お家を建てるときに気をつけていただきたいこととしまして、
総合的な視点を今日はお伝えさせていただきます。
デザイン、価格、技術力(大工さんの腕もそうですし、メーカーとしての技術力も)、地震に対する考え方、温熱環境(暑さ・寒さ対策)、化学物質や電磁波、素材の確かさ、アフターメンテ、会社の規模などなど
みなさんがお家を建てるときに見落としがちな視点として、プロが建てているのだから、総合的にみてくれているのだろう、という思い込みです。
実はよくよく聞いてみると、建築基準法に合致していることは前提としましても、意外と考えていないところもあったりします。
例えば、とある工務店さんは、地震に対する考え方は建築基準法の最低限度の強度を確保してはおりますが、耐震等級は1程度で、吹抜けなどを多用するプランを売りにしていました。吹抜け部は水平剛性は弱くなりますが、その点を質問させていただきますと、木造二階建ては水平剛性は考えなくてよいので、考えてません、という回答が返ってきました。
また別の工務店さんは、玄関の明るさやリビングの明るさを売りにしておりましたが、温熱環境(夏の暑さ、冬の寒さ)につきましては、費用をアップすれば、サッシを断熱サッシにバージョンアップできます、というものでした。
質問しないままでしたら標準仕様のサッシとなり、住み始めてから、明るいけど、寒いな、ですとか、夏は日差しが入り暑いな、と感じることもあるでしょう。
地震力につきましては大きな地震が来て初めて気づくことがあるかもしれません。
家を建てる際には、総合的な視点でいろいろと聞いてみましょう。プロが建てているのだから大丈夫だろう、という考えは一度、頭から忘れていただき、総合的な視点でいろいろとその工務店さんや設計士さんのお話を聞いてみましょう。
最終的に2つか3つくらいの工務店さんや設計士さんに候補が固まってきましたら、あとはフィーリングを大切にしましょう。
家は建てて終わりというものではございません。家を建ててからのほうがお付き合いは長くなります。
フィーリングは、社長さんなどその工務店や設計事務所に居続ける人とのフィーリングが大切となります。なぜなら所員、社員は辞めてしまうこともあるためです。
よい工務店、設計事務所は所員ひとりひとりにまで、社長の考えが行き届いています。安心ですが、なかには担当者はよい方なのだけど、その他の方はあまり対応がよくないのよね?というお話も聞くことがあります。そのような場合は、その方が辞めてしまうことも考えて工務店や設計事務所を選びましょう。
ひと・すまい・くらし
新井 伸宏
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