中3の教室がやけに閑散としています。
一人は体調不良で欠席の連絡がありました。
あと二つ空席があります。
「ああ、テスト終わったばっかりだから、来ないんだな。」
欠席の連絡はありませんでしたが、
きっとお休みなんだろう、と思いました。
たしかに、
土曜、日曜とテスト対策をやり続けていたのですから、
少しゆっくりしたい気持ちもわかります。
でも、中3です。
入試本番まで時間がありません。
学校のテストが終わったからといちいちゆっくりしている暇はないはずです。
頑張って来ている子にお説教をしても始まらないので、
そのまま授業を始めました。
すると、30分ほど経った頃でした。
チリンチリン。
入口の鈴がなります。
誰かがやってきました。
こんな半端な時間に誰?
欠席かと思っていたAちゃんとNちゃんでした。
「センセー、交通手段がなかったーーーー。」
鼻を真っ赤にして、息をきらしています。
「どうしたの!?」
「どっちの親も都合がつかんかった。」
「で、どうやって来たの?」
「自転車。やで、コレ来てきた。」
たしかに、膝掛け兼ポンチョのようなものをすっぽり羽織っています。
「まあ、とにかく席に着きなさい。」
二人とも本荘校区だし、自転車で来れない距離じゃないけれど、
いつもは二人の親御さんが、交代で自動車で送迎をしてくれています。
特に寒い日だったしね、
夜だしね、
テスト終わったばっかだしね、
親の都合で自分のせいじゃないしね、
よく心が折れずに来たなあ、とちょっと感動しました。
もちろん、他にもいつも自転車って子もいるし、
その他の生徒たちはちゃんと時間に来ているのですら、
二人を特別褒めるのもへんですが、
なんだか成長したなあ、と思いまして。
普段、口に出しては言いませんが、
やはり、心に燃える気持ちは持っているのでしょうか。
受験本番まであと少し。
ひまわり先生は頑張っている子を応援します。
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