ぼくの なつやすみ

『ぼくの なつやすみ』








8がつ 17にち げつようび

ぼくは、ちがさき に すんでいる、ともだちの おうちに、あそびに いきました。さざんびーち で あそぶつもり でしたが、そとは あいにく どしゃぶり。かなしかったです。しかたがないので、ずっと ともだちの おうちで、こうしえんを みていました。おこえ せんしゅの ほうむらん が すごかったです。すたー とか たれんと とか、そういう がいねんは あまり すきでは ないけど、これが べいすたーずの せんしゅには ないのかな、と おもいました。おい、とくに しもぞの、おまえ だぞ。










8がつ18にち かようび

ぼくは、ごぜんちゅう、ばすけっとぼうるを しました。つかれたけど、たのしかったです。でも、にしむら たつや こーちは、ひげが ぼうぼうで、あせが だくだくで、ほんらいの いみ からは かけはなれた ところで、「しゅちにくりん」という かんじ でした。よるは、よこはま べいすたーずの、しあいを みにいきました。つつごう せんしゅと、かじたに せんしゅが、ほうむらんを うって、かちました。あげ、あげ、ちゅーずでい、ないと！でした。べいすたーず、だいすき！








8がつ19にち すいようび

きょうも、ぼくは、ばすけっとぼうるを しました。きょうも、にしむら こーちは、しゅち しゅち、にくりん にくりん、していました。どうやら、あしたからは、なつがっしゅくが、はじまる みたいです。がっしゅくって、なにするんだろう。たのしいのかな？すこし きんちょう します。こんやは はやく ねるぞ。








8がつ20にち もくようび

がっしゅく いちにちめが おわった。つかれた。つらい。ながのけん の ひとは、とつぜん りんごを なげつけてくるから、こまる。りんごは、かたいから、あたると、いたい。








8がつ21にち きんようび

いったい、おれは、なにものなんだ。すこしずつ、じが が、うしなわれてゆくのを かんじる。おれは はたして、この がっしゅく が おわるまで、おれの ままで いられるの だろうか。「おれ」とは、なんだ。








8がつ22にち どようび
おれは、もう、しぬ。し、く、しぬ、。おれ、おれは、おれ、おれは、おれとは、なんだ。なぜ、おれは、いきる。らちえん どおりの しすたー。なぜ、おれは、いきるのだ。く、かああ





8月23日 日曜日
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8月24日 月曜日
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8月25日 火曜日
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8がつ26にち すいようび

ぼくは、めざめた。いったい、この いっしゅうかん、ぼくは なにを していたのだろう。なにも わからない、おぼえていない。

でも、ひとつだけ きづいたのは、ぼくは、よみうり じゃいあんつ の ふぁんに なった。よこはま べいすたーず？なんだ、その ざこ ちーむ。つつごう？でぶ じゃん。ださい。やっぱり きょじんが なんばー わん。しんじんおう は、たかぎ はやと。つーしーむ やろう は、あじあ だいがく に かえれ。


















これは、練習がきつすぎて巨人ファンになってしまった、哀しき横浜ベイスターズファンの少年の物語。弱い自分と向き合ったとき、人は強くて大きい何かにすがりたくなるものです。あなたがいま向き合っているのは、強い自分ですか？弱い自分ですか？自分自身を乗り越えたその向こうに、本当の強さがあるのではないでしょうか。



夏合宿、いってきます。
（長野に向かうバスの車内にて）

（文責:長濱）