ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◆ 旅ばなし 6回目 フェルメールとロイスダールにエゴン・シーラの絵


 去年の冬、約2週間ベネルクス+ドイツへ旅をした。
 写真はオランダ、デン・ハーグ(オランダ語の発音では、デン・ハァッフって感じかな)のビンネ・ホフ。左に行くと、フェルメールの絵の所蔵で有名なマウリッツ・ハイス美術館がある。

 マウリッツ・ハイス美術館と、デン・ハーグ市立美術館へ行ってきた。(そうそう、監獄博物館も行ったけ。かなり恐怖の拷問の道具が展示されていました。)
 オランダやベルギーやオーストリアなど、ヨーロッパ諸国では美術館で、フラッシュさえ焚かなければ、展示絵画の写真撮影OKである。絵画と観客の距離も、日本での展示より、かなりの至近。
 日本人的には、この有名な絵を真ん前にして、何気に遠慮がちな距離を維持してしまう。
 で、写真を撮るときも本能的にビビッてしまい、微妙にピントが合わない。

かの有名なフェルメールの「青いターバンの少女」 
あるいは、「真珠の耳飾りの少女」 

    30数年前に、北海道立近代美術館で初めて見たときから一目惚れの絵。
ヤコブ ファン ロイスダールの「漂泊場のあるハルレムの風景」。実際のオランダの風景は、今もロイスダールが描いた時と変わらず、風景の3分の2が、空と雲である。

 デン・ハーグ市立美術館の売店で買ったポストカード。
 エゴン・シーラの絵。この色彩感覚が好き。エゴン・シーラの絵は構図といいテクニックといいクリムトの影響が大きかったということだが、まさにそっくりな絵がいっぱいあった。
 ところで、この日本では余り有名ではないエゴン・シーラ。
 実は何度かお縄になっている。
 なぜかというと、本人は、芸術のためと言っているが、少女の裸体を描き、それを少女たちの目に触れる公に展示し見せたのだという。
 それが、まぁ、現代もそうだが、未成年者への猥褻行為となったのである。
 しかし彼は、描くのも、見せたのも、それはあくまでも、芸術の本質を追究する故の行為だと主張し続けたらしい。

 

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