黒猫チャペルのつぶやき

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日光へろへろツーリング

2010年11月04日 | みのりのつぶやき-バイク
 11月3日祝日、これまでで最長のツーリングに挑戦。母殿がかねて行きたがっていた日光路へ、エリミネーターVオーナーズクラブの方々が企画されたツーリングにドタ参の形で参加、しかも初めて高速道路を使っての行程となる。朝5時起きして出発、新郷から首都高に乗り、首尾よく東北自動車道に乗り入れ、速度にもどうにか対応できて集合時間前に蓮田サービスエリア到着。程なく企画された皆さんだんだんやって来られてご挨拶。しばしの休憩後出発、それぞれの速度で大谷サービスエリアまで100キロ近くの道を一気に走破。我が家の3人はもちろん一番後着ながら、初めてにしては結構速かったじゃない、と評価される。その後はバイク6台連なって走り、日光宇都宮道路に入って日光で下り、ようやく高速道路の行程終了となる。何とか皆さんについて行けた。天気は良く、道幅も広いので速度感覚だけ慣れれば普通の道より快適である。

 みんなそろっての給油後、霜降高原を経て、六方沢橋の絶景を見下ろし、山々の紅葉に大満足して大笹牧場というところに到着、テーブルを囲んでジンギスカンのお昼ご飯を食べる。この頃には同行のお兄さんお姉さんにすっかりなついて、トイレにまで連れていってもらうくらい甘えてまとわりついていた私だった。さて時間も午後2時過ぎとなり、一行の皆さんはさらに奥日光方面を目指すとのことで、とてもそこまではついて行けそうになく私たちは別行動を取ることに。沼田に出て群馬の祖父母殿宅にバイクを置いて帰るつもりでいて、教えていただいた通り日光まで後返り、いろは坂を登る。しかしこのシーズンのことであり、道は大渋滞。歩いたほうが速いくらいの速度で車の列は遅々として進まず、明智平に着く頃にはもう日もほとんど暮れていた。私は山道に酔って、お昼食べたものをすっかりもどし、駐車場で服を洗ってもらう。

 さらに沼田までの道は遠い。すっかり暗くなった道を父殿母殿懸命に走るが、中禅寺湖を過ぎると対向車のライトに幻惑され路面が見づらく、思うようにスピードを出せない。更には雪がちらつき出したかと思うと、戦場ヶ原に向かう途中、ついに路面が凍結した個所が現れ、母殿危険を感じて停車するも、靴も滑って全く立ってもおれず、私を乗せたまま転倒。慌ててバイクをそのままに路側に退避し、後続の父殿もほとんど立ち往生しつつどうにか転倒は免れバイクを路肩に寄せ救援にかけつけるも、足元が滑って母殿のバイクを起こすのさえ容易ではない。前からも後ろからも車は次々と来るし、轢かれやしないかと冷や冷やしながらどうにか起こして動かそうとするが、足のふんばりは利かず、エンジンもなかなかかからず、母殿などはもう生きた心地がしなかったという。

 そこへ、僥倖のように救いの手が差し伸べられる。「どうしました?大丈夫ですか?」と駆け寄ってきた男性、私が震えているのに気づいて、止めた車の中で休ませて下さり、バイクを押すのも手伝っていただいて、ようやく安全な場所に移動、エンジンもかかって、中禅寺湖あたりまで私を運んで同道していただけるとの申し出。有り難く受けて、私は奥様と二人のお子様とともに車に乗せていただき来た道を戻って、土産物店に入ってようやく人心地つく。そこでさらにお話をして、彼らも金精峠を越えて群馬の藤岡市に帰る途中であったがこの雪なので別方向の大間々の方から帰るようにする、群馬に行くのであればこのまま私を乗せて一緒に行っていただけるという。父殿はバイクをそのあたりに置いてタクシーででも帰るつもりでいたのだが、ご厚意をかたじけなく受けることとし、暗い山道である上に土地勘の無い我々を適度なスピードで先導していただいて、足尾を経て、大間々を過ぎ、桐生の街の灯を見るに及びどれだけ安堵したことだったか。聞けばご主人、バスの運転もされるという本職で、バイク歴も20年近いベテランでZZR1400という大型に乗っておられるとの由。

 前橋あたりまで、という当初の話だったが私が車内ですっかり寝入ってしまったこともあり、そのまま祖父母殿宅まで送り届けていただけることに。父殿母殿最後の力をふりしぼって寒風の中バイクを駆り、10時近くになって祖父母殿宅に辿りつく。心配した祖父母殿にY叔父様、門前で待ち構えていた。寝入った私を受け取り、どうぞ気になさらずにとおっしゃるのをどうにかお名前とお住まいをうかがい、ねんごろにお見送り。本当にこの方が通りかかって下さらなければどうなったことやら、であった。ご主人様も奥様も、車内で一緒に遊んでくれたお兄ちゃんも妹さんも、本当にありがとうございました。父殿母殿無計画行動にそれぞれ反省しきり、この日の走行距離は330キロ余りであった。

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