ポコ君が大変だ～！

そもそも、ポコ君の受難は、
昨晩から始まったように思う。

昨夜、遅くに鳴り響いたドアチャイムの
「ピンポ～ン」にビックリした所から始まった様だ。

何の事は無い、只の間違いチャイムだったのだが…
職務に忠実なポコ君はスッカリ気が起ってしまった様だった。
どうにも落ち着かない。仕方がないので、
夜の闇の中、チョットだけ家の前の公園に連れ出し気分転換をさせた。
それでも完全には落ち着きはしなかったのだが、何とか寝てくれたようだった。

で、一夜明け、
今日は狂犬病の予防接種日。

「お散歩行こう！」と
連れ出したのだが、感がイイと言うか、
いつもなら、ホイホイ大喜びなのに、
今日に限って、家を出て暫く行くと、
イヤイヤをして、オウチに帰ると言うのだ。
恐るべし、野生の感！

でも、騙し打ちは嫌なので、
今日は、狂犬病予防接種なんだよと、
言い聞かせて家を出たのだが…
私の言葉を理解しての行動なのかどうかは
分からないのだが…

でも、行かない訳にはいかないので、
頑張って、行こうねと、言い聞かせ、
会場まで何とか行ったのである。

会場に一歩足を踏み入れたとたん、
ピタリと動こうとしない。
仕方がないから、２１キロもあるポコ君を
抱っこして、受付まで頑張った。

で、嫌がった割には、引き攣ってはいたものの
ワンとも声もたてず、スンナリ注射を済ませた。

後は一目散。
会場のすぐ隣にあるお気に入りの公園まで、
凄い勢いで、退散。

そこで、ホッとしつつ、
マーキングを始めたまでは良かったのだが…

何と、なんと、ナント、
シッコが、まっかっか！！

私は、余りの事に、
頭の中がマッシロ。腰が抜けそうにビックリした。
だって、もろ「血」なんだから！

本犬は、意外と元気なのだが、
私の方が、ぶっ倒れそうになった。
ドキドキ、がくがく、アワアワ…

取り敢えず、ポコ君の気の済むまで散歩させて、
（今思えば、一刻も早く自宅に戻りポコ君を安静に保つべきだったのかも）
後は、ふあふあと、心ここにアラズの体で、
自宅まで戻ったのだが、よく覚えてはいない。

外出していた相方に連絡をし、出来るだけ早く帰ってきてくれと言い、
行きつけの動物病院の午後の診療時間開始を待ちわびて、
駆けつけて来た相方と一緒にポコ君を早速連れて行った。

検査をし、出た結果は、
「ストレス性の急性膀胱炎」でしょうとの事。

そんな劇的に症状が出るのだろうか？
と、質問したら、繊細なワンコの場合
そう言うこともあり得るのだと。

余りの恐ろしさで、病気になっちゃったって事？

嘘みたいなホントの話です。

お薬を飲んで、様子をみ、その後再検査をして、
結果をみて、また考えましょうとの事。
酷くなると、大変な事になるらしい。

何とか、早く落ち着いてくれる事を
祈るばかりです。

「ヘタレわんこ」と笑わないで下さいね。
彼らは、言葉が喋れないのですから。
未知への恐怖ってのは、
並大抵な事ではないのですから。

私も、泣きそうです。
可哀そうな事をしてしまいました。
気持ちを分かってあげられなかった…
ごめんね。ポコ君！