収益物件を建放しで数十年も維持管理をしない状態で放置しておきますと、思わぬ事態を招くことになります。例えば維持管理をせずにいた結果、アパートの鉄の階段がさびついて崩れ落ちてしまい、そのせいで荷物の配達をしていた人がそこから落下して半身不随になってしまったという事故や、2階建てのアパート上階の部屋が崩壊し、そのせいで入居者が別の物件に仮住まいをしなければならなくなるという事故も発生しています。そういった予期せぬ莫大な損失を蒙るリスクが収益物件にはあります。収益物件に対する投資自体が、稼ぐどころか大損する超リスキーな投資になってしまいます。
収益物件の自主管理のすすめ
アパートやマンションの収益物件経営は、経営者やその従業員が収益物件に対し、子供をかわいがるようにたっぷりと愛情を注ぎ、保守管理を行うとそういうリスクを回避し収益計画もうまくいきます。収益物件にかける計画修繕の修繕費用を適切に計上し、実施しますと、建物の耐久性も向上し、収益期間も延長されます。単純言えば、
寿命が倍になれば、
稼いでくれる収入も単純に倍になる
ということです。経営者やその従業員が収益物件に対し、子供を見守るように建物の調子を日常の点検と小規模修繕によって気配りしていくと、空室率を抑え、新規入居者集客にも大いに功を奏します。意外な建物の劣化が入居者離れを助長していたことが判明するかもしれません。また、自社維持管理部(営繕部)は、そういった一連の
維持管理と収益の密接な関係を
関係者(オーナの親族や従業員)が体感できるいい研修場
になり、明日の不動産管理者の育成になります。
自主管理の「いろは」の「い」は「雨漏り修繕」
雨漏りに気づいた時にはすでに建物に大きなダメージを与えている、資産価値維持の最大の敵「漏水」。それは人に例えれば、沈黙の臓器「肝臓」の病気のようなものです。その効果的な治療のためには、初期の段階で異常を発見する専門医の定期的なケアが必要不可欠です。マンションやアパートの漏水事故の通常のケースでは、被害にあった時点で初めて、防水に不具合があることに気づくわけですが、実際にはその時点よりずっと前に防水層に異変を生じている事例がその大半を占めています。つまり従来のような委託管理で雨漏りの報告受けて、専門業者依頼している時点では既に遅く、建物の劣化も根深く、修繕工事費も多く掛かるわけです。収益物件が損失物件にならないために、自社のスタッフでスグ取組め、維持管理の大幅コスダウンが期待でき、しかも社員研修やマーケティングにも功を奏する「営繕部」を今すぐ設置しましょう!まずは手始めに雨漏り補修から取組みましょう。きっとうまくいきます。
失敗のない自社スタッフによる収益物件の
維持管理ノウハウ(リンク集)