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【異文化交流クイズ】【4-1回答】14歳のアメリカ人少女の父が(実質的な)所長を務めることになった商法講習所の現在の名前は?

2021-03-06 12:00:00 | クイズ
異文化交流クイズ。新シリーズ「14歳のアメリカ人少女の見た明治開花」第1回の問題は『今シリーズの主人公あるクララ・ホイットニーの父親ウイリアムが(実質的な)初代所長を勤めた商法講習所は、現在何大学となっているでしょうか?』という問題でした。
今回の正解は・・・『一橋大学』でした。
但し「今日の一般的な一橋大学の設立経緯」としては「森有礼が渋沢栄一の協力を得て設立した」とされており、何故かクララの日記で記された勝海舟の資金援助には触れられていません。詳細は少しだけ後述しますが、実は商法講習所から東京商業学校、そして一橋大学に至るまでは波瀾万丈の展開があり、先程から何故『(実質的な)初代所長』などという変な書き方をしているかと云えば、クララの父は所長として迎えるという約束で招聘された筈ですが、正式には所長になっていないからです。
実際「現在の一橋大学」の見解によると初代所長は矢野二郎という人物とされており、そしてこの矢野二郎という人物の「実際の人となり」については、クララの日記に何度も繰り返して登場しています。
具体的エピソードは長くなるので簡潔に説明すると、要はこの矢野二郎、クララの父親をいびり倒して最終的に商法講習所を追放して実権を握ってしまった人物なのです。
それに対して勝海舟が激怒。商法講習所設立のために出資した資金を引き揚げ、その一部をクララ一家の生活支援に当てたことがクララの日記に記されており、要するにこういう事情のため今日では「一橋大学を設立したのは渋沢栄一」ということになっているようです。
なおこの矢野二郎、その後何度も訪れた廃校の危機を乗り越えるために私財を投げ出しており、そこは美談として描かれることもあるようですが、大学の私物化を年々強め、最終的には誰一人諫めることができないとんでもない独裁者と化し、そのあまりの横暴ぶりに遂に堪忍袋の尾を切らした教員・学生たちに追放されることになります・・・がそれはずっと後のお話。
ちなみにこの商法講習所、最初の仮説校舎の場所が凄くて、銀座尾張町二丁目の「鯛みそ屋の二階」というトンデモなさでしたw。もっともこの場所は現在だと銀座松坂屋のある場所であり、現在の感覚で云えば立地として悪くはなかったのですが、初期の銀座も当時の人々には随分評判の悪い町であり・・・というのはまた別の機会に解説予定。


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