建築士だからわかる〇〇教えます

味はかわる(笑)


私が一番最初にこのことを考え始めたのは、私がまちづくりのお仕事をしていたころですので、もう25年ほど前になりますでしょうか?

長野県の伊那市のまちづくりのお手伝いをさせていただいていたとき、とあるペンションに宿泊しました。
そのオーナーが食事の際に一杯の水を提供する際にも「この水はわき水を汲んできた水です」ですとか、この野菜は「〇〇で手づくりした野菜です」などひと言説明をされておりました。

国家公務員一級試験で全国3位にもかかわらず国家公務員にならずにまちづくりのコンサルタント会社に就職した当時の上司にこのようにひと言加えるだけで美味しく感じる「ホスピタリティの重要性」をそのときに教えていただきました。
不思議なことにそのひと言で本当に「おいしい!」と味が変わるように感じました。私が単に単純なだけかもしれませんが(笑)

次に同じような経験をしたのは「株式会社大地を守る会」に入社し、大地を守る会で有機野菜を生産している農家さんのお手伝いや生産者さんのイベントに参加した際の大地を守る会の社員のみなさんが会員さんに解説する食材について、でした。
有害な農薬や人工的な添加物が使われていない食材でつくられた食事について、またワインや日本酒などの酒類までも防腐剤が入っていないですとか日本酒の酒米の話など、社員のみなさんが説明される内容に「安心感」を覚えました。

わかりやすい例でいえば、自分の子どもがつくった料理、例えば、みかんを絞っただけのジュースでさえ、自分で絞ったみかんジュースよりもおいしく感じると思います。

同じもの味、同じもの、でも感じ方で味が変わってくる、と私は思います。

例えば、先日お伝えさせていただきました、農家さんの野菜をつくる苦労へ、思いを馳せることにより、ニンジンがよりおいしく感じる、
奥さまが愛情込めてつくってくれた料理に感謝の気持ちを感じることで、よりおいしく感じる

反対に「このニンジンは3本〇〇円だから仕方ないか?」と思いながらつくった料理はいつもと変わらないニンジンの味でしょう。
また農薬や化学調味料に関心のない方が無農薬野菜の話を聞いても味はかわらないと思います。

この料理は二度と味わうことができないと思いながら、また素材を含め実際に料理をつくってくれた方に思いを馳せながら食事をすることは、食事をおいしく感じると同時に、自分自身にもとてもよい効果があるように思いますがいかがでしょう?

ひと・すまい・くらし


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