黒猫チャペルのつぶやき

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ずぶ濡れツーリング

2010年10月25日 | みのりのつぶやき-バイク
 日曜日、ちょっと遠出してみようかとツーリングに出た。本当はこの日は、私の好きなみさと公園に行く!と前日から決めていたのだが、天気もいいしもうちょっと遠くまで行ってみようよ、温泉にも入れるよ、という説得に負けた形になった。

 近頃長距離のツーリングにも慣れ、タンデム走行にすっかりなじんだ私である。酔うようなこともなくなって、祖父母宅への往復などは慣れっこである。先日は雨をついて群馬に走る機会があり、その際ヘルメットにシールドをつけてもらった。父殿もその時点までシールドを付けずにずっと走ってきていて、初めて着用に及んで「こんなに雨の日でもよく見えるんだ!」と感激しておられたものである。もっとも今でも、風を感じて走るほうが気持ちいいと、晴天時はシールドは上げたままにされていることが多い。今回はそのシールドを存分に活用することとなる。

 午前中は文句なしの天気だった。国道6号を快適に北上、我孫子から356号に入り、途中は利根川沿いを走る景色のいい道。車の流れもよく信号も少なく、実に気持ちのいいツーリングコースと言えた。利根川を離れて県道に入り、田園風景の中を風を切って走り、印旛沼の近くの公園で遊んでおむすびを食べ、上々気分のまま道を少し引き返し「大和の湯」なる温泉に入る。本当は小学生未満は入れないのだが、入口の前で「一年生だよ!」と父殿に言いくるめられて館内に入り、受付のところで「7才です!ほんとは5才だけどな・・・」などと口ごもりながらも何とか咎められることもなく入って黒い色の肌に心地よい温泉を楽しむ。遠くに印旛沼が見え、静かな隠れ里のような温泉で、のんびり過ごせることこの上なしであった。

 帰りがあるので早めに、と2時頃には出発したが、せっかくここまで来たから空港の見えるところまで行ってみたい、と進路を変えたのが失敗であった。成田市内とは言え距離は結構あり、空港までの道は交通量も多いうえに雨がパラついてきた。かなり空港近くまで行ったのだがさすがに引き返そう、ということになり後返るが、大きなインターで行くべき方向を誤り、全く家とは違う方向に国道51号という道を走り出してしまう。かなり行ってからこれはやばい!と気づいて左折し、どうにか利根川沿いの356号に出て一安心、雨も治まってきたので再び川沿いの道を気持ちよく走り、途中のうなぎ屋さんでおいしい鰻重をいただいたまでは良かったが、店を出る頃また雨が降り出す。

 それでも国道を走っているうちは良かったのだが、きおろし、という駅の周辺で国道は直線でなく蛇行していて、どうしても家の方向の道がわからず、同じところをぐるぐる回るうちに真っ暗になってしまう。いっそ利根川沿いをどんどん行けば6号にたどり着くだろうと走り出したが、土手の上の県道は晴天時の昼間なら景色の良いいい道なのだろうが、この時間の雨の中ではろくに路面の見えないバイク乗りには実に危険な道なのだった。対向車のライトに幻惑され、センターラインを見失いそうになりながら、タイヤが滑るのにおののきながらの必死に前方を見据えての走行が続いた。もっとも後ろに乗っているだけの私はいくらか寒いくらいで一向平気なのであるけれど。

 父殿母殿顔色を失いながらどうにか走り切り、ようやく国道6号の灯りを見たときはパリの灯を見たリンドバーグさながらに安堵したという。ずぶ濡れになった全身をコンビニの店先で拭い、無計画なツーリングはほどほどに・・・と大いに教訓を得た一日であった。

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