建築士だからわかる〇〇教えます

有機野菜をつくっている農家さんのお話し-part5-

毎週土曜日は【援農の日】です。
その理由は、安心安全な食べ物を確保するための知識を得ること、安心安全な食べ物をつくる人たちとの人脈をつくること。

私は食糧自給自足の家、エネルギー(電気・ガス・水道など)自給自足の家を目指しています!

さて、今回は大根の収穫。春採光、三太郎という種類の違う大根を収穫しました。
4/5に種まきをしましたので、ちょうど2か月で収穫した計算となります。

農家さんにお聞きすると、大根はだいたい55日から60日、トウモロコシなどは75日から85日くらいかな、とのこと。

約400本の大根を収穫し、葉と先を切り、軽トラの荷台に積む。これだけで1時間半。その後、水洗い、乾燥作業。
箱詰め作業や重さ、出荷用の本数確認などは農家さんが行います。


それらの作業をしていく中で、今日は有機農業草創期のお話と大根が腐る、腐らないというお話を伺いました。


1970年代の農家さんは互助制度で1軒だけ他所と違うことをすることは難しい状況とのことでした。
もちろん地域差もありますでしょう。しかし今回お伺いした農家さんの印象ではとても難しい状況だったとのこと。

例えば、農薬の空中散布(空散・くうさん)について。
「おらのところでは空散は必要ない」と言っても、その農家さんの畑だけ農薬がかからないようにすることはできません。
そうすると
「おめのところは、タダで農薬撒いてもらおうって魂胆か」
ですとか
少し変わったことをしようとすると
「あそこの家の者は変わり者だ」
と言われたそうです。

また現在では違うのかもしれませんが、当時の農協さんの指導では
「虫が一匹みつかれば、数日後には何百倍にも増える」
と言われて、虫をみれば農薬、あそこの家が農薬を撒いたら、うちも農薬を撒く、
というのが農家の人たちの当たり前だったそうです。

しかし農薬を撒いても病気は減らない、台風や冷害による被害、天候による腐れなどについては、他の農家も収量が減っているから当たり前、
病気にかかるのは仕方ない、台風や冷害は仕方ない、こんな天候だから、雨が続いたから腐るのは仕方ない、
とみな諦めている状態だったとのこと。

そこである日、当時の同級生に「有機農業」という方法があるみたいだよ、という話を聞き、
勉強し、実践してみると、いままで疑問に思っていた、農薬をふっても病気がおさまらない、台風や冷害、天候によって収量が減ることなど
への疑問が解消していったとのこと。

もちろん周りの農家のみなさんからは「変わり者」と呼ばれ、当時は仲間はずれにもなったそうです。
いまではそんなことありませんよ(笑)。ご近所の農家さんとも仲良く作業されてます。

そして、おもしろい話が、この農家さんでつくる作物は「腐らない」ということ。
もちろん、何本かは腐る作物はありますが、ある年、予定していた出荷先がキャンセルとなり、泣く泣く作物を廃棄処分にしたそうです。

他の農家さんの作物は腐って、においもひどかったそうですが、その農家さんの廃棄した作物はいつまで経っても腐らず、色もそのまま
だったそうです。

それはもちろん、長年培われた有機肥料の熟成度や配合、時期などによる賜物でしょう。
しかしその農家さんが仰るには、「数日で腐ってしまう作物を食べる人間のカラダは大丈夫なのだろうか?」ということ。

出荷にしても、出荷時には腐りなどない作物が、数日後、消費者の手に届くころには、腐りが出ていたりする作物もあるそうです。
確かに数日で腐ってしまう(例えば、一例ですが窒素過多の食物など)作物を食べる、見た目的にはきれいな作物だったとしても
それらを食べるカラダに影響はないのでしょうか?

確かに見た目はいいよ、価格も安い、でも食べた人間のカラダはおかしくなるのではないかな?

うーん。なるほど。


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