トンでもない場面

或る日のお昼休憩の時に出くわしたのです。

その日は、セール中で、お昼休憩が遅くなり、
２時半位になってしまいました。

私は、すきっ腹を抱えて、
何時ものお食事処へ。

席に誘導して頂き、何気にチラッと見た男女の２人連れ。
６０代位の女性と、３０代前半位の男性。

親子連れかしら…なんて頭によぎったのですが、
まあ、他人事をそんなに気にしなくてもいいや！
わたしゃ、腹減ってるんだから、早くオーダーして
空腹を満たそう！

ちゃっちゃと、オーダーを済ませ、
おもむろに、茶を１口。
リリーフランキーさんの「美女と野球」と言うタイトルの
文庫本を読み始めた。ら、

なんだか、その２人連れの話が聞こえてきてしまったのです。

聞きたい訳ではなかったのに、聞こえてしまったその内容とは…

なんと、まさに、これから借金をするぞって場面だったのです。

それも、ヤバ目な…

ああ、おばちゃん、止めなよ～～！
目を覚ませよ～～！
ヤバイいんじゃないの？
分かってるのかよ～～！

目は、文庫本。
耳は、他人の話に。

当然、本の内容など頭に入っている筈も無く…
かと言って、アチラを見る事も出来ず
勿論、口を挟むコトも出来ず…

おばちゃんは、オソラク良く理解出来て
無いんじゃないかってままに、書類にサインを。

年金がどうのこうのとか…
今後が思いやられます…（私には関係無い事だけれど）
それでも、私の心臓は、ドキドキ！

嫌な場面に出くわしたものでした。


・１２月１５日の一語
　「どんでん返し」（どんでんがえし）
　　　↓
　不自由の逆転劇。
　奇跡も限られた条件の中だからこそ
　生まれてくるのかも知れませんね。




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