【知りすぎる恐怖】
おどろおどろしい音楽が流れてきそうなタイトルですが、決してパートナーの隠された真実のお話ですとかこの国の陰謀のお話ではありません。建築の話です。
私が得意としているお家に使われている化学物質のお話や電磁波のお話しですが『知らなければよかった』と言われることもあります。
私が化学物質過敏症の方や電磁波過敏症の方の家づくりをお手伝いするようになりました20年ほど前には、私自身も同じように感じたことを覚えています。
結論からお話ししますね。
いまはお家の中の化学物質につきましても電磁波につきましても、正しい知識を知っていれば対応できますので私はまったく不安に思うことはありません。
私が20年ほど前に「知らなければよかった」と感じた理由といたしましては、お家の中の化学物質にしましても電磁波にしましても目に見えませんし、化学物質がどのような場所にどの程度使われているのか?その毒性などの情報を得ることが難しかったこと、またなによりもどのように対処したらよいか、対処方法がよくわからなかったことが大きな原因でした。
目に見えないだけに漠然とした不安を抱えながら生きていかなければならないのかな、と不安になったことを覚えています。
いまはお家の中の化学物質のこともある程度わかってきましたし、電磁波についてもわかってきました。
ですので正しい知識さえあれば、何ら怖がることはありません。
7年ほど前になりますが、私のセミナーに参加していただいた建築士の方に「新井さんのセミナーを聞いて今後どうしたらよいか?暗い気持ちになりました」と言われたことがあります。通常の建材を使い、電磁波のことも対処しない建築を設計されている建築士の方からしましたら、私の話は今後どうしたらよいか?と悩まれることでしょう。
ただアレルギーに関しましては昨今の研究で以前言われていたコップ理論ではなく、【遺伝などによる体質】、【食生活】、【環境要因】、【ストレス】により免疫のバランスが崩れた際に起こる症状と言われています。
確率的影響とも言われますが、同じような汚染物質(例えばスギ花粉などを想像していただくと理解しやすいと思います)の環境下にいましても発症する人と発症しない人がいます。全員が全員発症するのならば、この汚染物質はこの程度の量を被ばくすると身体に〇〇の影響がある、と言えるのかもしれませんが、全員が全員発症する可能性はとても低い状況です。
ですので7年前の建築士の方には「お家に使われている化学物質や電磁波を優先的に考えられる方もいらっしゃれば、〇〇さんの建築が好きで依頼される方もおられると思いますので、それは〇〇さんの信じる設計を続けていくことでよろしいのではないでしょうか?またもしもお家に使われている化学物質や電磁波についてお知りになりたいことがありましたら私の知り得た情報でよろしければお伝えさせていただきます」とおこたえさせていただきました。
現在、お家に使われている化学物質や電磁波の影響のない家づくりをしたい、と思われている方がおられましたら、それは比較的簡単に対応することができます。まったく暗くなる必要はありません。知らなければよかった!と嘆く必要はありません。
それどころか昨今の研究により【人工的な化学物質に頼らない家づくり】や【電磁波の影響のない家づくり】は明るい笑顔の増える家づくりになる可能性が出てきました。
知らなければよかった、と思う必要はありません。きちんと知り、きちんと対応する、そしてそれは明るい可能性を秘めた楽しい家づくりになるかもしれません。これは新築に限ったことではありません。リフォームでも対応可能なことはたくさんあります。特に電磁波環境につきましては比較的容易に対応することが可能な場合があります。決して怪しい対策グッズを売りつけるような対応ではなく、正しい知識を知っていただき、正しく対応いただくことをおススメしております。
ぜひ無料のzoomセミナーにご参加ください。
ひと・すまい・くらし一級建築士事務所