私は元大地を守る会自然住宅チームに在籍しておりましたので、安心してお任せできる工務店さん(元提携工務店さん)を存じ上げております。
最近、元提携工務店さん以外の工務店さんのお話を伺う機会があり、少々驚いた情報がありましたのでお知らせしたいと思います。
私は【予防原則】に則り、お家の中の人工的な化学物質や電磁波の影響のない家づくりをしておりますが、電磁波対策にはアースがとても重要になります。
アースとは、みなさんのお家の中でも「冷蔵庫」や「洗濯機」、「トイレ」のコンセントに以下のようなコンセントがついていると思います。
塗れた手で触る機会の多い家電製品の近くのコンセントは、このアース付きコンセントになっていると思います。またキッチンのバックカウンターのコンセントもアース付きコンセントになっている場合もあります。
これらは万が一漏電などの恐れがある場合に、余分な電気をアース(大地)にかえすためのコンセントです。
※アースには別の役目もありますが。
ちなみに私の設計では、アース付きコンセントは上記だけでなく、各室に1つ以上設けたり、キッチンのバックカウンターには必ずアース付きコンセントにしております。
このアース付きコンセントですが、壁の中を緑の線がつながっており、最終的に地面に銅の棒を打ち込んで余分な電気を逃がす仕組みになっております。
私は「特記仕様書」という図面で表現できない細かな決まり事を指示する図面があるのですが、その特記仕様書でアースの取り方や抵抗値も明記しております。
しかし先日、電気屋さんに確認したところ、最近の工務店さんやハウスメーカーさんでは、このアースを基礎のアンカーボルトなどに接続してアースをとっている業者さんもいらっしゃるようです。
電気屋さんに「これでアースはとれるの?」と質問したところ、
※漏電ブレーカー付きの場合には抵抗値500Ω以下。通常はD種100Ω以下
「基礎が渇いていない状態では抵抗値はきちんと出ると思うけど、コンクリートが乾いたら出るかどうかはわからないなぁ」とのこと。
つまり検査時に基準の抵抗値が出ていれば、あとは知らない、ということです。
これは化学物質についてもいえる話です。検査時にきちんと基準をクリアしていれば、という考え。
あまり知られておりませんが、キャッチャー剤とよばれる薬剤を添加することで検査時には基準をクリアさせてしまう建材もあるようです。
電気屋さんの仕事の中にもあるんだなぁ、と改めて勉強させていただきました。
一生に一度の家づくりに、このようなことがあってはならない、と私は思っておりますが、ちょっと残念な事実を知る機会になりました。
健康住宅のひと・すまい・くらし 新井
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