実は、昔から憧れていたんですが

外国の映画やドラマの中で
俳優たちがカッコ良くかじる
「リンゴ」に
幼少のみぎりから

憧れていました

私の子供の頃なんて
リンゴと言えば
「国光」
「インド林檎」
ちょっと、シャレても
「ゴールデンデリシャス」の時代でした。

それぞれに
美味しかったのですが

TVや映画の中の俳優たちが
何気なく、しかし、カッコ良くかじる
「リンゴ」が気になって仕方がないのです。

当時から、
食い気優先だったんだなぁ…私って。

私が日頃馴染んでいるリンゴ達とは
ちょっと、様子が違い、
小さい！・色がキレイ！・音がイイ！

大人になってからも
ずっと、探していたのだけれど
どうも、私の持っているイメージと
合うリンゴと巡り合えなかったのだ。


出会いは

思ってもいない時にやってくる！


最近、
夜にちょっとした勉強に通っているのだ。
その時、あるショッピングモールの
駐車場を利用させてもらっている。

で、

その、見返りとして
幾ばくかのお買い物をしなきゃならないのだ。
まぁ、当然の事だ。
ギブ＆テイクの法則にのっとっているのだから。

そして、

其処の食品売り場に
ソレは、あった。

閉店間際の見切り品ばかりに
目がいっている私なのだが
ソレは見切り品ではなかったのだが

ソレだけが浮き上がったように

目にとまった。

一瞬、時間が止まったかのような…

迷う事も無く
（いや、ソウはいっても品定めはシッカリと）
買い物かごに入れた。

嬉しかった。
本当に単純で恥ずかしいのだが
嬉しかった。

そそくさと
会計を済ませ
車に急いだ。

車の中で
袋から出すのもモドカシク

リンゴを１つ手にとり
ウットリと眺めた。
理想のリンゴを…

ハンカチでごしごし磨いたら

な～んて、美しいんだろう！！

期待を込めて
一口かじってみた

・・・・・

う、ウマい！

かじった時の音さえ
あの俳優達のとおんなじだ！
（顔は似ても似つかないが）

ソレは本当に
私が夢見たリンゴだった。


今度は
「青リンゴ」に出会いたいものだ。

因みに、そのリンゴは

「JAZZ」

という商品名が付いていた。
何だか、ジ～ンとした。


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