ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇ 3月11日 被爆医療現場のドキュメンタリー

 3月10日の今日、テレビの各局、3・11の番組が多かった。
 
 それらの番組のひとつに、BS1で、原発爆発の放射線被曝医療のドキュメントをやっていた。
 当時も分かっていたけれど、あまりの政府の無策無能ぶりと、原発の「安全神話」に、怒り心頭おさまらず。

 現場で医療に対応した医師たちの奮闘に、涙が出てしまう。

 この時、本当に現場で医療に奮闘していた医師が、広島大学や長崎大学の医師が駆けつけて来て、その姿を見たとき、泣いたと言っていた。
 長崎大学病院の医師は被爆2世だという。
 
 

 そして現在、原発再稼働がどんどん、進められているが、放射線被曝医療について、政府の対応及びやシステムなど方向性など示されていないのだという。
 




 風評被害について思うこと。
 汚染土を置いた場所の安全性とか、原発の廃炉による被災地への影響がよくわからない。
 政府や東電を、信用できるのかという気持ちが、払拭できない限り、解決しない限り、放射線への不安感は取り除かれないと思う。
 風評だと言われても、本当に風評だといえるのかという気持ちがある。
 チェルノブイリの事故後、輸入を拒否したときに放射線の数値はいくつだったのだろう。
 今、安全とされる放射線量は、それと同じなのか、それより高いのか低いのか、そういうことを明確に知りたい。

 そもそも、政府や東電を信用できるなら、風評被害など生じないはずだ。

 
 ドキュメントの中で、浪江町や大熊町、双葉町、富岡町などの被災者の方々が言っていた。
 「津波は享受できる。あれさえなければ…」
 「割り切ることができない。」
 「家を建てると落ち着くのかなと思ったけれど、建てても心は落ち着かなかった。」
 「出身地をいえない。」

 
 他の地震の被災地と福島は、やっぱり違う。


 「3・11を忘れない」というような言葉を聞くことがある。
 忘れるとか忘れないとか、そんな情緒的なメッセージにすり替えていいのか、と思う。
 
 問題は、日本列島、活断層だらけで、しかも海底のプレートがせめぎ合う立地で在り、その国土のあっちこっちに建っている原発について、冷静に真剣に議論することだろうと、思う。




                  





 







 


 

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