Q:タッピンねじとタップタイトはどう違うのでしょうか?
A:タッピンねじは雌ねじがなくとも、自分で部材にねじ立てしながらねじ込まれていくためトルク抵抗が大きいのが特徴です。タップタイトはねじの断面がおにぎり型のねじで接触抵抗が少ないためタッピンねじに比べるとトルクが小さくなるのが特徴です。まためねじ成型後は広げられためねじ材が収縮するため、高いゆるみ止め効果を得られることができます。
Q:お客様に適正締付トルクを聞かれることがあるのですが、見る資料により異なり、また参考値となっているのはなぜですか?
A:トルク係数はねじ山、頭部、接触面の摩擦状態により異なり、締付係数は締付方法、締付速度、表面状態によって変化するためです。締結される工具、使用されるねじの表面処理などで数値が変わるため、ある一定条件の参考値としての資料しかないようです。
自社の使用工具、表面処理に応じてトルクを設定することをおすすめしてください。
Q:ボルトはナットから何山出すのが良いんでしょうか?
A:よく言われるのは3山です。製造上の理由より先端2山を不完全ねじ部とみることが多いため、3山が推奨されるようです。それでは不完全ねじ部が無ければ面一締結でも良いのか?ですが、ナットは第一山部で引受荷重が最大になりナット頂面にいくにつれ分担率は減ります。しかし何山か出して締結している場合は最終山部で引受荷重が上がるのに対し、面一締結はそのまま下がったままになります。ゆるみどめの観点からも面一締結はおすすめできません。
Q:十字穴付小ねじの規格をみるとステンレス鋼はA2-50,A2-70と記載されています。A2-70の小ねじはあるのでしょうか?
A:現在流通している製品は附属書規格の製品になり、ほとんどがA2-50です。JIS B 1111の小ねじ規格にはA2-50,A2-70と記載されており、特に十字穴付皿小ねじはA2-70と記載されているため、問い合わせを受けるケースが多々あります。そういった御要望から弊社はA2-70小ねじ類を在庫拡張中ですのでお問い合わせください。
Q:SNB7(H)は8.8、10.9などに比べてどのような強度区分なのでしょうか?
A:焼入鋼は熱処理方法、加工方法によって強度が変わるため参考値として頂きたいですが、SNB7(H)は9.8相当。S45C、S25C⇒5.6 S45C(H)⇒8.8 SNB7(H)、SCM435(H)⇒9.8 SCM435(H)、SCM440(H)⇒10.9 SCM435(H)⇒12.9複数に出てくるものは熱処理等加工によって強度区分が変わります。
ねじでお困りでしたら国内最大級のネジ通販サイト ネジクルへ。