「生兵法は大怪我のもと」とはよく言われることですが
化学物質過敏症の方の家づくり、電磁波過敏症の方の家づくりに関しましては私でさえ(ちょっと上から目線でスミマセン、、、)も、また私の師匠にしましても(30年近く化学物質過敏症の方の家づくりのお手伝いをしております)ひとそれぞれ反応する物質の異なる過敏症の方の家づくりはとても難しいものです。
まずはご家族の協力を得られるかどうか、などからはじまり、素材を一つ一つ確認しながら決めていく作業
また実際に工事に携わる職人さんひとりひとりの理解があって初めて過敏症の方の家づくりは
進めることができます。
例えば、素材に関しましても確認に確認を重ね、素材だけでなく接着剤や副資材に至るまで確認しなければなりません。
職人さんにしましても職人さんが着ている作業着の柔軟剤ひとつ、たばこを吸う方の体臭ひとつで工事は進められなくなる場合もあります。
重度の方の家づくりに関しましてはより難しくなります。通常の家づくりとは異なる素材、空間とならざるを得ない場合も多いです。
重度の方になりますといままでいろいろなご苦労を経験されておりますので、ご自身の経験からの素材の指定や空間のご指定などがある場合もあります。
工程的にも確認しながらの空間づくりは通常のステップでは進みません。その分、職人さんの段取りなどに注意が必要です。
金銭的にも見積金額よりもオーバーしてしまうこともあるでしょう。それらをあとから請求することも難しい相談です。
他社様の話で恐縮ですが途中で追加見積の話をして工事が中断になったという話も聞いております。
ですので安易に「できます」と工事を請けないことも大切です。
工事を請ける際はなんとしてもこの方を楽にしてあげたいという強い想いが必要です。
その想いがあってはじめてみなが笑顔の家づくりができるように思います。
ひと・すまい・くらし一級建築士事務所
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