私は有機野菜の宅配の雄のとある会社におりました。
自然住宅・健康住宅は顧客が求めているニーズに合っているのだろうか?
という投げかけをいつもされていたように思います。
それは「健康住宅は顧客が求めていない」と言っているのではなく、「よく考えなさい」と言われていたように思います。
会員さまへのアンケートでは、住宅を建てる、選ぶ際に、「健康」「安心な素材」「空気の質」の関心はほぼゼロでした。
そうなんです。住宅を建てる際の選択肢の中には、通勤圏、街の住みやすさやおしゃれさ、子どもの学校など、土地、まちに関する関心ごとが多く
住宅に関する項目では、安さ、デザイン、保証などが関心の高い項目でした。
特にお家の化学物質や電磁波、空気の質については、関心はありませんでした。
その後、創業したのですが、その際も創業支援として数人の専門家の方にもお話を聞く機会を得ましたが、やはり、私のやろうとしている『健康住宅』はニーズがないでしょう、別の切り口で進められた方がよいのではないでしょうか?と言われました。または健康住宅は、化学物質過敏症の方や電磁波過敏症の方など一部の方からのニーズはあるが仕事にならないでしょう、と言われました。
加えて、非常に残念なことですが、建築のプロである工務店や設計事務所が「こだわりの自然素材」、「安心な自然素材」とうたいながら、合板や集成材などを平気で使っているところが多いという現実です。一般の方は、建築のプロである工務店や設計事務所が言っているのだから安心だろうと信じてしまいますし、このニオイは人工的な化学物質のニオイですよ、と言われるまで気づかないと思います。
とあるこだわりの自然素材を売りにした工務店の完成見学会に参加させていただいた際に、私からしますと酢ビ系の接着剤のニオイが鼻を突きましたが、とあるご婦人はそのニオイを「新築のいい匂い」と仰っておりました。知らないって怖いなぁと感じるとともに、ここの建て主さんはその接着剤のニオイを寝ている間中、また在宅期間中、ずっと吸い続けなければならないことを考えると人工的な化学物質が人体にどのような影響を与えるかなと思いました。
もう15年になりますか。顧客がそれを求めているか、考え続けてきていますが、答えはたぶん切り口、伝え方なのではないかな?と思っています。
とにかく気持ちの良い家になるんです。住み心地の良い、居心地の良い空間、それが私の設計する家の特長です。
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