サイモンとガーファンクルは、デビュー当時、さっぱりレコードが売れず、アート・ガーファンクルはコロンビア大学の大学院で数学を学び、ポール・サイモンはヨーロッパ彷徨の旅に出た。
その時、ポール・サイモンが、イギリスでマーティン・カーシーが弾き語るこの「スカボロー・フェア」に出会ったという。
ポール・サイモンは即刻、マーティン・カーシーにカヴァーの許可をもらいニューヨークに戻った。
マーティン・カーシーの素朴な歌声も、とってもいい。
心にしみるのです。
Martin Carthy - Scarborough fair
「スカボロー・フェア」はイギリスの中世15世紀あたりから吟遊詩人たちによって歌い継がれてきた民謡(フォークソング)。
歌詞は、『マザー・グース』にも収録されているが、『マザー・グース』よりも、より古い伝承の「The Elfin Knight 」(エルフィンナイト 妖精の騎士)として記録が残っているという。
ケルトの気配が、伝わってくる。
因みにScarborough スカボローは、イギリスのちょうどまん中あたりで、北海に面した都市の名前。
北海にちょこっと小さく突き出た半島に、スカボロー伯爵の古城がある。
スカボローの町では、中世からフェア市が立ち、今も8月中旬から一ヶ月間も開かれている。
この時季には観光客が沢山、訪れる。
サイモンとガーファンクルのこの曲も一役、かっているかも知れない。
In Tune: Martin Carthy sings Scarborough Fair
In Tune: Martin Carthy sings Scarborough Fair, with members of the Aurora Orchestra (Thomas Gould & Jamie Campbell violins, Max Baillie viola, Sarah McMahon cello, John Reid piano).
マーティン・カーティは、オーロラ管弦楽団と共に「スカボロー・フェア」を歌う。(トーマス・グールド&ジェイミー・キャンベルバイオリン、マックス・ベイリー・ヴィオラ、サラ・マクマホン・チェロ、ジョン・リード・ピアノ)
中世ヨーロッパでは、ハーブは薬草であり、魔除けだった。
因みに、こちらはサイモンとガーファンクルが歌う英語の歌詞です。
Simon & Garfunkel - Scarborough Fair (Full Version)
画像の狭間の絵画が、とてもいい。
追記
スカボローのセントメリー教会に、ブロンテ姉妹の三女、アン・ブロンテのお墓がある。
アン・ブロンテは病気療養でスカボローに訪れたまま、この地で亡くなった。
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