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氷月神示 白雪の61

シャルルより皆さんへ

ここで大事なことを申し述べておきますと、我々の幽体仲間の飛騨 翠さんは、時折幽体離脱して書き手のヒヅキさんにのり移り、翠さんの思う通りに書かせることができるということです
そうすると、真理の御霊が言いたいことを、皆さんにお伝えすることができるということです
(よく意味のわからない人は、連載をしばらくさかのぼって読んで下さい)

さて、師がとらえられて連れて行かれた後、仲間達は散り散りになり、多くは山に隠れた
すぐに山を降りたり町の宿舎に戻るとつかまる恐れがあったので、その夜は野宿した
そして、幾人かは合流し、今後の手だてを話し合った
(師が祈りの場を山に求めたのは、仲間達が逃げて隠れやすいようにするためでもあった)

中には勇気をふるって師がいるはずの大祭司の家にまで接近した者もいた
ペテロもその一人で、彼は他の者の手引きでこっそり大祭司の屋敷の中庭に、入り込めた
そして、たき火を囲んで座る雇い人達に混じり、町の味方の者のふりをして加わり、なんとかして情報を得ようと耳をそばだてた
彼らはあの男が審問を受けているらしいぞと、話し合っていた
その内、建物から出てきた女中が庭を通りがかり、ペテロを見つけてその特徴のあるあごの形から、「あなたはあのナザレの男と一緒にいたわよね、」と言った
ペテロはあわてて否定した
「そんな男は知らない」
そして、たき火の周りの人々の間に溶け込むように、背中をすくめた…
しばらくして、さっきの女中が戻ってきて、気になるのか、
「あなた、やっぱりこの間ナザレの男といたわよ
神殿の前で叫んでいた男のそばで、あたりを厳しい顔で見回していたじゃない」
「違う、人違いだ」
ペテロは血相を変えて言うと、立ち上がった
そして、急いで出口へ向かおうとした
すると近くにいた人々が、
「こいつはガリラヤなまりだ
よそ者だな
この町の者じゃない」
と言い出した
「私は、旅で来た者だ
騒ぎがあったと聞いて入れてもらった
断じて、その男の仲間じゃない」
ペテロが必死で抗弁すると、町に駐屯するローマ軍の兵舎の起床ラッパが、鳴り渡った
このラッパを、当時の人々は「鶏」と呼んでいた
それで、ペテロは師の言葉を思い出し、蒼然となった
彼は急いで外へ走り出ると、暗がりでひざをついて顔を両手でおおい、泣いた

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