶剤を使用するものが多いため、
防水工事中は近接した箇所でのこれらの作業は避けなければならない。
(2) コンクリートの圧送管の運搬、圧送時の振動・揺れ、移設又は解体、
ねこ車などの運搬車の外板で防水層が傷つかないように養生シート、
さらに足場板や合板などで養生します。またパイプ・足場・脚立及びはしご
などを使用する場合には、防水層に局部荷重がかからないように、
板類を敷き養生する。
(3) 設備配管の資材やその加工材の取扱い、設備器具の取付け作業、
保護・仕上げとしてのコンクリートの伸縮目地材の据付け作業、
さらにはタイル張り工事における水糸張りなどによって防水層が
損傷を受ける例が多いので厳重に注意します。特に室内では他工事の作業が
多いので注意しなければならない。
(4) 仮設材料・資機材類の運搬及び取付けなどの作業のため、防水層の
上を歩行する場合には、防水層を十分に養生するとともに関連工事関係者に
防水層を損傷させないように、注意を徹底させることが必要である。
■ 改修後の露出防水層のメンテナンス
1.露出シート防水での使用上の注意点について。
露出防水の上での花火、たき火、喫煙などの火気の使用は厳禁です。
防水層を燃焼させたり変質させたりする恐れがあります。
防水層の上は維持点検以外には歩行しないで下さい。
防水層の上に強アルカリ、強酸などの薬品、油、溶剤などの付着させないで下さい。
万一付着した場合には速やかにふき取り、中性洗剤で洗い流して下さい。
防水層の上で動物を飼育しないで下さい。
点検などで防水層の上を歩行する場合には、靴底の柔らかい履き物を使用して下さい。
濡れた防水層の上は滑りやすいので、凹凸模様のあるゴム底などの滑りにくい
履き物を使用して下さい。
テレビアンテナ、空調設備、物干し台などを防水層の上に設置する場合には、
防水層を損傷しないように必ずゴムマットなどの下敷き材を施して下さい。
防水層の上で運動や工作作業をしないで下さい。やむを得ず作業をする場合には、
防水層に損傷を与えないように養生シートなどで保護して下さい。
防水層の上で除雪を行う場合には、防水層に衝撃を与えないように作業して下さい。
防水層の上に土を置き植物を植えないで下さい。
屋上周辺の増築工事あるいは改装工事を行う場合には、防水層を損傷させないような注意をするとともに、工事前に施工業者にご連絡下さい
■防水層の劣化調査
露出防水層は入念な点検と清掃、適切な維持管理によってかなり寿命を延ばす事が可能です。適切な時期に全面改修されることをお奨め致しますが、その前に簡単な補修で今の防水層を長持ちできたら非常に経済的です。小社では豊富な技術データにより専門家が実地調査して最も効果的な長寿命化補修提案を策定しております。
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