へたれ学生の走破録

一眼レフと歩む日本縦横無尽ドライヴの記録

酷道155号→299号ドライブ 後編

2019-08-15 21:58:39 | ドライブ
夏も盛り、世間も盆休み真っ只中。昼夜問わず、先日ようやく設置された自室のエアコンが無ければ熱中症で死んでいてもおかしくないと言わせんばかりの蒸し暑い日々が続く。もうじき一身上の都合で辞めるが、地獄のようなアルバイトの慌ただしさに満身創痍でいる今、家に帰っても何もする気も起こらず、もう深夜3時かと溜め息吐きながらただぼんやりとSNSのタイムラインを眺める時間。一気にこれを書きあげることは到底不可能だが時間の合間と自分のペースを慮ってあげながら、思い出せるところから少しずつ内容を切り取って綴っていこう。


国道152号と299号を使い、浜松から茅野を経由し埼玉まで行くという話である。何やら壮大なはじまり方をしてしまったように思えなくもないがこれを成功したからといって全く大した功績ではなく自慢にはならないし、やっていることはただのばかな暇人のそれである。ただ、自慢にすらならないからここで吐き出して消化しているようなもんである。

実は下栗の里の展望スポットへ行く道中の山道で、左脚を蜂に刺されていた。刺されて“いた”と表現したのは、実際刺された記憶がないからだ。激痛が走ってもおかしくないが、というか普通は刺された瞬間激痛が走るもんだろ、しかしぼくの脚が鈍感なのか、先を目指して夢中になっていたのかは分からないがどうも気がつかなかった。
痛みに気づいたのは、、痛みというより最初はただの痒みだった。千葉で迎えたその翌早朝か、昼に温泉に入った時には確かに異様な痒みを感じていたが、ただの虫刺されかと思い無視していた。だがいくら搔いても掻いても痒さが消えず、そこは次第に赤く腫れ上がっていった。
そのさらに翌日、無事学校に着けた後から痒みは痛みを伴うようになった。脚を踏む度にジワっと痛む。これは、おかしいのではないか。家に帰ってその痛みも増してゆき、まさに見た目ともども激痛を伴っていた。明らかにヤバい流れ(語彙低下)だったため軽く調べたが蜂刺されの症状のそれであり、親には当然のように病院を勧められた。どこで刺されたか明確な記憶はないものの、下栗のあの小道には確かに自分の周りをしつこくまとわりつく蜂がいた。オマケに小雨であったため黒い傘を携帯して歩いており、振り回して蜂を追払おうとした、恐らくその結果だろう。(笑)
まあ、結局痛みが出て3日ほどで気合いで治したんですが。蜂ごときで死ぬほどやわに育っててはわざわざ酷道走りにいったりしないっての(!?)(???)

では、ようやく本題へ。

7月20日 夕方



茅野市街を抜け、R299に入り東へ。
八ヶ岳が眼前に広がると同時にここからの長く遠い旅路を思うと期待と不安で胸が座喚く。


こちらが今回通行するルートである。
同じ始点と終点でルート検索するとふつうに山梨県経由の方が早く着き、途中で幾つかポイントを入力してもR299は極力通さず下仁田経由を推奨されたりする。それくらい距離にして長く入り組んでいる道であり、当然交通量も極端に少ない。酷道たる風格はバッチリだ。

この国道を3区間に分けるとしたら、1.麦草峠区間 2.十石峠区間 3.志賀坂峠区間 であろう。またそれぞれが見所である。

まずは1の麦草峠を目指す。



長野県の茅野市から佐久市への壮大な八ヶ岳越えである。
この区間は「メルヘン街道」という愛称が付けられており、因みにメルヘンってそういや具体的にどういう意味なの?とぼくを含めてふと疑問に感じる方がいるかと思われるが、調べてみたところ、古くドイツで描かれた空想的、神秘的な内容のおとぎ話、童話のことをいうらしい。英語ではfairy taleだ。動物が話をしたり魔女や魔法使いが現れる要素がこれの特徴だが、この道にもメルヘンを感じる要素があるのだろうか?


先程の快走路とは打って変わっていきなりコーナーが連続する。
写真には写っていないがこのへん─蓼科高原一帯は温泉地帯でもあり店やゴルフ場、ロッジなどが多く見られ、山の中の割にはご高齢の方の運転する車が多く、賑わう避暑地、あるいはリゾート地であると見受けられた。まあ、長野には数知れずこのような環境の良い場所があるのだが。うん、メルヘンだ。
したがって、運転を手こずらせるような1車線や1.5車線の道を敷く訳にはいかず、比較的走りやすい二車線道路として整備されていた。


こちらは途中で目にする乙女滝。
短い遊歩道を下っていき真下から見上げるため、あえて広角で前景の葉っぱを入れて撮った。
みんな言ってることだが、乙女という名前の割には迫力がやや強い。立派な滝である。隣の横谷渓谷の氷柱は写真でしか見たことないが、いずれ自分も撮影に赴きたい。


ただの快走路のような直線も偶に


つづら折りにタイトコーナーを駆け上がり一気に標高をあげる


これは、よく見る看板であるが、現実世界にも関わらず鹿がまるでヒトのように道路を徒歩で通過していくよ、といった注意書きである。横断注意!!と動物自ら喋っているので、これまたメルヘンだ。


途中の開けたカーブから見た景色である。茅野市や富士見町の広がる景色が見える。


何も伝わらないが、こちらは途中の日向木場展望台。
雨が強まったためカメラもスマホも持ち出さなかったが、中央アルプス中心にかなりの絶景を拝めることは保証する。


随分標高が上がってしまった。普通に生活している人達なら体感することのない高さだろう。ぼくも一年ほど前まではこんな高いところに普通に来れるとは思ったこともなかった。元々メルヘンな看板だったのだろうが、錆びが激しいわ。



そういうことで、峠付近のパーキングに到着。
ハイカー達のためにトイレも完備されている。


市町村境が峠かと思いきや


もう少し先に、麦草峠はあった。
標高なんと2127mで、渋峠についで全国2位の標高を誇る国道地点だ。
これで、国道標高ベスト5は全て踏破したことになった。


下りはややタイトなコーナー


佐久側へ下っていく



分岐点にあった、「レストランハウスふるさと」からの景色。佐久平と、関東・信越を隔てる山々の大パノラマを見渡せる。天気が良ければ浅間山に富士山まで。生憎の天気だが、雲海が出ていて最高だった。この方角だと、日の出を見るのにももってこいだろう。夜景も然りだ。これを一度に収めようと広角レンズを用いても画角が足りないのだ。ここの眺めには本当に感動したし是非ともまた来たいし、訪れて欲しい。


佐久平へと下り快走


ボケーッとしたまま無料高速区間を一区間だけ使い佐久市街へワープ
(299使ってないやんとか言わない)


さて、ここからが本番だ。
完全に日が暮れてしまったが、これから十石峠を越え、群馬県へ突入するぞ。
ここを直進していく車の数少ないこと。

 

では先に、十石峠から群馬県は上野村までの地図である。長野と群馬の県境を越えてからがこの区間の一番の難所であるにも関わらず、上の国道区間は通行止めとなっている頻度が高いらしく、代わりに林道を通行することになった。残念だ。


佐久市街を抜けるとしばらく快走路が続く


&、民家の狭路の繰り返し


古谷ダム横。さすがに誰もいないので飛ばしまくりだ


むむ??先程までの快走路はどこへ、、?


おーーーい、細いぞーーーーーー!!
突然の酷道お出ましである。


本当に国道か?整備の行き届いていない草木が車のサイドを掠める・・。


十石峠へ!
グンマーを確認。
対向車、1台目(笑)
峠の幅員広いところですれ違えて良かった。。お互いかなりゆっくりのスピードですれ違った。もしかしたら「なんでこの時間にここ走ってんの???アンタも酷道走破志望者??」と思われたかもしれない。少なくともぼくはそう思いました。
だが、この時点で既に心細くなっていたぼくの心にとっては束の間の平和だった。



下りへ。一瞬、関東平野の夜景が見えた。ほんとに一瞬。それ以降は見てない。展望台が設けられているが、こんなくらい時間に1人で展望台まで歩いていく勇気などあるはずが無い。夜景を見て「あ、あそこには人がいるんだ〜」と安心するってなかなかないよなこの心情。


問題の区間がコチラ。たまにカーナビも予測が外れて通行不可能箇所が通行できたりするが・・


そんなことは無かった。いつから通行止めなんだ??


コワイけど、コワイけどね??林道を走ります。
さっきの車もここ走って来てたんだし。


ヒェ〜〜ッ
夜の酷道最高やな!!


細く暗く長い道。あとで聞いたがこちらの方が本家国道より走りやすいときいて驚愕。


15分は少なくとも走っただろう・・。
ようやく市道へ合流。ここまでバスが来てるとは!!まあここだけ見ても十分恐怖だしまだ誰も住んでないんですけど!!


はい、ようやく元の国道と合流できました。
街灯をみてホッと一安心。佐久市街から全く見てなかったからなぁ。


比較的走りやすい道


オォ〜〜ーーー対向車、ありがとうございます来てくださって。
上野村のため少しは車もいるらしい。


道の駅 上野 でトイレ休憩。ちびるぜ。


なんて明るく綺麗なおトイレ!!。

一服したので埼玉を目指すぞ。


だ〜れが直進するかよ!右折


僅かに存在する民家の間を抜け次なる峠へ


志賀坂峠のトンネル。


SAITAMAへイン


長い道のり。埼玉県の地味に横に長いことこの上なし。


地図で見る限り異常な峠へようこそ。でもまあ十石峠よりかは走りやすい道だった。いや、慣れか。


二車線道路へ。1月に訪れた尾之内渓谷のすぐ傍だ。


コンビニが見えました
人の生活感ってものを久々に感じた。
信号…長野から見なかったな。(笑)


みんな大好き秩父へ


R140との分岐を右へ
真っ直ぐすすむと熊谷へ行きます


秩父市街は浴衣を着てる人が多かった。祭りがあったんだろう。正丸トンネルで飯能市へ。

眠気と安堵から、午後10時頃から仮眠を取っていた。

11時すぎ。つまらない道をひたすら南東へ。


中央に近づくにつれて片側二車線バイパス区間へ


全国一価格の安い埼玉県でガソリン補給する嬉しさ


入間川を渡ります!


これにてR299終点、入間駅の付近の交差点〜〜〜
おつかれでした!!
長野の中央部、引いては静岡の浜松から合計14時間ほどかけて首都圏に到着。この達成感はデカかった。


近くに山岡家を見つけたので、人生初のチェックイン。店に入った途端襲ってくるあの匂いに圧倒されつつも、あぁ、これがツウたちを中毒にする香りなんだな、と悟った。
今回の道のりはこのクッソ濃い醤油ラーメンのように濃いドライブであった。ちなみにこの記事を書いている現時点で山岡家は4店舗通っている。



その後はR16バイパス(東京環状)で川越→R17でさいたま、そして千葉まで一気に走らせた。次回の記事で、軽くだが房総半島をドライブしたことについて書かせて頂こう。

終わり




酷道152号→299号ドライブ 前編

2019-08-13 05:03:06 | ドライブ
こんにちは。

かなりブログの更新があいてしまいました、実にひと月以上。
その間何をしていたかというと何をしていたわけでもなく、忙しかったかと訊かれても春学期の期末試験があったくらいで(当然勉強に打ち込めるわけもなく)ほんとうにただぼーっと過ごしていたところ。
でもその間もいろんなところへせっせか車を走らせていたもんで、早くブログ書かないといけないなあと思いつつも、なんとなくやる気にもならずネタだけがたまっていきようやく、気まぐれでだが書くことにした。まあ、やる気にならなかった理由の一つに、今個人でwebページを持とうとひそかに考えていて、となるとこちらのブログは離れることになるので、今投稿するだけ無駄になるし、あとあと新ブログのほうで書けるネタを温めておきたいと思っていた、というのもある。でも新しいほうにも今見てもらっているこちらのリンクを貼っちゃえばそれで解決になるだろうし、なんせ行動がとろいぼくはいつ新たに行動を起こせるか不明瞭なため(それにけっこう手間がかかるし)、わずかながら空いている夏休みの時間を使って今少しづつ、投稿していこうかなと、重い腰を上げたところである。。

今回消化していくドライブネタは、7月20日土曜日に国道152号線と、同じく299号線を走ってきたものである。結果からお伝えしておくと、299号に関しては(ほぼ)完全走破してきた。
7月20日ということで、世間の学生はみな試験直前で必死になって勉強をしている時期であろうが、ぼく自身もその例外ではなかった。だがしかし、試験勉強のためという名目を以てしていただいたアルバイトの貴重な土日休みを無駄にするのは些か考えられない。試験勉強に専念するか、兵庫県のいち学生がわざわざ極端に迂回するルートを通って関東まで遊びにいくのか。そのどちらが休みを無駄遣いしているのか、一般の方々がどう思うかなど知ったこっちゃない。

ではなぜ関東に行きたかったの?という話になるが、それは千葉県のあるところを訪れたかったからである。(残念ながらそこへはたどり着けなかったが。)千葉県を日曜の晩に出れば、翌日月曜日の学校に間に合う。そこから逆算して、日曜は一日千葉県(房総半島)の観光に充てる、土曜日夜に関東に着く、金曜の深夜に出て土曜の晩なら時間的猶予がかなりある、では通行に時間のかかる下道--それも最近興味のある「酷道」を利用して関東まで行こうではないか。と考えた。

そこで決めたのが、酷道152号と酷道299号を利用することである。R152は静岡県浜松市から長野県茅野市を経由して同上田市に至る国道であり、ぼくの知りうる限りでは静岡-長野県間はこちらの道をつかってでしか往来できない。(往来するもの好きなどほぼいないだろうが。)それであってこの一帯ではかなり名高い。故に一度は通っておく価値がある。そしてR299は茅野市から群馬県上野村・埼玉県秩父市を経由し、同入間市に至る、関東最強と名高い酷道である。この二本をつないでいけば、うまく深夜には千葉にたどり着くのではないだろうか。道中の景色・観光(こちらもドライブの大事な目的だね)も兼ねて走行録をお送りしたい。(ここで写真を見返して気づいたのだが、本格的に道をレポートする用に撮った写真をみても何がどこで、どんな思いがあって撮ったものなのか思い出せないのが殆どだったので、わかりやすい写真だけ簡単に淡々と連ねていくことにした。なんせ日が経っているモンで・・)

まあ、それならドライブ好きでない閲覧者さまも飽きずに見てもらえるだろうし、それでいいか。前置きがだらだらと長くなりすぎた。これは間違いなく飽きるわ。


朝5時くらい。拠点の宝塚北SA。
3時間ほどツイキャスで配信しながら新名神と伊勢湾岸・新東名で浜松まで。


ねおぱーさ浜松(浜松SA)からの眺めよし


浜松浜北でアウト。ここからR152


天竜川沿いに北上するよ
快走なり


ということでこれ、浜松からR299の起点である茅野まで。いきなりぶっ飛んだ地図やろなこれ


途中の秋葉ダム。絶賛放水中だ


あいにくこの時は梅雨真っ最中でたしか全国的に天気がよろしくなかった。晴れてたらいい景色だろうなあ・・なんて思ったり


このねえ、写真には写せなかったけど山の割と高いところに集落が点在してたことが印象深い。どこに住んでんだよって。


途中にあった村。そのい美しさにおもわずシャッター。
名前は・・忘れた
当然栄えてる町などほぼない。もう少し行ったところの水窪という町くらいだったか。


R473との分岐。このへんは赤い橋がやたらと多い。



このへんからしばしば、酷道が垣間見える道を走ることになる。
いつのまにか二車線あった道も1.5車線ほどの幅員になってしまった


こちらは電車の駅である。この一部の地域では愛知県側から伸びてきた飯田線と並走するように走る。まさに秘境駅といったロケーション。


大型車は通行不能の証。
この兵越峠というのが、静岡と長野を分ける峠なのである。


アホなことに、ここで道を間違えてしまった。明らか雰囲気がおかしかった。現在高規格道路である三遠南信道路の工事が進み、奇麗になってるほうが新道だと思い(それはそうなのだが)、酷道を走りに来たという直感から旧道だと思い込んだこちらへ入っていしまったが、こちらはまた別の、青崩峠といういずれ先のほうでは未舗装となる道路であった。とんでもなく強そうな名前の峠だ。まあ、時間があれば挑戦してもよかったのだが、残念ながら青崩は通行止めのため長野県側へ抜けられないとのことだったので、控えておくことにした。──と、ここまで書いて思い出したが正式には未通の青崩峠こそ本当の国道152号であり、今県境を結んでいるのは迂回路の県道に過ぎなかったのであった、そう言えば。未開通の国道というと地元のR482を思い出させる。もうこの時点で走破は断念せざるを得ない…。


気を取り直して、兵越峠へ向かう


絶賛トンネルほりほり中だった。
交通が便利になることは大変良いことなのだが、それに伴い旧道が閉鎖されることになると、我々酷道目当てのマニアが残念がること間違いないだろう


怪しい看板!!


切り通しの細い道を駆け上がる。


着きました、兵越峠
この峠は通称“ヒョー越え”と呼ばれており、こちらで毎年一回開催される「峠の国盗り綱引き合戦」で有名である。県境を掛けて、長野県側対静岡県側で綱引きをし、勝ったほうが県境を相手側に1m前進させるというアツい町興し活動だ。海のない長野県側が先に太平洋を取るか、はたまた静岡県側が先に諏訪湖を取るのか・・・決着がつく日は来るのだろうか。


後ろを向くとそこに静岡県が・・。


さて、問題はここからであった。
先ほどとは打って変わって長野県側では道が極端に細くなり、崖側は急な斜面が続いていた。見たくもない。


おまけにこの気を抜くことの出来ないタイトコーナーの連続である。


お分かりいただけるだろうか…ここはたまたまガードレールがあるもののその向こうは永遠に谷底なのに変わりはない。



たしかに随所で幹線道路建設工事が行われていたが、ここをどのようにしてダンプが通るのだろうか。。離合ポイントもそうないし。まったく命がけで働く職人にはリスペクトの念を絶やさずにはいられない。


ある程度下まで降りてくれば、本来の国道(酷道)区間と合流する。ここをグイっとUターンすれば快走路へと躍り出る。


ようやく、文字通り一つの山を越えたといったところか。

遠山郷・・長野県の南端近く、遠山川沿いに広がる山深い谷間の地域である。まさに日本の秘境といわれるべき景観である。


道の駅・遠山郷
ロケーションのわりには温泉付きの比較的大きめな道の駅で休憩。
AM11:00に食堂があくまで少し待機させてもらう。
浜松からここまで2時間強ほどであろうか・・かなりかかった。


ん~~~趣アリ。


食堂でいただくジンギス丼。事前にちょこちょこ飯を何食べようか探していたが、どうもこの丼ぶりがやたらと多くのユーザーに好評なので迷う間もなく注文した(ほかにもサーモン丼などもありどれも美味しそう)。
うん、たしかに旨い!いや旨いわ。かなりボリュームがっつりで油がすごかったので最後のほうは正直てこずった(笑)コンビニでおにぎりなんか買うんじゃなかった・・癖になる味である。


さて、次なる目的地を目指し北上しようか。
右手には雄大な南アルプスの山々。


少し国道を外れ、「下栗の里」を目指す。
以前から気になっていたスポットだ。


暗がりを抜けていく


山の裏側へ。こんなところにも人は住んでいるのだ。


遠山谷のザ・V字渓谷


渓谷を隔てて前方にあるのは南アルプス


このように、里には果実の無人販売所がたくさんある
マナーの良い観光客ばかり来れば良いのだが…。


天空の里をつづら折りに駆け上がる
当然、見ての通り交通インフラは観光客向けに整備されていない(ゆえに秘境感が増す。)


どうも分かりづらい案内図だが、一応ここは観光地ではなく山間部の急峻な地形の中にある里山だ。たまたまその絶景が有名になったため、多くの人が訪れるようになったらしい。
ちなみに、すぐ奥には日本一星空が綺麗と言われる「しらびそ高原」の表記が。


一応頂上は観光客用に整備されていた。
食堂もあり。ただし携帯電話の電波はここでほぼ断絶される




最高に気持ち良い・・!
夕陽スポットでもあるらしい



ではその、“天空の里”を俯瞰すべく山登りを開始する


比較的なだらかな山道を20分ほど歩いていく。
熊出没というお決まりの(?)注意書き。クマ避けの鈴、買おうかな・・。


ほんの10年前にできたといわれる展望スポットはこんな感じ
二段構成で、カメラマンが何人並んでも問題なさそう

ではその全貌は・・


こちらが、下栗の里である。その景観から、「日本のチロル」と称されている。まさに、日本の原風景というべき画であり、秘境というに相応しい。
先ほどウネウネのぼってきた道路がはっきり見て取れ、あいにくの天候だが霧がかかった様相もまたよい。ぼくが訪れた時は2,3組の方としか出会わなかったが紅葉の時期にはきっと多くの人で賑わうだろう。


あえて引きの構図で周辺の木々を入れて撮ってみた。
自分が山中にいることが伝わっただろうか?(笑

下栗の里・公式サイト


里を後にし、R152で北上を続行しようとしたが、通行止めとなっていた。惜しいことをした。酷道の通行止めなんてざらにあるんだし、先に調べてくるんだった。
恐らくここがR152一番の難所だろう。一番期待していたのだが、残念ながら今はそこへ辿り着くことができなかった。またいつか、近くに寄った時にでも、挑戦してみたい。


気を取り直して、飯田市街へ一旦出て、迂回する。
迂回というか、普通の人からすると通行に時間と労力のかかる酷道こそが迂回路であるため、こちらが一般的な経路に過ぎないのだが。。(もちろんカーナビも普通に検索するだけではコチラを案内する。)


山を越えしばらく眺めの良い景色が続く


昨日から寝ていないので、道の駅田切の里で仮眠



県道を使い、駒ヶ根から高遠へ。気持ちの良い快走路


再びR152へ合流します


コーナーの連続。ここは何度か通ったことがある。
諏訪湖も見える見晴らし抜群の枝突峠を越え・・


茅野市へ下りてきました。
中央道やR20と交差!

いやあ一段落だ。街もにぎわってる。
一応この先も上田までR152は続いているが、以前雪の中走ったこともあるうえ目的地から離れてしまうため、今回はここまでだ。


夕方なので交通量が多い。これから続けてこの先のR299に挑むというのに、大丈夫だろうか?

目前には日本屈指の観光道路であるビーナスラインの文字が。寄り道したい気持ちでいっぱいだが、残念だが本日はこちらを走りにきた訳では無いし時間もない。

次回の記事で国道299号を使い埼玉まで行くお話を書いて行きます。近いうちに!それでは。