2022.07.24[比叡平バス停11:13〜12:49大文字山四つ辻〜12:54大文字山13:05〜13:30大文字火床13:50〜14:25水場〜14:36銀閣寺橋西詰公衆トイレ〜14:41京都一周トレイル®東山コース No.52-1〜14:46銀閣寺道](距離6.13km 累積標高194m)with D
<日記>
バスが大好きな甥っ子と大文字裏に置き去りになっている廃車バスを見に行く。
甥はフランス住まい、夏休みを利用してひと月間日本に遊びに来ている。京都市バスの大ファンで、この間に市バス全車両を写真に収めようとする勢いで、バス撮影の計画を立てている。彼の京都市バスの知識や情報は半端ではなく、どの車両はどの営業所にあって何号系統に充当されているかを把握してことはもちろん、新車の入札情報や営業所の内情まで知っている。車両としてはいすゞのバス(エルガ)が好きで、また梅津営業所に配属されている59号系統をこよなく愛している。
かくいうわたしも、実は子供の頃京都市バスが大好きだった。幼稚園児でありながら全系統の経路を覚えていた。らしい......。また方向幕に書かれている漢字(経由や行き先など)だけは早くから覚えて書けたらしい。
それから半世紀以上、現在もなぜか不思議と市バスの経路は覚えようと思わなくても自然と頭に入ってくる。
たまたまなのですが、京都市バス路線図デザインの仕事もしている。
前日、実家で甥と会った時、大文字裏に古い廃車が2台あると言うと、彼は知っていて、それじゃ山歩きも兼ねてあした急遽見に行こうということになった。
ちなみに彼の母親であるわたしの妹は、フランスニースから手軽に行くことのできるスイスアルプス最南端の山々に暇があれば登りに出掛けていて、時々甥もついて行っているらしい。なので彼にとっては大文字山くらい朝飯前なわけなのです。実際昼飯前だったんですが......
さて今回はバスに乗って比叡平からスタート、廃車を見た後、大文字に登り銀閣寺に下山。ラーメンを食べたいと言う彼のリクエストを叶えた後、時間があればさらにバスを見に錦林車庫に行くと言う計画。バスと山歩きのコラボというわけ。
比叡平行き京阪バスは休日午前は10時台の1本のみ。訳あって9時に実家を出発したので時間の余裕がありすぎる。
それじゃ銀閣寺道交差点でバスの写真を撮ってから移動して、ちょうど乗車する京阪バスも通る北白川仕伏町で京都市バス3号系統のUターンを見に行こうという提案に甥も大賛成。一度は見てみたかったとのこと。
何でUターンなんか見るの?何が面白いの?って思われるでしょうね。
この3号系統は御蔭通りの東の突き当たり北白川仕伏町が終点。ここが折り返しとなる。通常はバスの転回場があってそこで方向を180度変えるわけなのですが、ここにはそれがなく三叉路の狭い道路上でUターンするんです。それが結構............
アカン、マニアックすぎる、これではヤマレコならぬバスレコやがな............バスの話は終了します。
話は比叡平でバスを降りたところまで飛びます。
昨日から今朝にかけてはこの時期としてはとても涼しかったが、きょうの日中は34℃予報。まだ京都の暑さに慣れていない甥は大丈夫かなと思いつつ出発。
20分ほどで目的の廃車バス放置地に着く。2台あるがいずれも1970年代に運行されていたいすゞの車両のようです。ここで甥は30分近く写真を撮り続ける。
このバスはおそらく京都市から解体を請け負った業者がそのまま放置しているのではないだろうかというもの。
さらに少し進むともう一台の市バスが解体業者さんの敷地内にあるのを偶然見つけた。これは想定外。それをチラリと見つつ大文字山へ登っていく。
甥は見るもの見るものが新鮮らしく、蝉の抜け殻、小さなキノコ、苔、倒木などを見つけては写真を撮りまくっている。かなり時間をかけて山頂三角点へ。
この時期には珍しく空気が澄んでいる加減で山頂からは大阪の街がよく見渡せる。その奥にあるのは金剛山だろうか。京都市ももちろんクリアで西山の輪郭もくっきり見える。
休んでいると数十人の団体さんがやってきたので追われるように火床に向かって出発。
相変わらず甥は写真を撮りまくるので、キノコを見つけてももう伝えない。
このペースだと昼飯にありつけるのは3時ごろかなぁ。こんなペースでのんびり歩くのも悪くはない。でもちょっとお腹が減ってきたので、行動食で持ってきたドーナツを食べるが、甥はラーメンを食べる前にお腹にものを入れたくないらしい。
火床からの景色もクリアで京都市と北山の山々も非常に鮮明だ。
甥は真下に見える銀閣寺交差点を通るバスや市バス錦林車庫を撮るのも忘れない。西賀茂車庫はどこかと彼は聞くがそこまでは特定できない。船山の麓付近とだけ言う。
今日は気温がかなり上がっているようで、山中の木陰の場所ではやや涼しく感じられることもあるが、さすがに日陰のない火床となると暑い。ここは西向きのため午後になると左正面の高い位置からの直射日光を直接浴びることになるので暑いわけだ。
そう長居することなく下山を始める。
下山路は通称太閤岩坂道。この道の方が大きな木の木陰も多く、細いながら水流もあるので多少涼しい。そして何より人が少ない。
甥もこの道が気に入ったようで水流の写真を撮ったり、岩の窪みを覗き込んだり、楽しそうにしている。
そうしてメイン登山道と合流して銀閣寺に下山。
ようやく昼飯。ラーメンを食べたいということで調べてみると、銀閣寺道周辺に3軒あるが、いずれもコッテリ系。どうかと聞くと醤油ラーメンがいいというので、コインパーキングに戻って車で「餃子の王将北白川店」へ。
ここなら醤油ラーメンがある。王道のラーメン&餃子で遅い昼食を済ませる。
さてこれで終わりかと思いきや。わたしは十分に楽しめて満足だが、甥はまだまだ体力も有り余っているようだし、撮りたいバスの写真もいっぱいあるということで、市バス錦林車庫前に移動。まあ腹ごなしにはいいかも。
バスの写真を撮る前に近くに京都市電の置いてあるところがあり、是非とも見てみたいとのこと。ホントよく知っています。
しかし市電はなかなか見つからないので、グーグル先生の力を借りて真上から衛生画像を使って捜査。50mほど先に薄い緑色の長方形が2つ、まさに市電のルーフ、間違いなさそう。
公園かどこかにあると思いきや、それは京都コンピュータ学院白河校校地内にあり立ち入ることはできないのが残念だが、久しぶりに京都市電を見た。
子供の頃よく乗っていたその頃のことが思い浮かびます。
最後は市バス錦林車庫前で甥はバスの写真撮影。わたしは木陰で休憩。
そんなこんなでバスマニアと山登りのコラボハイキングが終了。
わたしもバスが好きだった子供の頃の記憶が呼び覚まされたようで、それは面白いものでした。「三つ子の魂百まで」というやつですね。
あとひと月甥は日本に滞在する。その間にできればもう一度、バスと山のコラボとして何処かに一緒に行きたいと思っている。久しぶりに広河原まで京都バスに乗るのも良いなぁと思ったり、山はないけれど奈良交通72系統押熊線に乗りに行くというのも面白いなぁと考えたり......
比叡平行き京阪バスの待ち時間に、北白川仕伏町で3号系統のT字路Uターンを見る
甥はその様子を動画で撮影
終点比叡平に到着
きょうの目的はこのバス(2台)を見ること
写真は下段にある1台目のバス
ヤマレコでもたくさんの人が写真をアップされてますが、バスマニアにも有名らしい
1台目のバス
どちらも1970年代のいすゞ製のバスですね
1台目より2段ほど上がった所にある2台目のバス
2台目のバスを後ろから
近くにももう1台
解体業者?の敷地内にあるため遠くから見るのみ
廃車を見た後は大文字山頂をめざします
木陰に入ってほっこり
キノコがたくさん顔を出していますが、あまりフォトジェニックなものはありません
いくつか見かけたキノコを
地味です
イグチ科、テングタケ科が多いですね
この辺りは涼しい
大文字三角点から大阪の街を望む
夏ですが空気は澄んでいて遠くがよく見えます
京都西山もくっきり
空も青いです
火床にやってきました
暑いんですがなんか爽やか
銀閣寺道交差点にバス3台
火床から錦林車庫を見
楽しそうでよかった
銀閣寺に下りて、ちょっと移動
王将でようやく昼飯(15時回ってます)
昼食後も市電を探しに行ったり
錦林車庫でバスを撮ったり
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