

このだるまさんは20代の頃にある国家試験に挑戦中ときにの買い求めたものです。ところが、なかなか合格しない私を見かねた父が両目を入れてしまったのです。私は思わず笑ってしまった思い出が甦ります。

句集『風紋』上梓のお祝いにいただきました。
終りなき白山茶花の一つ咲き 渕野陽鳥
野 中 亮 介 選
「評」椿は落ちるが山茶花は散り零れる。そして、垣根に第一花を見
つけた日より次々と果てしなく続く。それは人間が生れて死ぬまで
の営みに近い。渕野さんは白い山茶花のひとつを見つけた瞬間、赤
ん坊の産声を聞いたに違いない。今から全てが始まるのだと。この
感性は大切だ。(花鶏2015年3・4月号)