お家の劣化と言った場合には『屋根や外壁など素材の物理的な劣化』を指すことが多いですね。
みなさんはどのようなもの、ことで劣化が進んでしまうとお考えでしょう??
いままでお客様にお聞きした際に多い内容が
・雨風にさらされて
とおこたえになられる方が多くおられました。
そうですね、木でできたバルコニーやウッドデッキ、縁側などが雨風にさらされ、端部(木口といいます)や節の部分から腐りはじめてしまっているお家もよく見かけます。
雨風の影響も確かに大きいですが、見落としがちな劣化の原因としまして
■紫外線劣化
があげられます。
太陽の光は想像以上に強力で、夏場などは触ると火傷してしまうほどに熱くなります。お肌の対策でよく紫外線のことは言われますが太陽の光にさらされていると紫外線により物質も劣化します。
外部のバルコニーやウッドデッキ、縁側などは、この紫外線劣化と雨風による影響を受けやすいと言えます。
もうひとつ
■温度差による劣化
も注意が必要です。
雨風や紫外線には直接当たっていないにもかかわらず、温度差による劣化もあります。
日本は1年を通してみれば、冬の朝などのマイナス温度から真夏の昼間の気温35度以上など朝夕の寒暖差だけでなく、春夏秋冬の寒暖差の影響もあります。
まして直射日光の当たる屋根や外壁は目玉焼きができるほどの高温になります。表面だけでなく、屋根の内側も同じような温度になることを考えますと温度差による劣化は屋根や外壁の仕上げ材だけでなく、内部の木材や防水材などにも影響を及ぼすことがわかります。
特に外部の外壁、屋根、バルコニーやウッドデッキなどは、雨風の影響、紫外線の影響、温度差による影響を受けやすくなります。
もちろん腐朽菌やシロアリの被害もありますでしょう。
お家を設計する際にはそれらのことにも注意して設計することが大切です。
また今お住まいのお家につきましても、雨風だけでなく紫外線や温度差、菌やシロアリなどの影響を受けて劣化しているという可能性も視野に入れて確認してみてください。
ひと・すまい・くらし
新井 伸宏
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