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氷月神示 白雪の48

シャルルより皆さんへ

師と一行は、オリーブ山の北西山麓にある、ゲッセマネの園に向かった
その途中、師は皆にこう言われた
あなた方は今夜、皆私を捨てて逃げるであろう
天の意の通りである
あなた方には、道はない
その瞬間に戸惑い、塗料を塗られたように道は黒くなる
漆黒の闇で逃げ惑う羊のようなものである
すると、ついて歩いていたペテロが血相を変えて、こう言った
「主よ、私だけは何があろうと、あなたを見捨てることはありません
私の命は、あなたと共にあります」
師は、彼をじっとご覧になって、こう言われた
「ペテロよ
よく言ったな
あなたは真っ先に私を知らないと言うだろう
夜明けに鶏が鳴くまでに3度だ」
「なんということをおっしゃいます、…私は、私は、決してそんなことはないと誓います」
しかし、師はそれ以上はおっしゃらなかった
他の仲間達も皆、私はそんなことはいたしません、等と言って懸命に訴えた

…やがて、ゲッセマネの園に着くと、私は仲間達11人の内、小ヤコブを含む8人をそこに残し、いつも重要な用事を頼む大ヤコブとヨハネとペテロだけを連れて、やや奥に進んで行った
そして、3人にはある地点で見張りをするように言いつけ、私は1人少し前に進んでひざまずいた
なぜそのような布陣をしたかというと、私には後でユダが人々を連れてとらえに来るのがわかっていた
もし、私が仲間の11人と共にかたまっていると、人々が殺到し、仲間達も抵抗して非常に混乱を極め、負傷者が増える
それは、私の望む所ではなかった
また、小ヤコブは私の親類であるが、私と容姿が非常に似ており、彼が人々に間違われて連れて行かれてもいけない
そのようなこともあり、私は小ヤコブが目立たないように、8人の中に入れて彼らを休ませ、特に私だけが目立つように1人奥へ行ってぬかずいた
だが、人々がとらえに来た瞬間、もし仲間達が全員眠りこけていて私がすぐに連れていかれてしまったら、残された彼らは、それこそ私を助けるために何の努力も抵抗もしなかったと言って、私を裏切ったと深く嘆き悲しみ、2度と立ち上がれないだろう
また、他の信者達などからも、師を守ることさえしなかった隙だらけで無力な弟子達よとあざ笑われ、布教どころではなくなる
それでは困るので、私は彼らが適度に努力して私を守り抜こうとし、しかし結果的には臆病風に吹かれて逃げ散ったという演出をするために、少数の3名にだけ私を守らせるように、寝ずの番を言いつけた
…けれど、3人がたびたび寝込んでしまったのは、言い伝えにある通りである

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