休み中ですか誰か見てくれるでしょう
次も、バラです。モッコウバラといいます。漢字では「木香薔薇」と書くが、「木の香り」と書く割には、においはほとんどしない。現在、庭木などで使われているモッコウバラは、ほとんどが園芸品種だといわれています。バラの仲間ですが、棘がなく、取り扱いは便利です。また、成長は非常に早くどんどん大きくなってしまいます。さらに、バラの仲間ですが、虫や、病気に強いこともあって、多く育てられています。欠点は、花の色の種類が少ないことです。
この写真の植物はテリハノイバラです。ノイバラよりも花が大きく、葉の表面にクチクラ層がある(つまりてかてか光っている)ことからテリハノイバラと判断しました。実際には園芸品種かもしれません。ノイバラは、よく知っていますよね。野ばらのことです。シューベルトとウエルナーの野ばらがありますが、歌詞は同じです。2人の作曲家の曲に同じ歌詞が使われている経緯については面白そうなのですが、理科的ではありませんので、省略します。というか、まだ、調べていません。
このノイバラ、大きな鋭いとげがたくさんついています。「ノバラ」というと優しい感じを受けますが、野原にある「茨の道」になります。北海道を除く日本全国に広く分布している植物です。世界的には、中国、朝鮮半島に分布しています。この花も、学校のそばの家のお庭にありました。
漢字で書いた方が花のイメージはわかりやすくなる植物です。漢字では「芹葉飛燕草」と書きます。セリのような葉をした、ツバメが飛んでいる姿のように見える植物という意味でしょうか。まあ、ツバメには見えない気もしますが。学名はDelphinium anthriscifolium、デルフィニウムギリシア語でDelphin、ドルフィンつまり、イルカのことです。つぼみの形がイルカの姿に似ているところからつけられた名前です。下の写真の上のほうにつぼみが写っていますが、イルカに見えるでしょうか。植物の名前は、いろいろなものに例えて名付けられることがあり、調べてみると面白いことがあります。
セリバヒエンソウの花も面白い形をしています。うすい青紫色をしている5枚の花弁のように見える部分が、実はガク、そのガクのうち3枚が後ろに筒状に飛び出しています。この部分を「距(きょ)」といいます。花弁は中央上部の2枚、色の濃い部分です。花弁に隠れたところにめしべとおしべがあります。写真に写っている黄色い部分は、おしべの先端、やくです。
この植物も、外来種です。中国原産の植物で、明治時代に日本に渡ってきました。まだ、東京を中心とした限られた場所にしかないそうですが、どんどん広がりそうな気配です。今回の写真は、学校のそばの道路わきに生えているのもを写したものです。葉がセリに似ていますが、毒性があり、食べられませんので、十分に注意してください。
この花も、西荻窪の駅のそばの道端で見つけました。シソ科の植物です。花の形が面白く、筒状に伸びている花弁は、どういうわけか先端部分で横を向いています。このような花が、穂状にたくさん同じ向きに並び、ちょうど、波頭のように見えることから、タツナミソウ「立浪草」という名前が付いたという事です。
タツナミソウの仲間にはたくさんの種類があり、植物学者でも分類が難しいそうです。正確な種名はわからないので、タツナミソウの仲間としました。