小原民子の作品ブログ

絵を描いているので,ときどき紹介したいとおもいます

「ひし型」やテーマについてなど

2013-02-20 | 創作日記

2007.7.4

 

      具体的な形についての要求ゼロ!!つまり線を廃止ということ。まだ7月なのに

     寒い日でがっかりと憂鬱です。ウツウツとウロウロし、コーヒーだけはがぶがぶと

     のんでいた。「なんたら今日はのまさるべっ!」

      まったく昨日は蜘蛛がひざまでのぼってきたし(刺されたかも)で、踏んでやった。

     水分9割かオマエも。ノコリはおそらく殻と糸と毒。水分でできてるくせに雨にも強い

     しかも細い糸を体から出せるとはナニゴトか?油膜?アメンボの足のように?

      そういえば便座から立ち上がったら網戸越しにバッタと目が合った。バッタの顔を

     真正面から見るのはおそらく初めてだった。仮面ライダーだった。口もまったく!

      

      脇田和さんに頼った。世田谷2002の回顧展のほうがぜったいによかった。個人で

     もってるのと美術館で持ってるのと半分ずつ出し合ったそうだ。あとで軽井沢の

     脇田美術館のほうにも行ってみたがぜんぜんもの足りなくてがっかりした。いい絵は

     やはり売れてしまうのだ。

 

      ひし型はよく登場した。癖っぽくあたりまえに。リズムよく。そして「線」とはもはや

      言いたくない。飽きた。シミ  ギザギザ  詩  ことば。 テーマをことばで

     あらわすっていうのがとにかく難しいのだ。

      鳥は落ち着く。赤い鳥はいい。テーマをことばで・・・?気がついたらひし型だったら

     どうなのだ?  「もったいなくてひし型」  「気がついたら4面」

     「色とりどり(残したり隠したり)」  「カタチは別にどうでもいい」 

     「バレリーナだったのにバイオリニストの上体が浮かび上がってきた。ちょっと怖い」

     「それぞれの箇所にそういう色を置きたかった」  「木」  「植物」  

     「2重マルから始まった絵」  「さいしょからサボテンのままのサボテン」

     「さいしょは人物だった、記号のような黒線」  「"紫の老婆"っていう題にしようとした      

     こともあった絵」  「藤を思い出しながら残り2ミリの豚毛をテンポよくうごかした絵」

     「さいしょは台所の裏の景色だったのを、なんだか野暮ったいのでシャキッと

     させようとした絵」  「成島の風景だったのがいつの間にか・・・」

     「やっぱりdiamond shapedが落ち着く」 

     「わたしは以前、大きなcolor ballの絵の前に立っていた夢を見たことがある」

     「オレンジ色に執着していたんだ」 「ひょっとこではない」  「猿ではない」

     「最初からずっとカマセンのヒト」  

     「これからどう描き加えるか楽しみな絵」(つまり未完成)

     

      「これからどう描き加えるか楽しみな絵」をイーゼルの前にたくさん立てかけて

     おくことは今一番重要な行動課題だ。棚にしまうということは「途中」を放棄すること

     にもつながりかねない。これは大変危険なことだ。一刻も早く!

      そして大き目の絵。見ていたいし場所はとるし。描きかけの絵をどのように室内に

     配置するか、これが今後の創作の方向性を左右するのです。